「できる男」のファッションにも注目!映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』華麗なるスーツ姿の男たち!

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クリスチャン・ベール、ブラッド・ピットといった豪華俳優陣の共演や、第88回アカデミー賞5部門にノミネートされるなど、公開前から何かと話題を呼んでいる、映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』がいよいよ今週末から公開!
2008年、世界経済を大混乱に陥れたリーマンショックの裏側で、金融破綻を見抜いた男たちをユーモラスかつドラマチックに描いた本作品。
そんな本作の物語の中心となる個性あふれる4人のアウトローたちについて、それぞれの特徴が表れているビジネスファッションに注目しながら紹介したいと思います。

4人のアウトローたちのファッションチェック&撮影裏話!

鬼才トレーダー・マイケル(クリスチャン・ベール)

巷で大量販売されている住宅ローンの暴落をいち早く予想して見せた、鬼才トレーダー・マイケル。
そんなマイケルの服装はまるで金融業界で働く人間とは思えない、Tシャツ&短パンというラフすぎるスタイル。おかげで周囲からも変人扱い…。

そんなマイケルの趣味はヘビィメタル!時には自らドラムを叩くことも!
実はこの演奏シーン、クリスチャン・ベールが実際に演奏しているんです。このシーンのために2週間かけてドラムを学び撮影に挑んだというベール。
当時、プライベートで膝を大怪我してしまい代役を当てようとしていた監督の意見を押し切りこの撮影に挑んだそう…。ベールの並々ならぬ役者魂を感じるエピソードです。

反逆のトレーダー・ジャレド(ライアン・ゴズリング)

マイケルの”空売り”に賛同し、住宅市場の崩壊を言葉巧みにマークたちに説明していく若き銀行マン・ジャレド。
マイケルとは対照的に細身のスーツがビシッと決まっています!グレンチェックのスーツが知的でスタイリッシュな印象を与えますね。
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実はこのジャレド、突如観客に直接語りかけるなど映画の語り手としての役割も担っています。金融業界というとっつきにくいテーマを、明快なエンターテイメントに昇華する役割を見事に果たしています。

怒れるトレーダー・マーク(スティーブ・カレル)

欲にまみれた金融業界の現状に怒りと悲しみを抱き葛藤しているのが、ヘッジファンド・マネージャーとして働くマークです。住宅ローンの異常な実態や、格付け会社の評価のギャップに気づき、汚れたウォール街を改革しようと奮闘します。
電話を片手に、常にせわしなく動き回っているマークのファッションは、ラフなビジカジスタイル。しかし、時にはビシッとフォーマルに決めるなど上品な着こなしも素敵に生えます。TPOに合わせたビジネススタイルを取ることは「できる男」の基本ですね!
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実は監督のアダム・マッケイとスティーブ・カレルはかつて同じ劇団に属した旧知の仲。マッケイは「カレルは映画の最後には本当に少し心を痛めていたように見えた。」と語っています。マークという役に没頭していたカレルの演技は、この作品に重要な道徳観を生み出しています。

伝説のトレーダー・ベン(ブラッド・ピット)

このウォール街の状況を一歩引いた立ち位置で冷静に分析しているのが、元銀行員で伝説のトレーダー・ベンです。ウォール街参入を目指す若きトレーダーの手助けをしつつ、銀行員時代に築いた豊富なコネクションを駆使して、ウォール街が犯したサブプライム・ローンにおける巨大なミスにつけ込みます。
現在は引退している身ということもあり、カジュアルなノータイスタイルが特徴のベン。ひげを蓄え、前髪を無造作に流したリラックススタイルな姿は、なんとも言えない風格を醸し出しています。

そんなベンの趣味はオーガニック。作中に登場する「種は遺伝子組み換えではなくオーガニックを使え」というベンのセリフはなんとブラッド・ピットのアドリブ!他にも電話のシーンなど、監督も絶賛したというブラピの素晴らしい即興演技に是非注目してみてください。


衣装デザインを担当したのは『デンジャラス・ラン』やトム・クルーズ主演『アウトロー』などでも衣装を手掛けた、スーザン・マシスン。脇を固める出演者のビジネスファッションもそれぞれ個性が溢れています!

2016年度の台風の目になること間違いなしの『マネー・ショート 華麗なる大逆転』。それぞれの個性が色濃く表れた俳優陣のビジネスファッションにも注目してみてはいかがでしょうか。

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』作品詳細

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』映画オリジナル予告編

2005年、へヴィメタルをこよなく愛する金融トレーダー・マイケル(クリスチャン・ベール)は、格付の高い不動産抵当証券の何千もの事例を調べていく中で、返済の見込みの少ない住宅ローンを含む金融商品(サブプライム・ローン)は、数年以内にデフォルト(債務不履行)に陥る可能性がある事に気付く。だが、その予測はウォール街からも投資家からも相手にされずにいた。そんな中、マイケルは「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」という金融取引に目をつけ、サブプライム・ローンの価値が暴落した時に巨額の保険金を手に出来る契約を投資銀行と結ぶ。
2008年、遂に、住宅ローンの破綻に端を発する市場崩壊の兆候が現れる――。


『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
2016年3月4日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開
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