アイルランドで2020年に封切られたのを皮切りに、世界各国で公開・配信されている本作は、米映画批評サイトRotten Tomatoes で94% freshを獲得し、アイルランド版アカデミー賞と評される「アイリッシュ映画&テレビ賞」(第17回)で8部門ノミネート、2部門受賞の快挙を成し遂げました。
他にも、ニューヨーク最大のLGBTQ映画祭である「NewFest」(第32回)で特別賞を受賞し、過去にデイミアン・チャゼル(『セッション』)、テイラー・シェリダン(『ウィンド・リバー』)、ロバート・エガース(『ライトハウス』)らが評価された「カメリメージ映画祭」(第28回)では最優秀監督デビュー賞にノミネートされるなど、各国で絶賛が相次いでいる話題作映画『恋人はアンバー』。

1995年、同性愛が違法でなくなってから2年後のアイルランド。
同性愛者への差別や偏見が根強く残る田舎町で、自身がゲイであることを受け入れられない高校生・エディと、レズビアンであることを隠しているクラスメイトのアンバー。
家族や同級生にセクシュアリティを悟られないように平穏に卒業を迎えるため、2人は“ニセモノの恋人”を演じることにします。
性格も趣味も全く違う2人でしたが、ぶつかり合いながらも、悩みや夢、秘密を打ち明けるうちに、唯一ありのままの自分で胸の内を語れる、かけがえのない存在になっていきます。
しかし、一緒に訪れた都会・ダブリンで、運命的な出会いによって新たな世界に触れた2人は、“理想的”だったこの関係にも終わりが近づいていることに気づいてしまい…。
今回は男性に恋するエディと女性を愛するアンバーが、期間限定の恋人となる、その始まりのシーンの本編映像&場面写真を解禁いたします!
休み時間にあえてみんなの前でアンバーに「キスしない?」と誘うエディ。
一瞬驚きつつも、すぐに察して「いいよ!」と快諾するアンバー。
そのまま校舎の裏に行くふたりは、卒業までの期間限定の恋人のフリをする約束を交わします。
軽快なやりとりと、手をつなぐのもぎこちないふたり。
これからかけがえのない関係を築くスタートとなるシーンです。



世界的に多様性を尊重しようという動きがある昨今、エンターテインメント業界においても、マイノリティに光を当てた作品が次々と生まれています。
例えば、現在Netflixで配信中の『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』。
郊外の町に住む女子高生のエリーは、ある日同級生のポールから、人気者の女子・アスターへのラブレターの代筆を依頼されます。
アスターへの秘めた想いをもっていたエリーは乗り気ではなかったが、お金と引き換えに引き受けることに。
次第に友情が芽生える中で、アスターへの想いをポールに気づかれてしまうエリー。友情と恋がからみ合う、青春ストーリー!
また、同じくNetflixで配信中の「ハートストッパー」。
男子高生のチャーリーが、学校の人気者ニックとクラスメイトになるところから始まります。
カムアウトしており、他に彼氏がいるチャーリーと、チャーリーと過ごす中で自身のセクシュアリティに気づき、悩み、戸惑うニックが、徐々に距離を縮めていく・・・。
高校を舞台に、青春を描いている作品です。
『恋人はアンバー』と、これら2作品は、登場人物のセクシュアリティの構成は異なるものの、青春や恋、友情を、泣いて笑ってさまざまな情感たっぷりに描いているところが合致しています。
友情に、恋心に揺れ動く『ハーフ・オブ・イット』。
友情から始まり、恋に発展していく『ハートストッパー』。
そして恋人のフリから始まり、友情を深めていく『恋人はアンバー』。
『ハーフ・オブ・イット』や「ハートストッパー」が好きな人は、『恋人はアンバー』も気に入るはず!
差別や偏見に悩む高校生を、ユーモアを交えつつ描いたさわやかな青春映画の傑作『恋人はアンバー』。
公開は11月3日(木・祝) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開です!

監督・脚本:デイヴィッド・フレイン
挿入歌:PULP「Mile End」、Brenda Lee「You Can Depend on Me」、U2「All I Want Is You」、GIRLPOOL「Cut Your Bangs」ほか
出演:フィン・オシェイ、ローラ・ペティクルー、シャロン・ホーガン、バリー・ワード、シモーヌ・カービー
原題:Dating Amber 後援:アイルランド大使館 提供:Watcha Japan 配給:アスミック・エース
2020年/アイルランド/92分/ビスタ/5.1ch
© Atomic 80 Productions Limited/ Wrong Men North 2020, All rights reserved.