出典:http://filmfest.nasu-fc.com/?p=327
ショートフィルムを観たことはありますか?日本ではまだまだマイナーな映画のジャンルですが、才能のある監督の発掘によく使われるため、どんどん注目を集めています!
そもそもショートフィルムって何?
出典:http://realsound.jp/2015/11/post-5433.html
ショートフィルムとは、読んで字のごとく、上映時間の短い映画のことですが、明確な時間指定はなく、1秒のものから45分のものまであります。主に30分程度のものが多いです。
アニメや台詞なし、白黒、iPhoneのみで撮影したものなど、メッセージ性が強く、エンターテインメント要素が豊富なのが特徴です。世界にはショートフィルムだけの映画祭が、数多く存在します。YouTubeなどの動画配信サイトで無料で観れるものもあります。
おすすめのショートフィルム作品!
たくさんあるショートフィルムの中でも、初心者でも楽しめるオススメ作品を紹介します。
台詞一切なし!6分半にディズニーの魅力が凝縮!『紙ひこうき(Paperman)』
出典:http://www.roomie.jp/2013/02/54641/
2012年に公開された「シュガー・ラッシュ」と同時上映された、モノトーンで台詞無しのアニメーション映画です。
舞台は1940年代のニューヨーク、マンハッタン。ホームで電車を待つ男女2人が、風に飛ばされた1枚の紙によって距離を縮めていく、ロマンチックでノスタルジックなストーリーです。さすがディズニー!と言わざるを得ない映像のクオリティが、6分半に凝縮されています。YouTubeのディズニー公式チャンネルで、フルバージョンが公開されています。
不満が募る毎日。あなたならどう使う?『The Black Hole』
出典:https://www.e-10.jp/posts/view/1690
3分弱の長さで、このショートフィルムも台詞はありません。
残業をするサラリーマンに不思議な現象が起こります。オフィスに突如現れた小さな黒い穴が、人間の欲を掻き立てます。短い中にもしっかり物語のあって、見始めると先が気になってしまって、一気に引き込まれます。
気味の悪さ全開!食の集大成『フード』
出典:http://hot2cainfe.blog101.fc2.com/blog-entry-210.html
チェコ映画や短編映画の名監督、ヤン・シュヴァンクマイエルの、食の集大成と言われる短編映画です。「朝食」「昼食」「夕食」の3部に分かれており、どれも独特の気味悪い雰囲気を醸し出しています。もともとシュヴァンクマイエル監督は、食べる描写を映画の中で多用していますが、どれも何かを暗喩しているような、食べるという行為そのものを批判しているような表現ばかりです。この何とも言えない作風が気に入ったら、他の短編も見てみるといいかもしれません。
放射能汚染が広がった東京の日常を描く『blind』
出典:http://commonpost.boo.jp/?p=12154
東京で撮影された、シュールレアリスム的な短編映画です。
街では子供から大人までガスマスクを付け、テレビのニュースでは放射線情報が当たり前のように伝えられています。鮮やかな映像が、余計に観る人の不安を煽りますが、しっかりと問題提起を感じる映画です。
目の見えない少女の世界を暖かいイメージで描く『Out of Sight』
出典:http://rz100.blogspot.jp/2014/09/30-cortos-geniales-para-trabajar.html
台湾の芸大生3人が卒業制作として作った、アニメーションショートフィルム。盲目の少女が、においや音を頼りに、初めて触れる世界のイメージを広げていく話です。優しい絵のタッチと、陽気な音楽で、最後まで暖かい雰囲気で話が進んでいきます。
目が見えている私たちが忘れてしまっているイマジネーションや、五感のすばらしさを感じられる作品です。
カメラを除くとそこには…?iPhone4Sのみで撮影したショートフィルム『Framed』
出典:http://ryukyunation.ti-da.net/c172831.html
iPhone4Sのみで撮影されたとは思えない、映像がキレイなショートフィルム。
自然の中で撮影をする写真家が主人公。森の奥へ進んで、ある丘でカメラを除くとそこには女性の姿が。あまりの美しさと不思議な雰囲気を漂わせる女性に、主人公はどんどん惹きつけられていきます。キレイな映像と静かな音楽が相まって、どことなく切なさが最後まで感じられます。改めて言いますが、本当にiPhoneだけで撮影されているんです。
日本ではあまり普及していないショートフィルムを紹介しましたが、いかがでしたか?短くも強いメッセージを感じるショートフィルムを見始めると、止まられなくなるかもしれませんよ?