職人か芸術家か―ゴッホの複製画を描くことに人生を捧げる男を追ったドキュメンタリー映画『世界で一番ゴッホを描いた男』本予告映像解禁!

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10月20日(土)に全国順次公開が始まるドキュメンタリー映画『世界で一番ゴッホを描いた男』より、本予告映像が解禁となりました!

本作でカメラが追うのは中国・深圳市近郊にある「大芬(ダーフェン)油画村」でゴッホの複製画を描き続けてきた男性の姿。大芬ではゴッホをはじめとする有名画家のレプリカ制作が産業として確立しており、実に世界市場の6割を生産しているといわれています。そんな大芬で生きるひとりの画家チャオ・シャオヨンが、未だ経験がない“本物のゴッホの絵を見る”という夢を叶えるためアムステルダムを訪れるまでを映し出します。

<大芬(ダーフェン)油画村>、その存在を知らなかった全ての人が、本作で初めて接することで新鮮な驚きを禁じ得ないであろう、極めて特殊な環境とユニークな複製画の制作過程、主人公画家チャオ・シャオヨンの“芸術に人生を捧げた孤高の画家=ゴッホ”への溢れる畏敬の念とゴッホと共に生きる者としての複製画へのこだわりとプライド、そして、“自分はゴッホの複製画制作に命を懸ける職人なのか?ゴッホの生き様を今に蘇らせるアーティストなのか?”という葛藤…。

今回解禁された本予告映像には、〈大芬(ダーフェン)油画村〉複製画制作シーンの“極彩色の洪水”と言うべき目が眩む様な圧巻のビジュアルと、ゴッホへの溢れる畏敬の念を胸に<職人か芸術家か>を自らに問う主人公画家チャオ・シャオヨンの葛藤とが織り成す、心揺さぶられる魅力が凝縮されています!

映画『世界で一番ゴッホを描いた男』予告編

「本物のゴッホの絵画を見る」という夢を叶えるためにアムステルダムを訪れたチャオ・シャオヨンがたどり着いた答えとは―?くすぶっている人々の心を打つ珠玉のドキュメンタリー映画!『世界で一番ゴッホを描いた男』は10月20日(土)より新宿シネマカリテ/伏見ミリオン座ほか、全国順次ロードショー。

『世界で一番ゴッホを描いた男』概要

複製画制作で世界の半分以上のシェアを誇る油絵の街、中国大芬(ダーフェン)。出稼ぎでこの街にやって来た趙小勇(チャオ・シャオヨン)は独学で油絵を学び、20年もの間ゴッホの複製画を描き続けている。絵を描くのも食事も寝るのも工房の中。いつしか趙小勇はゴッホ美術館へ行くという夢ができた。本物のゴッホの絵画からゴッホの心に触れて何か気づきを得たい、今後の人生の目標を明確にしたいという思いと共に。
どうしても本物のゴッホの絵画を見たいという想いは日増しに募り、ついに夢を叶えるためにアムステルダムを訪れるのだが・・・。

※“油画村とは”
中国南部深圳市にある大芬(ダーフェン)は世界最大の「油画村」と呼ばれ、ゴッホをはじめとする有名画家の複製画が産業として確立しており、実に世界市場の6割の複製油絵が制作されていると言われている。1989年香港の画商が20人の画工を連れてきたのがこの街の始まりで、現在、画工の数は1万を超える。毎年、数百万点の油絵がこの街から世界中へ売られていき、その総額は2015年で6500万ドルを超えている。
物語の主人公、趙小勇(チャオ・シャオヨン)は湖南省出身で1996年に出稼ぎで大芬にやって来た。そこで初めてゴッホの絵画と出会い、これまで独学でゴッホの複製画10万点以上を家族と共に描いてきた。多い時には毎月600~700枚のゴッホの複製画を全世界へ輸出している。

映画『世界で一番ゴッホを描いた男』公式サイト
監督:ユイ・ハイボー、キキ・ティンチー・ユイ
配給:アーク・フィルムズ/スターキャット
© Century Image Media (China)
10月20日(土)より新宿シネマカリテ/伏見ミリオン座ほか、全国順次ロードショー