近頃気圧も安定しないし、ストレスが溜まっている人も多いと思います。泣くという行為はストレス軽減になるそうです。そこで今回は”泣ける映画”をいくつかご紹介いたします。 恋、友情、家族との話などあなたの涙腺を刺激する作品ばかりとなっています。 こんな暑い日はゆっくりおうちで”涙活”してみてはいかがでしょうか?
恋で泣く
▼ゴースト ニューヨークの幻
マンハッタンに星が流れた夜―― 不思議な愛のファンタジー・ドラマは始まった・・・
映画を知らない人も、主題歌「アンチェインド・メロディ」を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか?
ロマンスファンタジーの名作で、コメディ、ホラー、恋愛要素がつまった作品です。
銀行員のサムと恋人の陶芸家モリーは、ニューヨークで一緒に暮らし始める。 しかしモリーがサムにプロポーズした夜、2人は強盗に襲われ、サムは命を落としてしまう。
幽霊となって現世に残ったサムは、モリーを傍で見守り続けるなか、自分を殺した強盗が再びモリーを狙っていることを知ったサムは、彼女に危険が迫っていることを知らせようする。
そして幽霊の声が聞こえる霊媒師オダ・メイの力を借りて彼女を助けようとするするが……
幽霊になったばかりのころは、生きている人間のようにふるまっていました。しかしたまたま出会った先輩幽霊から「(ものを動かすときは)指じゃなくて念力を使うんだ。お前は死人で肉体はもうないのだから」と言われ、コツをつかみポルターガイストを起こせるようになります。
”人間の感覚が残ってる状態の幽霊”なので、はじめはコメディ要素が多いのですが、ラストシーンでは二人の切ない別れに涙が止まりません。
また恋人のモリーが幽霊の存在を信じていないため、自分がいることを伝えるのに苦労する様は応援したくなります。
監督:ジェリー・ザッカー
脚本:ブルース・ジョエル・ルービン
製作:リサ・ウィンスタイン
製作総指揮:スティーヴン=チャールズ・ジャッフェ
音楽:モーリス・ジャール
主題歌:ライチャス・ブラザーズ「アンチェインド・メロディ」
撮影:アダム・グリーンバーグ
配給:パラマウント映画/UIP 日本公開日:1990年9月28日
▼桜のような僕の恋人
Netflixで2022年3月24日から配信されている映画で、 SexyZoneの中島健人さんと松本穂香さんが主演です。
監督は「神様のカルテ」などの深川栄洋監督が務め、「君の膵臓をたべたい」の吉田智子先生が脚本を担当しています。
出会いは晴人(中島健人)が美咲(松本穂香)の働く美容室に行ったのが始まりで、施術中に起きた事故をきっかけに二人で会うようになります。
カメラマンと美容師、それぞれ夢を追う希望にあふれた二人ですが、難病を発病した美咲は夢をあきらめざるをえなくなります。 夢をあきらめそうになっていた晴人を、”あきらめるな”と叱咤するような性格の美咲が病気のせいで色々なことを諦めていく様は見ていてつらいです。
老いた姿を見せたくない、だけど晴人には会いたい。
終盤で晴人が後悔のために涙を流すシーンで見ている側の涙も止まらなくなります。
監督:深川栄洋
脚本:吉田智子
製作:リサ・ウィンスタイン
制作統括:會田望
音楽:モーリス・ジャール
主題歌:Mr.Children「永遠」(TOY’S FACTORY)
撮影:柳田裕男
企画・制作:Netflix
原作:宇山佳佑『桜のような僕の恋人』(集英社文庫刊)
▼レオン
凄腕の殺し屋であるレオンと、汚職警官に家族を殺された少女(マチルダ)。孤独な2人の愛と復讐の物語。当時子役だったナタリー・ポートマンの大人びた演技も注目を浴びたアクション映画です。
父親は麻薬の運び屋、義母と義姉はマチルダにきつく当たられる日々。心の支えだった弟を含めた家族全員が汚職警官に殺されてしまう。
買い物に出ていたマチルダは機転を利かせ自宅の前を通り過ぎ、レオンの家に避難する。
そこから二人の奇妙な同居生活は始まる。孤独だった2人は互いに友情とも愛ともつかぬ関係性になっていくが、平穏な日々は長く続かなかった・・・。
観葉植物が唯一の友達であったレオンは始まのうちはマチルダにもあまり関心は持っていませんでしたが、しだいに打ち解けあっていく様子には胸が温まります。
観葉植物をもって二人で並んで歩くシーンは見たことがある人も多いのではないでしょうか? できることなら二人の穏やかな生活が続くようにとつい願ってしまいます。
孤独な人同士が支えあい、互いを思いあう気持ちに涙が出る映画です。
※麻薬、殺し屋などがかかわってくるので、アクションシーンではバイオレンスな描写もありますので、苦手な方はご注意ください。
出演:ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ゲイリー・オールドマン
監督・脚本:リュック・ベッソン
音楽:エリック・セラ
撮影:ティエリー・アルボガスト
編集:シルヴィ・ランドラ
製作会社:レ・フィルム・デュ・ドーファン
配給:アメリカ:コロンビア ピクチャーズ/日本:日本ヘラルド映画(1995年3月25日公開)
▼ジョー・ブラックをよろしく
愛は情熱だ。妄想だ。それなしでは生きられない…それが本当の愛だ。
若きブラットピットが主演のラブロマンス映画です。
気まぐれを起こした”死神”が人間の女性と恋に落ちるお話です。
ビルの娘スーザンはたまたま立ち寄ったコーヒーショップで、これまでにない好意を感じる青年に出会う。青年もまたスーザンに好意を抱いていたが、スーザンと別れたあと、車に跳ね飛ばされてしまう。
いっぽう死期が迫った大富豪、スーザンの父であるビルのまえに現れたのは、スーツを着た”死神”だった。死神は事故にあった青年の姿を借りて、退屈を晴らそうと考えたのだ。 人間の世界に興味を持った死神はビルに対して、寿命を延ばす代わりに人間界を案内するように提案するのだった。
その後、ビルと死神が食事をしているとディナーにスーザンがやってきた。死神が借りた身体は、コーヒーショップでスーザンと話した青年だったのだ。 コーヒーショップで話したときと別人のような青年の態度にスーザンは困惑すのだったーーーーーー
序盤では高慢で人間を観察対象としか見ていなかった死神が人間界で過ごすうちに、だんだん情緒が芽生えていく様子が素敵です。
また、死神がそばにいるにも関わらず、家族にも決して弱みを見せないビルの優しさ、高潔さを兼ね備えた生き方にもほれぼれします。
どんなことがあっても娘たち、家族が大切だというビルの気持ちがひしひしと伝わってくるところにも泣けますし、死神と人間という、叶わぬ恋愛をしている二人が切ないです。
見終わったあとは不思議とじんわりあたたかい涙が出る、そんな作品です。
出演:ブラット・ピット アンソニー・ホプキンス クレア・フォーラニ
監督:マーティン・ブレスト
脚本:ロン・オズボーン ジェフ・レノ ケビン・ウェイド ボー・ゴールドマン
製作総指揮:ロナルド・L・シュワリー
音楽:トーマス・ニューマン
撮影:エマニュエル・ルツベキ
編集:ジョー・ハッシング マイケル・トロニック
製作会社:シティ・ライト・フィルム ユニバーサル・ピクチャーズ
配給:アメリカ:ユニバーサル・ピクチャーズ/日本:UIP(1998年12月19日公開)
友情で泣く
▼グリーンブック
行こうぜ、相棒。 あんたにしかできないことがある。
この題名は、ヴィクター・H・グリーンによって書かれたアフリカ系アメリカ人旅行者のための20世紀半ばのガイドブック「黒人ドライバーのためのグリーン・ブック」にちなんで付けられています。
【STORY】
1962年、アメリカ。ニューヨークの一流ナイトクラブで用心棒を務めていたイタリア系男のトニー・リップは、ひょんなことから天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーが南部で行う演奏ツアーに運転手兼ボディガードとして雇われる。
がさつで学もないが腕っぷしとハッタリで周囲からは頼りにされているトニーと、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才ピアニストのドクター・シャーリー。
2人は、黒人が利用できる施設を記した旅行ガイドブックを手に、差別が残る南部に向かい、しだいに旅を通して深い友情で結ばれていく。
フライドチキンを食べたことのないドクター・シャーリーに、トニー流の食べ方を教えるシーンなど、二人の価値観や育ってきた環境の違いをお互いがだんだん理解していく様子がほほえましいです。
人種によって受けてきた扱いが違い、トニーが納得できないと憤慨することもドクター・シャーリーにとっては慣れてしまったことで、その慣れがとても切ないです。 人種や立場を超えた友情に涙します。
出演:ヴィゴ・モーテンセン マハーシャラ・アリ リンダ・カーデリーニ
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・ヴァレロンガ ブライアン・ヘインズ・カリー ピーター・ファレリー
製作総指揮:ジェフ・スコール ジョナサン・キング オクタヴィア・スペンサー クワミ・L・パーカー ジョン・スロス スティーヴン・ファーネス
音楽:クリス・バワーズ
撮影:ショーン・ポーター
編集:ポール・J・ドン・ヴィトー
配給:アメリカ:ニュー・ライン・シネマ/日本:ギャガ/アスミック・エース(2019年3月1日公開)
c 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved. gaga.ne.jp/greenbook
▼僕のワンダフル・ライフ
-僕の愛は不死身なのだ-
最愛の飼い主に会うために、50年で3回も生まれ変わったベイリー。
ついにイーサンと再会したベイリーが気づいた<使命>とは?
1回目の人生はレトリバー系の雑種として生まれ、生後数か月で殺処分されてしまいます。
2回目の人生は譲渡会から脱走し、死にかけていたところをイーサンとその母に救われベイリーと名付けられ幸せな生活を送る。
そうしてなんどか生まれ変わり、シェパードになったり、コーギーになったりしてさまざまな飼い主とその人生を歩むが、5回目に生まれ変わったときに、2回目の飼い主であるイーサンのもとへたどり着く。 そしてイーサンに自分がベイリーであることを気づいてもらいたいと思うようになるーーーー。
犬と暮らしたことがある、もしくは犬が好きな人は確実に号泣します。
語りは犬目線のため、人間のしていることがわからなかったりとクスっと笑えるところもあります。また犬は、飼い主の感情を読み取ることが上手なので、寂しいときや悲しいときに寄り添ってくれる場面では涙腺が緩みます。
本作は、原作者のW・ブルース・キャメロンが、愛犬を亡くした試練を乗り越えようとしていた恋人のために書いた小説『愛犬ドビーの愛すべき転生』が元となっています。
監督は『HACHI 約束の犬』など犬をテーマにした作品や『ギルバート・グレイプ』などのヒット作で知られるラッセル・ハルストレム監督。
”大好きな飼い主のイーサンに会いたい”というベイリーの一途な思いに涙が止まりません。
本作が気に入ったら、続編である『僕のワンダフル・ジャーニー』もおすすめです。
監督:ラッセ・ハルストレム『HACHI 約束の犬』『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『ギルバート・グレイブ』
原作:W・ブルース・キャメロン 「野良犬トビーの愛すべき転生」(新潮文庫)
出演:ジョシュ・ギャッド(声)、デニス・クエイド、ペギー・リプトン、K.J.アパ、ブリット・ロバートソン
配給:東宝東和 22017年9月29日公開
(C) 2017 Storyteller Distribution Co., LLC and Walden Media, LLC
▼マイフレンド・フォーエバー
僕は急いで大人になろうとしていた・・・君を救うために。
母親から冷遇されているエリックと、母親からの愛情いっぱいに育ったものの、HIVに感染していて体の弱いデクスターの二人の少年の友情を描いた物語。
【STORY】
ある日、エリックの家の隣に新しい住人が引っ越してきた。その家の子供はデクスターという名前で、HIVに感染していました。
HIV感染者ということもあり、はじめは遠巻きに見ているだけでしたが、次第にエリックとデクスターは打ち解けあい、友情が芽生えていきます。
HIVの治療法を見つけるべくエリックとデクスターはさまざまな方法を試します。そんなある日、遠くの街にHIVを治すことのできる医者がいると聞いて二人は旅に出かけるが・・・・・・。
喧嘩早く気が短く、ひねくれた少年エリックがしだいに本来の優しい面を見せるようになり、デクスターもまたエリックに心を開いていく過程に心が洗われます。
デクスターの母親リンダが、我が子にそそぐのと同じようにエリックにも愛情を注ぎ、ラストシーンでエリックの母親に怒るシーンは胸がすっとします。
当時HIVは生をおびやかす難病だったので、終始死への不安感を感じるのですが、それでも懸命に生きようとする二人の姿、友情に涙があふれる作品です。
出演:ブラッド・レンフロ ジョゼフ・マゼロ アナベラ・シオラ ダイアナ・スカーウィッド ブルース・デイビソン
監督:ピーター・ホルトン
脚本:ロバート・クーン
製作総指揮:トッド・ベーカー ビル・ボーデント
音楽:デイヴ・グルーシン
撮影:アンドリュー・ディンテンファズ
編集:アンソニー・シェリン
製作会社:アイランド・ピクチャーズ
配給:アメリカ:ユニバーサル・ピクチャーズ/日本:松竹富士(1995年8月12日公開)
▼ちょっとから今から仕事やめてくる
希望は無くならないよ、見えなくなるだけだ。
福士蒼汰さん主演の映画『ちょっといまから仕事やめてくる』は北川恵海先生原作の同名小説、すべての“働く人”が共感して泣いた60万部突破のベストセラー小説が原作です。
第21回電撃小説大賞・メディアワークス文庫賞に輝いた北川恵海氏の同名小説を実写映画化した作品です。
【STORY】
僕に勇気をくれたのは、得体の知れないヤマモトでした。
ブラック企業で働く青山隆(工藤阿須加)は、仕事のノルマが厳しく精神的に追い詰められていた。
疲労のあまり駅のホームで意識を失い、危うく電車に跳ねられそうになってしまう。
すんでのところで青山を救ったのは、幼馴染みのヤマモト(福士蒼汰)と名乗る男。だが、青山には彼の記憶がまったく無かった――
ブラック企業、パワハラ上司に責められ、謎の男ヤマモトに励まされてがんばって、がんばろうとがんばっても折られてしまう姿がつらいです。
青山の部屋の状態が、彼のメンタルを表しているように見えます。
青山は「夢や希望なんてなくていい」と落ち込んで、まるで幽霊のような日々を過ごしており、そんな青山を心配しヤマモトは「仕事変えるか辞めた方がいいんちゃうん」と声をかけます。
友人が心配なヤマモトの気持ちにも、辞めてどう生きていくんだと不安になる青山の気持ちにも共感ができます。
なぜ幼なじみのふりをしてまでヤマモトが相談に乗ってくれるのか、呑みに誘うのか、その本当の理由が判明したときさらに号泣します。 すこしがんばりすぎなあなたにぜひ観てほしい作品です。
出演:福士蒼汰 工藤阿須加 黒木華 小池栄子 吉田鋼太郎
監督:成島出
脚本:多和田久美 成島出
配給:東宝
主題歌:コブクロ「ココロ」
制作プロダクション:シネバザール
©2017 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会
家族愛に泣く
▼ワンダー 君は太陽
「僕は10歳、普通の子じゃない」
10歳のオギー・プルマン(ジェイコブ・トレンブレイ)は、普通の子には見えない。遺伝子の疾患で、人とは違う顔で生まれてきたのだ。
27回もの手術を受けたせいで、一度も学校へ通わずに自宅学習を続けてきたオギーだが、母親のイザベル(ジュリア・ロバーツ)は夫のネート(オーウェン・ウィルソン)の「まだ早い」という反対を押し切って、オギーを5年生の初日から学校に行かせようと決意する。
学校で容姿に関してのいじめ、理科研究大会に野外学習、姉のヴィアの演劇発表会とイベントの度に騒動が巻き起こる。
オギーと彼に関わるすべての人にとって、忘れ難い1年が終わろうとしていた。そして修了式の日、一生忘れられない出来事が彼らを待っていた─。
ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリスト第1位!
全世界800万部突破の小説「ワンダー」が 実写版『美女と野獣』の製作スタッフの手で遂に映画化!
オギーの話だけでなく、オギーが生まれてからほったらかしにされていた姉のヴィアの視点、突然ヴィアを避けるようになった親友のミランダの視点など、”平凡な日常”の一部が切り取られていて、オギーと喧嘩した親友のジャックの視点、などもあり、登場人物たちの考えていることがわかるのも面白いです。
自分の意志で行動を起こせる人は年齢にかかわらず素敵で強いなと胸が熱くなり、家族の絆の強さにも胸を打たれる作品です。
正しさよりも優しさを選ぶ、ただそれだけで自分も世界もハッピーに変えられると教えてくれる感動の物語です。
出演:ジュリア・ロバーツ ジェイコブ・トレンブレイ オーウェン・ウィルソン イザベラ・ヴィドヴィッチ ダニエル・ローズ・ラッセル ナジ・ジーター
監督・脚本:スティーブン・チョボスキー
配給: キノフィルムズ
(C) 2017 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC and Walden Media, LLC. All Rights Reserved.
▼コーヒーが冷めないうちに
-1杯のコーヒーが冷めるまでの、ほんの短い時間でも、人生は変わる-
舞台は、とある街のとある喫茶店。店内の【ある席】に座ると、望んだとおりの時間に戻ることが出来るという。ただし、そこには『過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない。』や『過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。』などのいくつかのルールがあった。
誰もが一度は経験のある「もしも、あの時に戻ることができたら……」という《後悔》の思い。様々な《後悔》を抱えた客たちが、今日も店を訪れる。
過去に戻るためのルールを皆理解しているはずなのに、会いたかった人に会ってしまうとそこへ留まりたくなってしまう気持ちが痛いほどわかります。
また、起きたことを登場人物もわたしたちも知っているうえで見るので、”過去は変えられない”のルールが悲しくて無慈悲で、でもそれを乗り越えようとする人々の強さに胸が熱くなります。
また主人公である、喫茶店の店員である時田数(有村架純)だけが過去に戻れるためのコーヒーを入れることができます。そんな数に隠された真実を知ったとき、数の感情が表に出たときにはおもわず応援したくなります。
この映画を観た後あとは、大切な人に会いに行きたくなる、そんな映画です。
監督は塚原あゆ子監督。
『リバース』(17/TBS)・『重版出来!』・『Nのために』・『夜行観覧車』など幅広いジャンルのヒットドラマ演出を多数手掛け、今年『アンナチュラル』(TBS)で高い評価を得ました。そんな塚原あゆ子監督の、映画監督デビュー作という点にも注目です。 また有村架純さんの脇を固めるキャストも豪華実力派俳優がそろっています。
クレジット
出演:有村架純 伊藤健太郎 波瑠 林 遣都 深水元基 松本若菜 薬師丸ひろ子 吉田 羊 松重 豊 石田ゆり子
原作:川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」「この嘘がばれないうちに」(サンマーク出版刊)
監督:塚原あゆ子 脚本:奥寺佐渡子
音楽:横山 克 主題歌:YUKI「トロイメライ」(EPICレコードジャパン)
企画プロデュース:平野 隆 プロデューサー:岡田有正 進藤淳一
製作:「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会 制作会社:フィルムフェイス 配給:東宝
Ⓒ2018「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会
2018年9月21日公開 HP
▼アイアム・サム
いっしょなら、愛は元気。
知的障害を持つ父親と、幼い娘との純粋な愛をビートルズの曲とともに描いた映画です。
【STORY】
知的障害を抱え、7歳程度の知能しか持たないながらも男手ひとつで娘を育てるサム。しかし娘が成長するにともない子供の知能の方が上回る。やがてサムはソーシャルワーカーに”育てていくのは無理”だと判断され、娘を取り上げられてしまう。
娘と一緒にいたいサムは弁護士のリタとともに娘を取り戻すべく奮闘する。
はたして二人は再び一緒に暮らすことはできるのかーーーーー。
題材は重くシビアで考えさせられるのですが、娘を愛する父親の気持ち、父を思う娘の気持ちに涙が止まりません。
7歳ほどの知能しかないといわれているサムですが、強くて優しいのがひしひしと伝わり、だからこそ幸せになってほしいと心から願ってしまいます。
父と娘が友達のように遊ぶシーンには元気をもらえます。
ラストシーン以外でも感動する、まっすぐで純粋な親子の絆に涙が止まらない作品です。
出演:ショーン・ペン ミシェル・ファイファー ダイアン・ウィースト ダコタ・ファニング ローラ・ダーン
監督:ジェシー・ネルソン
脚本:クリスティン・ジョンソン ジェシー・ネルソン
製作総指揮:マイケル・デ・ルカ クレア・ラドニック・ポルスタイン デヴィッド・ルービン
音楽:ジョン・パウエル
撮影:エリオット・デイヴィス
編集:リチャード・チュウ
配給:アメリカ:ニュー・ライン・シネマ/日本:松竹/アスミック・エース(2002年6月8日公開)
▼ツナグ
たった一人と一度だけ、死者との再会を叶えてくれる人がいるらしいー。
直木賞作家・辻村深月による同名小説を映画化したヒューマンドラマです。監督は「ROOKIES 卒業」の平川雄一朗監督。
大切な人を亡くした者と死者を一度だけ再会させる仲介人「ツナグ」という職業を通じて、他人の人生に深くかかわっていく青年の葛藤と成長を描きます。
【STORY】
横柄な態度で、癌で亡くなった母・ツル(八千草薫)に会うことを希望する中年男性・畠田(遠藤憲一)。
喧嘩別れをしたまま自転車事故で死んでしまった親友・御園(大野いと)に聞きたいことがある女子高生・嵐(橋本愛)。
プロポーズ直後に突然失踪した恋人・キラリ(桐谷美玲)のことを信じて待ち続けているサラリーマン・土谷(佐藤隆太)。
歩美(松坂桃李)は、実は“ツナグ” を祖母のアイ子(樹木希林)から引き継ぐ途中の見習いで、その過程で様々な疑問を抱く。
死者と の再会を望むなんて、生者の傲慢かもしれない。
間違いかもしれない。果たして会いたかった死者に会うことで、生きている人たちは救われるのか。人生は変わるのだろうか。そして死者は…。 その疑問は、自身の両親の不可解な死の真相へも向けられていく―。
その時、最後に伝えたい想いは何ですか?
家族との絆はもちろん、友情、恋人どの視点からでも泣けます。 会いたいのは聞きたいことがあるから、謝りたいからなど理由は様々。だけどみんな大切な人に会いたい。 死者に会うことで生きている人が一歩踏み出せる、そんな作品です。
出演:松坂桃李 樹木希林 佐藤隆太 桐谷美玲 橋本 愛 大野いと 遠藤憲一 所哲也 本上まなみ 浅田美代子/八千草薫 仲代達矢
監督・脚本:平川雄一朗
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
制作協力:ドラゴンフライ
配給:東宝
音楽:佐藤直紀/主題歌:UJU「ありがとう」 (ソニー・ミュージック アソシエイテッドレコーズ)
原作:辻村深月『ツナグ』(新潮文庫刊)
©2012 「ツナグ」製作委員会 公式
いかがでしたでしょうか? ほかにも泣ける映画はたくさんあると思います。
ぜひみなさんの”泣ける”映画やドラマ、小説などコメント欄で教えてください♪