『バカ塗りの娘』花屋で働く青年・尚人を宮田俊哉が好演!主人公が変わるきっかけを作るキーパーソン「初めての挑戦が沢山あってやり甲斐を凄く感じ幸せ」

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海外では「japan」と呼ばれることもある“漆”。

漆は時代を問わず、工芸品、仏像、社寺建築、芸術品など日本の歴史と文化を象徴するものに使用され、世界中の人々を魅了します。

耐久性があり、たとえ壊れてしまっても修理してまた使うことができる漆器は、昔から日本人にとって大切な日用品として私たちの暮らしに寄り添ってきました。

本作はその中でも、青森の伝統工芸・津軽塗をテーマに描かれる物語です。


タイトルにある“バカ塗り”は、津軽塗のことを指す言葉で、完成までに四十八工程あり、バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫と言われるほど、“塗っては研ぐ”を繰り返します。


漆が丁寧に塗り重ねられるように、本作も津軽塗の完成までの工程を1カット1カットをじっくり映し出しています。

そして津軽塗職人を目指す娘・美也子と寡黙な父・清史郎が、漆や家族と真摯に向き合う姿を、四季折々の風景や、土地に根付く食材と料理、そこに生きる人々の魅力を織り交ぜ描きます。


主人公・美也子役に堀田真由さん。将来への不安やほのかな恋心に揺れる等身大の女性をたおやかに演じます。


津軽塗職人の父・清史郎には、日本映画界には欠かせない俳優、小林薫さん。二人は実際に地元の職人から津軽塗の技法を教わり撮影に挑みました。


監督は、初長編作『くじらのまち』でベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭などで高い評価を得たのち、西加奈子先生の小説『まく子』の映画化も手掛けた鶴岡慧子監督。

つらい時、楽しい時を塗り重ねるように日々を生きる父娘が、津軽塗を通して家族の絆を繋いでいきます。



美也子が変わるきっかけのひとつになるキーパーソン、花屋の青年・尚人を演じた宮田俊哉さんの場面写真を解禁!

尚人は、スーパーで働く美也子がいつも自転車で通る際に見かける花屋の青年。

今回解禁されたのは、津軽塗職人の父・清史郎(小林薫)の仕事を手伝う美也子が、父の手伝いで訪れた結婚式場で、たまたま会場に居合わせた尚人と出会うシーンと、花屋で働く尚人を捉えたシーンです。


結婚式場で話すシーンは、美也子と尚人との交流が始まるきっかけとなる場面で、尚人のやわらかく爽やかな笑顔から、彼の明るく誰からも好かれる雰囲気が伝わってきます。



そんな尚人を演じた宮田さんは作品について、

普段忙しなく生きている僕にとってはとても緩やかな良い時間を過ごすことが出来ました。そして何より優しい気持ちになれる作品だと思いました。

初めての挑戦が沢山あってやり甲斐を凄く感じ、とても幸せでした。

と語ります。


宮田さんは、アイドルグループKis-My-Ft2のメンバーとして多岐にわたり活躍。

出演するレギュラー番組の「キスマイ超BUSAIKU!?」(フジテレビ系)」で以前堀田と共演していますが、そのときの番組での印象とは異なり、堀田の持つ空気感がこの作品にとてもマッチしていていたと感じたといいます。



一方、堀田さんは、テレビのバラエティや音楽番組で見ていた宮田さんとお芝居をすることがとても新鮮で不思議だったと話しつつ、宮田が演じる尚人はまるで当て書きかのようなハマりっぷりだったと明かしました。



どんなときも爽やかな笑顔で接客する尚人に密かに元気づけられていた美也子は、尚人に淡い想いを抱くが、実は尚人は美也子の兄・ユウのパートナー。


そのことを知った美也子にとって、尚人は次第に良き相談相手へと変わっていきます。

父の仕事を継ぎたいが、決心しきれない美也子に対し、「漆、継がないんですか?」とさりげなく背中を押し、美也子が変わるきっかけをつくります。


自分に自信がない美也子や頑固で不器用な清史郎と違い、自由に自分たちらしく生きるユウと尚人。


2人について原作者の髙森美由紀先生は

伝統工芸が持つ「敷居が高い」「古い」「とっつきにくい」「重厚」「かたい」などの一般的なイメージとは対比で「とっつきやすい」「新しい」「軽やか」「やわらかい」をユウと尚人は体現しています。

伝統工芸が持つイメージのその先を見せてくれそうな瑞々しさを持っていると思いました

と語りました。

これから津軽塗に挑戦しようとする美也子にとって大切な存在である尚人にぜひ注目してください。


【ストーリー】


「私、漆続ける」その挑戦が家族と向き合うことを教えてくれた――


青木家は津軽塗職人の父・清史郎と、スーパーで働きながら父の仕事を手伝う娘・美也子の二人暮らし。 

家族より仕事を優先し続けた清史郎に母は愛想を尽かせて出ていき、家業を継がないと決めた兄は自由に生きる道を選んだ。

美也子は津軽塗に興味を持ちながらも父に継ぎたいことを堂々と言えず、不器用な清史郎は津軽塗で生きていくことは簡単じゃないと美也子を突き放す。

それでも周囲の反対を押し切る美也子。その挑戦が、バラバラになった家族の気持ちを動かしていく――。


【クレジット】


▪出演:堀田真由/坂東龍汰 宮田俊哉 片岡礼子 酒向 芳 松金よね子 篠井英介 鈴木正幸
ジョナゴールド 王林/木野 花 坂本長利/小林 薫

▪監督:鶴岡慧子 ▪脚本:鶴岡慧子 小嶋健作

▪原作:髙森美由紀「ジャパン・ディグニティ」(産業編集センター刊)


▪企画プロデュース:盛 夏子 ▪プロデューサー:遠藤日登思 松岡達矢 福嶋更一郎
▪ラインプロデューサー:大川哲史

▪撮影:髙橋 航 ▪照明:秋山恵二郎 ▪録音:髙田伸也 ▪音響効果:齋藤昌利 ▪美術:春日日向子
▪装飾:松尾文子 ▪衣裳:藪野麻矢 ▪ヘアメイク:光岡真理奈
▪編集:普嶋信一 ▪音楽:中野弘基 ▪スクリプター:押田智子 ▪スチール:蒔苗 仁 ▪助監督:栗本慎介


▪製作:「バカ塗りの娘」製作委員会 ▪制作プロダクション:アミューズ映像企画製作部 ザフール

▪配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
2023 年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/118 分

公式サイト

●公式 Twitter/Instagram:@bakanuri_movie