頭をからっぽにして見たい。時間がゆったり流れる癒しの邦画5選

レコメンド

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忙しく疲れた日常や悩み事を忘れて、ぼんやりと何も考えたくない休日。そんな時には、字幕を追う必要もない、ゆったりした時間が流れる癒し系の邦画作品を観てみてはいかがでしょうか?

漂う空気感が心地良い『マザーウォーター』

マザーウォーター
出典:http://suurkiitos.com/

京都で暮らし始めたセツコ、タカコ、ハツミ。ウイスキーしか置かないバーを営むセツコ、コーヒー店を開いたタカコ、豆腐屋を営むハツミ。彼女たちは中古家具屋のヤマノハ、銭湯で働くオトメやジンらとかかわりながら、穏やかな日常を送っています。

京都を舞台に新生活を始めた3人の女性たちの日常を、さりげなく描いています。趣味を楽しみながら、料理を作りながら、洗濯をたたみながら、何も考えずに観て、心が穏やかになる作品です。

観た後に優しい気持ちになれる『ちょんまげぷりん』

ちょんまげぷりん
出典:http://www.amazon.co.jp/

子育てと仕事の両立で、忙しい日々を送るシングルマザーのひろ子は、息子の友也とともに、江戸時代からタイムスリップしてきた侍・木島安兵衛と出会います。なりゆきで安兵衛を居候させることになり、安兵衛は恩返しのため家事をすべて引き受けることに。やがて、友也のために作ったプリンをきっかけに、安兵衛はお菓子作りに没頭していき…。

3人の家族のようなやりとりが面白くもあり、ほのぼのとしてあたたかいです。観た後に、静かに胸にじわじわと染みていくような作品です。

まったりとした気持ちになりたい人におすすめ『キツツキと雨』

キツツキと雨
出典:http://blogs.yahoo.co.jp/

人里離れた小さな山あいの村に、ある日突然、ゾンビ映画の撮影隊がやってきます。車が溝にはまって立ち往生している2人を、撮影現場まで案内することになった木こりの克彦は、そのままの流れで撮影を手伝うことに。プレッシャーに弱く気弱な25歳の新人監督・幸一は、克彦との交流で自信を持つようになっていきます。一方の克彦も、幸一から影響を受けていき…。

どんでん返しやハラハラするアクションはありませんが、役者1人1人の演技で成り立ち、物語を見せる力を持っている作品です。観た後に、柔らかい気持ちになる、のどかな作品です。

風景のようにぼんやり眺めて楽しめる『僕達急行 A列車で行こう』

https://youtu.be/tI0bd9PEEE4

会社員の小町と鉄工所の二代目の小玉は、ふとしたきっかけで出会い、鉄道という共通のものを愛し趣味にしていることで、すぐに打ち解け友人になります。九州支社に転勤した小町は、交渉が難航していた大手企業社長と、鉄道ファンということで、小玉も巻き込み意気投合し、事態を好転させました。しかし、小町も小玉も、恋愛の方はなかなか順調とはいえず、うまくいかず…鉄道の車窓に流れる風景のように、ゆっくりと穏やかな映画です。のんびりした気持ちになりたい時におすすめの作品です。

生きる美しさを改めて教えてくれる『リトル・フォレスト 冬・春/夏・秋』

都会に出て生活してみたものの、馴染めないまま自分の居場所を見つけることができなかったいち子は、故郷である東北の小さな村・小森に戻ってきました。スーパーもコンビニもないため、小森での暮らしは、自ら作物を育て、野や山で採れた季節のものを材料にして日々の食事を作る自給自足の生活です。自然の恵みを食べ、季節の移ろいを感じながら、いち子は、生きる活力や自信を取り戻していきます。

肩の力を抜き、ゆったりとした気持ちで観れる映画です。疲れた頭や心を癒してくれるだけでなく、目や耳も喜ぶような作品です。

リトル・フォレスト 冬・春/夏・秋

何も考えたくない時。ただ、ぼんやりしたい時。BGMのように、風景を眺めるように、穏やかな時間が漂い、ゆったりした気持ちにさせてくれる映画を観て、少しでも癒されてみてはいかがでしょうか?観た後で、少しだけ気持ちが軽くなっていると思います。

『僕達急行 A列車で行こう』
©2012『僕達急行』制作委員会

『リトル・フォレスト 冬・春』
『リトル・フォレスト 夏・秋』
© リトル・フォレスト製作委員会