CinemaGene(シネマジーン)

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日本映画界のカリスマ・松田優作のこれだけは見ておきたい名作映画

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出典:http://monokuronoanime2.blog.shinobi.jp/

ドラマ「太陽にほえろ」での殉職シーンがあまりにも有名な、俳優・松田優作。惜しくも40歳で病死するまで、映画、ドラマ、CM、そして歌までオールマイティーに才能を発揮しました。現在では、長男・松田龍平、次男・松田翔太が俳優として、長女・Yukiがミュージシャンとして活躍しています。
今もなおカリスマ的人気を誇る、松田優作のこれだけは見ておきたい!という映画作品をご紹介します。

原作も映画も大ヒット!若き松田優作の代表作『人間の証明』

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出典:http://buta-neko.net/

東京の高層ホテルのエレベーター内で、胸を刺されたまま乗ってきた黒人男性が死亡するという事件が発生しました。彼が持っていたのは西条八十の詩集。捜査に携わることになった棟居刑事たちは、男性が死ぬ間際に残した「ストウハ」という言葉の意味を探ります。
ちょうどその頃、別の場所ではホステスがひき逃げされる事件が起きていました。事故を起こした車に乗っていた恭平たちは、死体を海に捨ててしまいます。

劇中でのセリフやテーマ曲も有名になった松田優作の代表作です。2つの事件が次第に繋がっていき、日本、そしてアメリカと、両国をまたいで真実が明かされていきます。
当時では珍しくニューヨークでロケが行われました。ミステリー作家・森村誠一の小説を映画化した、1977年の作品です。

かっこよくて切ないハードボイルド『蘇える金狼』

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出典:http://www.kadokawa-pictures.jp/

一見平凡なサラリーマンの朝倉。しかし、裏の顔は大手企業の乗っ取りを企む男でした。内部事情を探るために、経理部長の愛人である京子に近づき、麻薬を武器に彼女を手なずけます。そして、幹部が横領をネタにゆすられていることを知り、巧みに立ち回りとうとう重役に昇進し、社長の娘・絵里子と婚約します。

目的のためならとことん非情な男。さえないサラリーマンとのギャップで、女性ファンを釘付けにしました。
金、麻薬、拳銃、女…と、男くささ満載の映画。今ではかわいいお母さん役が多い風吹ジュン演じる京子が、朝倉に翻弄される様子も見どころです。
ハードボイルド作家・大藪晴彦の小説を映画化した1979年の作品です。

静かな生活の中で野獣の本性が顔を出す『野獣死すべし』

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出典:http://danboarl.blog.fc2.com/

戦場カメラマンとして世界を飛び回っていた伊達邦彦。東大卒で読書とクラシック音楽が趣味という彼は、仕事柄射撃の腕も確かなものでした。しかし、戦場での経験から”野獣”としての本能が目覚めてしまった彼は、その頭脳で次々と犯罪計画を立て、真田という男を仲間として銀行襲撃を決行します。邪魔者には迷わず銃を向けて…。

この作品も『蘇える金狼』と同じく大藪晴彦原作の映画化。1980年公開されました。男が憧れる男、というイメージが定着しつつある時代です。相棒となる真田は、『DEATH NOTE デスノート』などの鹿賀丈史が演じています。

シニカルに描かれたある家族と家庭教師の物語『家族ゲーム』

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出典:http://eigaflex.com/

沼田家の次男・茂之の家庭教師としてやってきた吉本。父親は彼に「成績が上がれば特別報酬を」と約束します。吉本は暴力的で威圧的、とんでもない教師だったのですが、茂之の成績は上がり始めます。おまけに、茂之は吉本に教えてもらったケンカの仕方でいじめっ子たちをやっつけます。
結果、茂之は目標とする高校に合格するのでした。父親は大学受験を控えた長男・慎一も吉本に託そうとするのですが…。

狂気を内に秘めた家庭教師を演じた松田優作。不気味で何を考えているのかまったく読めない、異様な雰囲気をまとった家庭教師・吉本を怪演しています。
森田芳光監督は、この作品で初めてブルーリボン賞監督賞を受賞しました。異色のブラックコメディーとしてヒットした1983年公開の作品です。

その身長差までもが話題となったサスペンス映画『探偵物語』

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出典:http://www.allcinema.net/

1週間後にはアメリカへ旅立つ直美は、日本にいる間は楽しもうとしていました。しかし、常に彼女のそばから離れない探偵・辻山がいては好きなこともできない状態でした。そんなある日、彼の元妻が付き合っている男が殺されます。
元妻に容疑がかかったことを知った直美は、真犯人を探すために辻山と行動をともするうちに彼のことを好きになってしまうのでした。

主演は当時アイドルとして大人気だった薬師丸ひろ子。自身が歌った主題歌もヒットしました。彼女を守りながらもだんだん惹かれていく探偵を、松田優作が演じています。赤川次郎の小説を映画化した、1983年の作品です。

純文学の良さを損なうことなく映像化した作品『それから』

明治後期、裕福な家に生まれ育った代助は、仕事もせず自由な生活をしていました。そんな折、東京に戻ってきた友人の平岡と再び会うようになった代助は、平岡の妻・三千代にかつて好意を持っており、今またその思いに気づき始めたのでした。そして、とうとう三千代にその気持ちを伝えます。

飄々とした文学青年・代助を演じる松田優作。藤谷美和子、小林薫などと共演しています。
原作は夏目漱石が残した恋愛三部作のひとつ「それから」。監督は『家族ゲーム』と同じく森田芳光監督で、数々の映画賞を獲得した作品です。

松田優作がスクリーンで魅せた最後の勇姿『ブラック・レイン』

ニューヨーク市警の刑事・ニックと同僚のチャーリーは、レストランで日本のヤクザが事件を起こすのを目撃します。加害者である佐藤を逮捕し、日本へ護送することになった2人でしたが、到着後に佐藤を引き渡した日本の警官は、実は変装した佐藤の仲間たちだったのです。そして日本で佐藤を追うことになったニックたちでしたが、再び会った佐藤にチャーリーは殺されてしまいます。

松田優作のハリウッド初進出作であり、遺作となった映画です。松田優作は自身が病に侵されていることを知りながら、今作の役に没頭しました。
監督は『オデッセイ』『プロメテウス』などのリドリー・スコット。主演は『ウォール・ストリート』などのマイケル・ダグラス。そして、日本からは高倉健、安岡力也、國村隼、若山富三郎などが出演しています。

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出典:http://laughy.jp/

彼の映画を見たことがない人でも、”松田優作”という名前は知っているでしょう。それほど日本の映画界、芸能界に衝撃を与え、記憶に残る俳優だったのです。
今では数少ない”男”の強さと色気を感じさせてくれる俳優・松田優作の作品で、日本の名作を体験してください。

『それから』
©東映

『ブラック・レイン』
©1998 by Paramount Pictures Corporation.

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