【おすすめ洋画】8歳の少年スルリックは、なぜ2つの名前を持たなくてはいけなかったの?

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『ふたつの名前を持つ少年』映画オリジナル予告編

アウシュビッツ解放から70年、8歳の少年スルリックはユダヤ人強制居住区を逃げ出す。彼は生きていくために、出会った婦人から別の名前を授けられる。実話を基にしたおすすめ洋画です。

戦後70年目に語られる感動の真実とは

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8歳のユダヤ人の少年は、ナチス支配下の強制収容所から逃げ出し、たった一人で終戦までの3年間を生き抜いた。
そこには父との約束、少年に手を差し伸べた人々の愛、そして少年の勇気が綴るストーリがあった。
『ふたつの名前を持つ少年』は、戦後70年目に語られる感動の実話を実写映画化した作品です。

父との約束とは?

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父親は少年に対して、親を忘れてでも生き延びろと約束させます。
あるとき、飢えと寒さで行き倒れた少年を救ったヤンチャック夫人は、少年に架空の名前と人生を与え、少年にポーランド人として生きる術を教え込みました。
少年は父との約束を守るため、ポーランド人孤児として戦火を潜り抜け、たった一人で終戦までの3年間を生き抜きます。

少年の笑顔にホッとします

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ユダヤ人に対する迫害という歴史的な背景や、戦時下の悲惨な状況、そんな中でもユーモアを忘れず、ふとした瞬間に見せてくれる少年の笑顔にホッとします。
ともすれば悲惨なシーンばかりになりがちな戦争映画ですが、どんな時代にあっても子供たちの屈託のない笑顔には癒されますね。

実話が原作

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この映画は、実話を小説化した「走れ、走って逃げろ(原題:Lauf Junge lauf)」を映画化したものです。
監督のペペ・ダンカートは、この原作に出会ったときのことを「観る者の記憶に20年後も残り続ける映画となる素材を見つけた瞬間。」と語っています。
実話だからこそのリアリティが、戦争の悲惨さ、生きるとはなにか、愛とはなにか、勇気とはなにかを教えてくれます。
少年の飢えや孤独や恐怖、それに立ち向かう勇気を与えてくれる周りの人々の愛、それらを感じ取れるおすすめの洋画です。

『ふたつの名前を持つ少年』
8月15日ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
© 2013 Bittersuess Pictures