【試写レビュー】『1001グラム』を観に行きました。

お出かけ

北欧やパリを舞台に、科学と魂について考えさせられるアーティスティックなラブストーリー。
主人公の科学者マリエは、国の基準となる大切な「1kg」の重りを、パリに運ぶことになり、そこで一人の男性と出会う。

シンプルな会話で淡々と進んでいき、父親の言葉「人生の最も重い重荷は、背負うべきものが何もないこと」は、観覧者へのメッセージとも取れる。
ベント・ハーメル監督は、科学と人間の行動の間には、何が存在するのか常に考え、この映画を製作。

こう言うと哲学的な雰囲気が漂い、深すぎて分っかんねー!と感じてしまうが、実はなんのことはない科学者同士のラブストーリー。
2人のやり取りにクスっと笑う場面も多い。洗練された構図や、ヨーロッパの風景もうっとりするほど綺麗である。

本作は東京国際映画祭のコンペティション部門上映作品であり、チケットも完売するなど注目度高し!

2014年11月1日(土) 編集部:津田

■『1001グラム』映画オリジナル予告編

【第27回東京国際映画祭】コンペティション『1001グラム』 予告動画