「水ドン」「内閣総辞職ビーム」など! SNSを賑わす『シン・ゴジラ』用語を解説【ネタばれあり】

レコメンド

ZARAはどこ?(ザラハドコ)

カヨコ・アン・パタースン米国大統領特使(石原さとみ)の台詞。パタースン初登場シーンは、ゴジラ上陸後に矢口にアポを取り、物語における重要人物の捜索依頼を行う場面。その際パタースンの服装はドレスにレザージャケットを羽織っているというもの。そんな彼女は矢口との交渉が成立した後、「友人のパーティーから横田基地まで直行だったので着替えを用意する時間もなかった。ZARAはどこ?」と言い放つ。専門用語や長台詞が非常に多い本作においては、台詞はリズムやテンポでとらえるものという印象がある中で、この一言は強烈に耳に残るパワーワード。素敵な言い方をすると、「抜け感のある一言」という感じ。2017年11月12日の、本作初めての地上波放送時には「ZARA」がツイッターでトレンド入りしていた。

内閣総辞職ビーム(ナイカクソウジショクビーム)

ゴジラが発射する光線のこと。東京に侵入したゴジラが都心部を火炎放射で焼き尽くし、さらに熱線を発射したことで、官邸から避難しようとしていた総理大臣を含む閣僚たちが乗り込んだヘリが撃墜されたことからこう呼ばれる。日本国憲法第70条では「内閣総理大臣が欠けたとき」に内閣総辞職しなければならないと規定されている。映画序盤は頼りなかった大河内総理(大杉漣)が徐々に総理大臣としてリーダーシップを発揮し始め、その活躍に期待が高まってきたところで、あっけなく、一瞬で死亡してしまうという、本当にびっくりする衝撃的な1シーン。初見の人は「え?え?」ってなる。

水ドン(ミズドン)

上記の内閣総辞職ビームの惨状を目の当たりにしながらも生き残り、立川の災害対策本部予備施設に逃れた矢口と、泉保守第一党政調副会長(松尾諭)のやりとりから生まれた造語。甚大な被害状況に、ゴジラが発射した放射性物質による汚染、さらに総理大臣・閣僚たちが帰らぬ人となりもはや政府も機能していない状況でさしもの矢口も冷静さを欠き、声を荒げて志村に当たり散らす。そんな時、すかさず泉が「矢口。まずは君が落ち着け。」とミネラルウォーターのペットボトルを矢口の胸に押し付ける。これが「水ドン」である。泉の水ドンによって矢口は冷静さを取り戻し、ファンたちは冷静さを失って大歓喜する。