映画『流浪(ルビ:るろう)の月』韓国でも公開決定!各界からの絶賛コメント&更紗と文の15年を繋ぐ新場面写真も到着!

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絶賛公開中の映画『流浪(ルビ:るろう)の月』より、各界からの絶賛コメントが到着しました!併せて、未公開場面写真とシーンにまつわるエピソードを新たに解禁です!

公開されるやいなや、「今年を代表する1本」「原作ファンとして文句のつけようのない完成度!」「俳優陣の圧巻の演技力」「邦画史に残る超絶大傑作!」「150分一瞬たりとも気の抜けない展開に美しく儚く隙のない映像」と、映画レビューサイトやSNS上の熱のこもった感想が話題になっている本作。既に『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が「私に得も言われぬ嫉妬心を呼び起こした」と感嘆の声を上げるなど、各界の著名人からのコメントも続々到着しているなか、あらたな絶賛コメントたちが到着しました。

ドラマ「ネメシス」で広瀬すずさんとの共演経験もある女優の橋本環奈さんからは「それでも最後に儚げながらも未来への希望が残る。流浪の先に2人を待ち受けている人生に想いを馳せる」と繊細で詩的な感想が届き、『流浪の月』の原作者である凪良ゆう先生の人気小説「美しい彼」の実写ドラマで主演を務めた八木勇征さん(FANTASTICS from EXILE TRIBE)からは「ちょっと言葉では言い表せないです。本当に素敵でした」と感無量の鑑賞報告が届いきました。

更に、「島耕作」シリーズの著者としても有名な漫画家・弘兼憲史先生が「本当に素晴らしい作品。今年の映画賞は総なめの予感」と日本映画史に爪痕を残すことに期待を寄せ、日本アカデミー賞受賞監督の吉田大八監督が「画面の隅々から俳優の表情筋に至るまでただならぬ力が漲(みなぎ)り、観るものに対決を迫る」と本作から立ち上る気迫に賛辞を送るなど、大人世代の心にも深く突き刺さっていることがわかります。

そして、先に開催された全州国際映画祭での評判、また日本国内でのこの盛り上がりを受け、本作の撮影監督であるホン・ギョンピョ(『パラサイト 半地下の家族』『バーニング 劇場版』)の母国・韓国で今秋からの劇場公開が決定しました。

そんな快進撃の続いている本作から、水の中にいるような深い青が印象的な未公開場面写真とシーンにまつわるエピソードを新たに解禁!

2020年本屋大賞を受賞した原作「流浪の月」に寄せられた多数の映画化オファーの中から選ばれ、この重責を担った李相日監督。「原作をただなぞるのではなく李監督の“流浪の月”を作ってほしい」という凪良先生の激励を受け、李監督は自身の映画版『流浪の月』のなかで、いくつか原作からの設定の改変を施したそう。

もっとも大きな変更点のひとつは、2カ月を一緒に過ごした幼い更紗と大学生の文が“被害女児”と“誘拐犯”として警察に引き離されてしまうシーン。原作では動物園がその舞台となっていますが、映画では、とある湖が舞台となっています。李監督はこの変更について、「2人が引き離される時に目にした風景は、2人が再会するまで15年間も思い続ける景色ですから、とても大事なものでなければなりません。ですから実際映像になった時に、2人を繋ぐ“装置”として、もう一歩何かが必要だと感じました。それが今回は“水”でした」と意図を振り返ります。

「文がいる場所のそばにはいつも水があり、水の中は2人が安心できる場所というイメージで、物語に水を介在させています」。それゆえ、再会した更紗と文の“居場所”である川沿いのカフェcalicoの内装も壁がブルーグレー、奥にある格子窓のステンドグラスがブルー、そして電飾にもブルーが配置され、まるで湖の中にいるような優しい青い光が2人を包み込むように設計されています。

この“水”というキーワードは、俳優たちが演じるキャラクターの視覚的なイメージにも活かされています。「例えるなら、更紗と文は水なんです」と李監督。「そして亮は火、谷は土のイメージです。熱を発する亮の周囲には意識的に赤を配置しています。ソファや壁の絵など。一方、育みたい願望を持つ土の谷の衣装はベージュや茶系で統一しました」

ぜひそんな視点でも、本作を劇場のスクリーンでチェックしてみてください。映画『流浪の月』は、全国公開中です。

【コメント全文】
橋本環奈さん(女優)
穏やかにそして流れる様に進んでいく物語が紡ぐのは善悪を曖昧にしてゆくそれぞれが相容れない愛。美しくて苦しくてあまたの混乱を招く。それでも最後に儚げながらも未来への希望が残る。流浪の先に2人を待ち受けている人生に想いを馳せる。

 

八木勇征さん(FANTASTICS from EXILE TRIBE)(アーティスト・俳優)
ずっっっと行きたかった凪良先生原作の“流浪の月”観てきました!ちょっと言葉では言い表せないです。本当に素敵でした😭

 

弘兼憲史先生(漫画家)
とにかく素晴らしい作品。今年の映画賞は総なめの予感。

 

吉田大八監督(映画監督)
画面の隅々から俳優の表情筋に至るまでただならぬ力が漲(みなぎ)り、観るものに対決を迫る。受けて立つかどうか、いま試されている。

 

木村佳乃さん(女優)
小説を読んで感じた心の震えを、映像が更に深く伝えてくれました。とても感動しました。

 

 
島本理生先生(作家)
文が更紗に向ける視線は、性でも恋愛でも同情でもなく、ましてや少女性に対する幻想や崇拝であってはならない。その奇跡は、もしかしたら誰も見たことがないものかもしれない。それが映画の中で見事に体現されていたことが尊かった。 (※劇場パンフレットより抜粋)

 

妻夫木聡さん(俳優)
行き場のない感情が、荒波のように引いては寄せ、寄せては返して、心がえぐりとられるようだった。事実や真実なんてどうでもいい。ただこの2人に幸せになってもらいたいと願う自分は間違っているだろうか。2人がたどり着いた先が、自分には絶望なのか解放なのかわからなかったが、この余韻に浸っていたいと思う自分に、これは救いの映画なのだと気付かされた。

 

ポン・ジュノ監督(映画監督)
李相日監督が映画的な怪力の持ち主であるということは前作『怒り』でもすでに感じていたが、今作ではさらに一歩、まさに最後までやりきっている。すべての俳優の繊細なニュアンスを光と影の中に描き出した撮影と演出の抜群の相性は、私に得も言われぬ嫉妬心を呼び起こした。

『流浪の月』公式サイト
<ストーリー>
雨の夕方の公園で、びしょ濡れの10歳の家内更紗に傘をさしかけてくれたのは19歳の大学生・佐伯文。引き取られている伯母の家に帰りたがらない更紗の意を汲み、部屋に入れてくれた文のもとで、更紗はそのまま2か月を過ごすことになる。が、ほどなく文は更紗の誘拐罪で逮捕されてしまう。それから15年後。“傷物にされ被害女児”とその“加害者”という烙印を背負ったまま、更紗と文は再会する。しかし、更紗のそばには婚約者の亮がいた。一方、文のかたわらにもひとりの女性・谷が寄り添っていて…

 

<作品概要>
作品タイトル:『流浪(ルビ:るろう)の月』
原作:凪良ゆう「流浪の月」(東京創元社刊)
出演:
広瀬すず 松坂桃李
横浜流星 多部未華子 / 趣里 三浦貴大 白鳥玉季 増田光桜 内田也哉子 / 柄本明
監督・脚本:李相日
撮影監督:ホン・ギョンピョ
音楽:原摩利彦
製作総指揮:宇野康秀

 

製作エグゼクティブ:依田巽(巽の上は「巳巳」)  製作:森田篤  プロデューサー:朴木浩美  エグゼクティブプロデューサー:小竹里美 髙橋尚子 堀尾星矢  ラインプロデューサー:山本礼二  美術:種田陽平 北川深幸  照明:中村裕樹  録音:白取貢  音響効果:柴崎憲治  編集:今井剛  装飾:西尾共未 高畠一郎  キャスティングディレクター:元川益暢  衣裳デザイン:小川久美子  ヘアメイク:豊川京子  制作担当:多賀典彬  助監督:竹田正明  韓国コーディネーター:鄭信英  音楽プロデューサー:杉田寿宏  宣伝プロデューサー:依田苗子 新田晶子

 

製作幹事:UNO-FILMS(製作第一弾) 共同製作:ギャガ、UNITED PRODUCTIONS 配給:ギャガ
映画クレジット:(C) 2022「流浪の月」製作委員会   公開表記:5月13日(金)全国ロードショー