CinemaGene(シネマジーン)

CinemaGene(シネマジーン)

村上春樹さんも翻訳した絵本「おおきな木」など、大人に支持される絵本たち

アイキャッチ (21)
出典:http://www.asunaroshobo.co.jp/home/series/tree/

大人になってから絵本を読んだことがありますか?絵本は子どもが読むもの、そう思っている方もいるのではないでしょうか。しかし、成長を重ねてきたからこそ、胸にじわりと感動が広がる、ただ楽しいだけではない大人に贈りたい絵本もあるのです。

50年間も世界中で読み継がれ、日本では村上春樹が翻訳を手掛けた「おおきな木」

350_Ehon_37469
出典:http://www.ehonnavi.net/
作・絵: シェル・シルヴァスタイン

りんごの木と一人のちびっこは仲良しでした。しかし、時は流れ、成長して大人になったちびっこは木に会いに来なくなります。ちびっこの願いを叶えるために、木は、実をすべて与え、枝をすべて与え、ついには幹さえも与えて切り株になってしまいます…。
自らを削り与え続ける木。「きはそれでうれしかった…だけどそれはほんとかな。」結びの一文が胸に刺さります。
木は与えるだけで本当に幸せだったのでしょうか?無償の愛について考えさせられる一冊です。

大切な人を失っても、思い出まで失ったわけじゃない「わすれられないおくりもの」

350_Ehon_133
出典:http://www.ehonnavi.net/
作・絵:スーザン・バーレイ

賢くて物知りなアナグマは、いつも森の動物たちに頼りにされていますが、年を取り、冬が来る前に手紙を残して死んでしまいます。残された仲間たちは、友だちを失い悲しみに暮れます。それでも、春がくるとみんなは、アナグマの思い出を語り彼が残してくれたものに気付くのです。
大切な人を失った悲しみを乗り越えること、その人が残してくれた宝物に気付くこと「わすれられないおくりもの」その意味がわかっている大人にこそ読んで欲しい一冊です。

絵本好きでも知る人は少ない?掘り出しものの名作「きみは太陽のようにきれいだよ」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
出典:http://blogs.yahoo.co.jp/ryokoshizaki/49686893.html
作:チェマ・エラス  絵:ロサ・オナス

仲の良い老夫婦のホセとアナ。昔は美しい娘だったアナも、今はおばあさんになり、ホセからのパーティーの誘いも華やかな場所は似合わないと後ろ向きです。そこでホセは優しく愛をささやくのです「きみは太陽のようにきれいだよ」と…アナを心から愛おしく想っているからこそ紡がれるホセの言葉は、まるで魔法のように読む人の気持ちも幸せにしてくれます。
長い時間を共に生き、老いに向き合う姿の美しさとあたたかさに、こんな夫婦になりたいなと思わせてくれる一冊です。

人生は、ハッピーエンドだけで終わらない。「ぶどう酒びんのふしぎな旅」

9784061324244_l
出典:http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784061324244
原作:H.C.アンデルセン  絵:藤城清治

日本を代表する影絵作家の藤城清治さんが、絵本デビュー作品に選び、60年後に新たにカラーの影絵を書き下ろしたアンデルセンの名作「ぶどう酒びんのふしぎな旅」。
主人公は、老婆の飼い鳥の水飲みになっているぶどう酒びんです。実は、このびんは老婆が少女だった頃に、喜びの瞬間であけられたびんでした。捨てられては拾われて…波乱にみちた思い出を酒びんが語り始めます。
うっとりするほど美しい藤城さんの影絵が物語のはかなさを感じさせてくれる、人生の喜びも悲しみも経験してきた大人のための一冊です。

ひとつの宝物を大切にする、かけがえのない気持ち「ルリユールおじさん」

419M1VHPDGL._SL240_
出典:http://www.webdoku.jp/cafe/yamanoue/20101216100649.html
作・絵:いせひでこ

少女ソフィーは、大好きな植物図鑑をこわしてしまいます。新しい図鑑を買うよりも、大好きな図鑑を直してほしいソフィーは、製本職人(ルリユール)のおじさんのもとを訪ねます。ルリユールおじさんは、魔法のように手作業で図鑑を生き返らせていきます。そして、その姿はソフィーにも影響を与え…本への愛情、仕事に対する誇りが伝わってきます。
水彩画で表現されているパリの街並みも美しく、修復の工程も丁寧に描かれており、まるで映画を鑑賞している気分になります。本を愛するすべての方に、仕事を頑張る全ての方に読んでほしい一冊です。

誰かを愛する尊さを知っている人へ。永遠のロングセラー「100万回生きたねこ」

11s
出典:http://www.office-jirocho.com/work/index.html
作・絵:佐野洋子

主人公のねこは、100万回も死んで、100万回も生きていました。飼い主になった人はねこが大好きで、彼がなくなる度に、みんな悲しみましたが、ねこは一度も飼い主を好きになりませんでした。
ある時、のらねこになったねこは、白い猫を愛するようになります。誰のことも好きにならなかったねこに、自分よりも愛する家族ができるのですが…。
人はしろねこに出会うため、出会ったしろねことの時間を大切に過ごすために生きているのかもしれません。誰かにとってのしろねこは、恋人や夫婦とは限りません。誰かを愛することの幸せを伝えてくれる、何度でも読み返したくなる一冊です。

慌ただしい毎日の中で、大切なものを見過ごしたり、ふとした感情の揺れをやり過ごしたりしていませんか?たまには一休みして、絵本と一緒に、小さな心の旅をしてみたらどうでしょうか。記憶の奥にしまいこんでいた思い出が出てきて、笑顔になったり、周りの人の大切さに気付いたり、素敵な時間を過ごせるかもしれません。

これからどんな人生を送りたいですか?忙しい日々のちょっとした心の置き場所に、これからの人生のお供に、絵本を読んでみてはいかがでしょうか。

Facebookコメント

Return Top