出典:http://www.officiallyjd.com/
大ヒットは飛ばしていないけれど、じっくり腰を据えて鑑賞すると実はとてもメッセージ性の強い映画ってありますよね。マイナーだけど是非見てほしい、そんな良質な日本の映画をご紹介いたします。
社会派の一本!『僕たちは世界を変えることができない』
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向井理主演、爽やか大学生たちの成長がまぶしい物語です。カンボジアでの、学校建設のボランティアをとおして、発展途上国の子たちとの交流を描きます。子どもたちの笑顔はキラキラしていて、楽しいことが沢山ありますが、大学生達は貧しさという現実を肌で感じ、豊かな日本にいただけでは分からなかった世界の抱える問題に気付きます。この映画で垣間見える、向井理や松坂桃李ほか、若手俳優たちの絆は必見です。それはただの作り物ではなく、映画の製作の中ではぐくんだ本物の友情だからです。「人のために何かをすることは、自分のために何かをするより嬉しい」という言葉の意味が響いてくる映画です。
バリ島でバカンス?『神様はバリにいる』
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これは人生に行き詰まりを感じた人にみてほしい気分が前向きになる映画です。事業に失敗した祥子(尾野真千子)はバリ島にきて、そこで日本人大富豪のアニキ(堤真一)に出会います。兄貴はちょっと極道みたいな見た目ですが、祥子にハチャメチャな人生哲学を伝授してくれます。
人生哲学たっぷり
初めは眉つばだと思っていた祥子も、だんだんとアニキの前向きな姿勢に惹かれていきます。自分の生き方に苦しさを感じた人には、元気のエッセンスをちょっと垂らしてくれてハッピーにしてくれるような、自己啓発的なメッセージ満載のストーリーでした。
リアルで怖い!『東京難民』
ごく普通の大学生が、あれよあれよという間に転落し、ホームレスにまで墜ちてしまうストーリー。暗くて矛盾の詰まった日本の底辺社会を描いています。この映画が怖いのは、描かれるのが空想のストーリーではなく現実に起こっていることだから。ネットカフェ難民といわれる人々は日本に本当にいて、しかもちょっとしたきっかけで滑り落ちてしまった人です。
東京難民にならないために
映画を見終わると、貧困の怖さと抜け出せない大変さを知って背筋が寒くなりますが、それでも、もしもの時のために、行政に頼る方法、生活保護を受けるなど、自力で何とかする手段を勉強しようかな、と思わせてくれる映画でした。自分に今安心して帰る場所があることを貴重に感じられますよ。
漫画家になるって結構厳しい!『上京物語』
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人気漫画家西原理恵子の自伝を映画化した作品です。漫画家を目指す菜都美(北乃きい)は、東京の美大に通いますが、そこでの成績はビリ、厳しい現実にへこたれています。私生活でもうまくいかない菜都美でしたが、そんな中、絵を気にいってくれる人が現れます。
リアル下剋上を果たした西原理恵子!
この映画で描かれているのは、挫折や苦難、そしてそこから這い上がる方法など。綺麗ごとじゃないリアルが観れます。実際に西原理恵子は「いけちゃんとぼく」など作品の映画化もされた売れっ子漫画家にまで這い上がりました。「最下位には最下位なりの戦い方がある」という言葉が心に染みました。都合の良い展開、ご都合主義はゼロの映画。一見の価値ありです!
ひとつ屋根の下で暮らす姉弟のほんわかストーリー
二人暮らしの弟と姉とその周りの人々全員がどこかちょっとずれていて可笑しいコメディー。弟と姉がそれぞれ恋をして、ちょっとずつ人間関係が増えていきます。個性的なキャラを演じるキャストには、コメディアンとして定評があるメンバーがずらりと勢ぞろい。片桐ハイリ、向井理、ムロツヨシ、山本美月、麻生久美子、及川光博など、キャストたちの仲良し感もたまりません。