ジメジメした天気が続くこの季節…。晴れ間はあるものの、すぐにまた雲で覆われる空にはうんざりする人も多いでしょう。出かけるのもなんだか億劫になる、そんな時は気分だけでも明るくしたい!そこで、梅雨を吹き飛ばすくらい笑えるコメディ映画を5本紹介します。
見ているだけで笑顔になれる音楽コメディ『天使にラブ・ソングを…』
出典:https://www.theguardian.com/
とあるカジノのクラブ・シンガー、デロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)は、ある日殺人現場を目撃してしまいます。警察へ保護を求めた彼女は、身を隠すためにサンフランシスコの修道院へ行くことに。シスター・クラレンスと名乗り、尼僧として暮らし始めたデロリス。ただひとり事情を知る修道院長(マギー・スミス)の厳しさに耐え、持ち前の明るさで他のシスターたちと打ち解けていきます。そしてある日聖歌隊のリーダーを引き継ぐことに。デロリス流のソウルフルな讃美歌は、瞬く間に世界中の話題となります。そしてローマ法王が訪米の際に、修道院を訪れることになるのですが、その頃、デロリスたちを取り上げたテレビ番組を見た殺し屋たちが動きはじめ…。
1992年の作品。デロリスに歌の才能やリズム感を次々と引き出され、歌う楽しさに目覚めていくシスターたちのパフォーマンスは見ているほうも体が踊りだします。
舞台を高校に変えた『天使にラブ・ソングを2』も、デロリスのパワー炸裂。あわせてどうぞ!
コミックそのままのアクションが実写で楽しめる『マスク』
気が小さく地味な銀行員のスタンリー(ジム・キャリー)。女性にも縁がない彼ですが、ある日銀行で出会ったナイトクラブの歌姫・ティナ(キャメロン・ディアス)に一目ぼれします。その夜、スタンリーは不思議なマスクを拾います。持ち帰って何気なく顔につけると、彼は緑の皮膚に派手なスーツといういつもとは真逆のお調子者に大変身。徐々にマスクの扱い方に慣れたスタンリーは、その力を借りてティナと近づいていき、ティナもそれがスタンリーとは知らず惹かれていくのです。
1994年の作品。ジム・キャリー主演で世界中を笑いの渦に巻き込んだ、コメディの傑作。アニメのように顎が伸びたり目が飛び出したりと、始終変わり続けるマスクの表情とそのスピード感であっという間の100分です。
売れないロッカーと子供たちがロックを武器にひと暴れ!『スクール・オブ・ロック』
バンドでの成功を夢見るデューイ(ジャック・ブラック)。かつての音楽仲間でありルームメイトのネッド(マイク・ホワイト)から家賃を要求され、お金に困ったデューイはネッドあてにかかってきた電話に、本人に成りすまし仕事を受けてしまいます。それは、名門小学校の代用教員。
教師のふりをして受け持ったクラスは5年生のクラス。ある日音楽の授業を見たことから彼らにロックの才能を見出します。そこから始まったロック授業。バンドバトルの優勝金を目当てにした彼は、優勝すれば成績につながると嘘を並べて練習を続けます。
しかしバンドバトル前日、本当は教師ではないことなどすべてがばれてしまいます。
怒り心頭の保護者達でしたが、子供たちの心にはすでに消すことができないロックへの情熱が燃えていたのです。
2003年の作品。ジャック・ブラックの顔芸全開です。
最初は大人しいお坊ちゃまお嬢様たちが、どんどんロックに魅了され笑顔になっていく様子は、爽快です。エンド・クレジットが終わる最後の最後まで楽しませてくれます。
女性校長を演じるジョーン・キューザックの、オーバーアクションの演技も見もの。かつてロッカーだった大人は、この映画で音楽への思いが再燃してしまうかも?!
三流俳優が演じる殺し屋が本物を超える?!『ザ・マジックアワー』
備後(妻夫木聡)と深い仲になってしまったのは、町を牛耳るボス・天塩(西田敏行)の愛人(深津絵里)でした。二人は殺されそうになりますが、伝説の殺し屋を連れてくるという条件で命拾いします。ところが、備後はそんな殺し屋を探す当てもなく、藁をもつかむ思いで無名の役者・村田を映画の撮影だとだまして連れてきます。彼の役はもちろん、「伝説の殺し屋・デラ富樫」。しかし、すっかりその気になってしまった村田は、相手が本物の悪党だと知らず演技にケチをつけるわ、大げさなアクションをするわで備後は生きた心地がしません。
2008年の作品。日本映画のコメディと言えば、やはり三谷幸喜作品でしょう。
中でもちょっとおしゃれでレトロな雰囲気がするのは、佐藤浩一、妻夫木聡など三谷作品の常連ともいえる俳優たちの振り切った演技が光る『ザ・マジックアワー』です。
すべてセットという街並みはまるで古き良き時代のシカゴのような趣。豪華でありながらノスタルジーを感じます。
勘違いが勘違いをよぶすれ違いストーリーが秀逸で、ちょっとハラハラしながら笑える作品です。
仲良し潜入捜査官がハイスクールのノリで犯人逮捕?『21ジャンプストリート』
高校時代は仲良くなかったジェンコとシュミットが、7年後に警察学校で再会。そこで意気投合し、共に犯罪特別捜査科”21ジャンプストリート”に配属されます。少年犯罪を扱い、ジェンコたちは兄弟と偽り高校に潜入捜査を開始。生徒たち相手に商売をしているドラッグの元締めを探ります。しかし、すっかり童心に帰ってしまった2人は高校生活を楽しみすぎて、トラブルを起こしてしまいます。もう少しで元締めがわかるという時に、とうとう退学に…。
1980年代、ジョニー・デップ主演のテレビドラマで人気だった「21ジャンプストリート」を2012年に映画としてリメイクしたのが今作品。
ジェンコたちと実際の高校生たちとのジェネレーションギャップに笑えます。恋や友情も盛り込まれ、警察モノには欠かせないアクションやカーチェイスも盛りだくさん!
そしてなんとこの作品にもジョニー・デップが特別出演しています!どこに出てくるかはお楽しみに…。
最新映画ではなく、お近くのDVDショップで借りられる作品を中心に選んでみました。
『テッド』や『ピクセル』など近年のコメディ作品に加えてみてください。きっと梅雨の鬱陶しさなんて吹き飛びますよ!
『天使にラブ・ソングを…』
©Touchstone Pictures.
『スクール・オブ・ロック』
©2003 BY PARAMOUNT PICTURES.
『ザ・マジックアワー』
©2008 フジテレビ 東宝
『21ジャンプストリート』
©2012 Columbia Pictures Industries, Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.