満島ひかりが4年ぶりの単独主演に選んだ意欲作『海辺の生と死』は“切なく儚い”愛の実話

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「他の島の人と縁 結んじゃいけないよ
他の島の人と縁 結んでしまえば
落とすはずのない涙 落とすことになるよ」
奄美島唄「朝花節」より

小説家・島尾敏雄とその妻・島尾ミホの鮮烈な出会いと恋の物語を描いた映画『海辺の生と死』が、7月29日(土)より全国公開となります。
『夏の終り』(13)以来、4年ぶりの満島ひかりさん単独主演となる本作は、永山絢斗さんと共に心から向き合い挑んだ意欲作。戦時中の奄美群島の地できらめいた“切なくも儚い”愛の実話をご紹介します。

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男はじりじりと特攻艇の出撃命令を待ち、女はただどこまでも一緒にいたいと願ったーー。


舞台は太平洋戦争末期の奄美群島・加計呂麻島。
自然と神と人とが共存し、圧倒的な生命力をたたえるこの島で、運命的な出会いを果たす2人の男女。
国民学校教員として働く大平トエと、海軍特攻艇の隊長・朔中尉は、兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合い、次第に惹かれ合います。
しかし、愛を深め合う2人を引き裂くように、朔の<出撃する日>が刻一刻と近づいているのでしたーー。

島尾敏雄、島尾ミホの自伝的小説を元に、奄美大島でのロケーション敢行で完全映画化


原作は、傑作「死の棘」を世に放った小説家・島尾敏雄と、その妻・島尾ミホがそれぞれ執筆した自伝的小説「島の果て」「海辺の生と死」。戦時下での鮮烈な出会いと恋の物語を、奄美大島・加計呂麻島でのロケーション敢行によって完全映画化。撮影はすべてロケセットという徹底したこだわりで、キャストも主要キャスト以外は子供たちを含め地元の人々の協力で進められました。

満島ひかり×永山絢斗が、戦後文学史に残る“実在した”2人の夫婦を演じる


◆大平トエ/満島ひかり
“奄美 カゲロウ島”の国民学校で教員として働く大平トエは、子どもたちと一緒に島唄を歌うのが大好きな若き女性。時に子どもたちよりも無邪気な笑顔ではしゃぐトエは、ある日、島に赴任してきた軍人・朔と出会い、運命的な恋に導かれていきます。

原作者・島尾ミホがモデルのヒロイン・大平トエを演じるのは、奄美を自身のルーツと語る満島ひかりさん。脚本を読んだ満島さんは、役者としてだけじゃなく「満島ひかり」として関わらなければいけないと決意し、実に4年ぶりとなる単独主演にこの作品を選びました。


◆朔中尉/永山絢斗
“奄美 カゲロウ島”に新しく駐屯してきた軍人・朔中尉は、学生時代文学三昧の日々を送っていた過去を持つ、素朴な若き青年。軍歌よりも島唄を歌いたがる朔は、「隊長さん、隊長さん!」と呼ばれるほどすぐに島の子供たちの人気者に。そんな軍人らしくない朔に、トエは次第に惹かれていくのでした。

島尾敏雄をモデルとした朔中尉を演じたのは永山絢斗さん。監督が初めて会った時に、まだ始まってもいないのに既に丸坊主にしてきたという永山さん。満島さん同様、永山さんもこの作品に気持ちを入れ込んで役作りに挑んだことが伺えます。

トエの喜怒哀楽を表現する、満島ひかりの“島唄”にうっとり酔いしれる


比類なき“演技派女優”としてその地位を築いてきた満島ひかりさんですが、CMなどで流れてくる繊細な歌声に思わず耳を傾けてしまうことありませんか?最近では、ドラマ「カルテット」(TBS系)の主題歌や、大沢伸一さんのソロプロジェクト「MONDO GROSSO」にボーカリストとして参加するなど、演技だけでなく“歌い手”としての一面も注目されている満島さん。
そんな満島さんが、今作で披露するのは奄美伝統の“島唄”。劇中では、トエの喜怒哀楽を代弁するかのように重要な役割を果たすこの“島唄”を、満島さんは奄美島唄の第一人者・朝崎郁恵さんによる歌唱指導を受け、見事に習得。美しくも儚いその歌声に、うっとり酔いしれてみてください。


美しい“神の島”で、“愛”を抱きながらも“死”を覚悟した2人に待受ける運命の結末とはーー。
映画『海辺の生と死』は7月29日(土)より、テアトル新宿他にて全国公開です。

映画『海辺の生と死』予告編&ストーリー

『海辺の生と死』映画オリジナル予告編

昭和19年(1944年)12月、奄美 カゲロウ島(加計呂麻島がモデル)。
国民学校教員として働く大平トエは、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長 朔中尉と出会う。
朔が兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合い、互いに好意を抱き合う。
島の子供たちに慕われ、軍歌よりも島唄を歌いたがる軍人らしくない朔にトエは惹かれていく。
やがて、トエは朔と逢瀬を重ねるようになる。しかし、時の経過と共に敵襲は激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型爆弾が落とされる。そして、ついに朔が出撃する日がやってきた。
母の遺品の喪服を着て、短刀を胸に抱いたトエは家を飛び出し、いつもの浜辺へと無我夢中で駆けるのだった・・・。

出演:満島ひかり 永山絢斗
井之脇海 川瀬陽太 津嘉山正種
脚本・監督:越川道夫
原作:島尾ミホ「海辺の生と死」(第15回田村俊子賞受賞・中公文庫刊)島尾敏雄「島の果て」ほかより

『海辺の生と死』公式サイト
配給:フルモテルモ、スターサンズ
7月29日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次公開!
©2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ

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