本当の幸せは手の届くところに―3月3日公開映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』

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カナダで最も愛される画家モード・ルイスと彼女の夫エベレットが連れ添った半生を描いた映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』が3月3日(土)に公開されます。ニクソン元アメリカ大統領をも虜にした人気画家のモードは、その成功とは打って変わって非常に慎ましい生活を送りました。水道も電気もない4メートル四方の小さな家″ペインテッドハウス″で暮らしたふたりの幸せなラブストーリーは、日々の忙しさに疲れた人の心に響く一作です。

本当の幸せは手の届くところに―3月3日公開映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』

舞台はカナダの小さな港町。両親と死別後、束縛の厳しい叔母の元で暮らしていたモードは、魚の行商を営むエベレットが家政婦募集の広告を貼り出すところに居合わせます。モードは叔母の元から逃れるため住み込みの家政婦になることを決意し、エベレットの小屋を訪れました。リウマチを患い厄介者扱いされて生きてきたモードと、孤児院育ちで生きるのに精一杯だった無骨な男エベレットの同居生活はトラブル続き。しかしその生活の中で孤独に生きてきた心が温かさを覚え、互いに認め合う関係になっていったふたりは結婚します。また、彼らの家を訪れたエベレットの顧客がモードの描いた絵を見て彼女の持つ才能を見抜き、絵の制作を依頼します。絵の評判は広がり、人気画家となっていくモード。壁や日用品など様々なものがモードのカラフルな絵で彩られた小さな家で彼女は創作に集中し、エベレットは彼女を支え、ふたりは変わらず慎ましい生活を送りました。はみ出し者の孤独なふたりが運命的に出会い、不器用な恋の果てに強い絆で結ばれた夫婦の愛の物語です。

映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』予告編

モード役は本年度オスカー最多ノミネート『シェイプ・オブ・ウォーター』で主演を務めるなど、実力派のサリー・ホーキンス。役作りのため撮影までの数か月間、素朴派画家の絵画クラスに通ったという彼女は本編中の絵を描くシーンでは実際に絵筆をとり、撮影に使われた絵画のいくつかも制作したといいます。そして無骨な夫エベレットに扮するのは『6才のボクが、大人になるまで』などの名優イーサン・ホーク。メガホンをとるのは、ホーキンスが主演した英BBCドラマ『荊の城』を手がけたアシュリング・ウォルシュ監督です。

多くのものを必要とはせず、愛する人と寄り添い、大好きなことをして生きるモードの姿から、観る人は自身にとっての大切なこと、そして大切な人に思いを馳せることと思います。美しい夫婦を描いたラブストーリーだけあって、大切なパートナーと鑑賞するのにぴったりの作品。加えて本当の豊かさ・本当の幸せは手の届くところにあるのでは、ということに気付かされるため、日々の忙しさに心が疲れてしまった人にもおすすめの安らぎを与えてくれる一作です。

本当の幸せは手の届くところに―3月3日公開映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』

『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』公式サイト
2018年3月3日(土)新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、東劇ほか全国ロードショー
監督:アシュリング・ウォルシュ
出演:サリー・ホーキンス、イーサン・ホーク
原題:MAUDIE
(c)2016 Small Shack Productions Inc. / Painted House Films Inc. / Parallel Films (Maudie) Ltd.
配給:松竹

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