完全復活!山田孝之も絶賛する演技派俳優・柳楽優弥の魅力

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完全復活!山田孝之も絶賛する演技派俳優・柳楽優弥の魅力

今、映画やドラマで見る機会の増えてきた俳優・柳楽優弥さんを見て、懐かしい!と感じた人も多いのではないでしょうか。かつては子役俳優として、そして現在は若手屈指の演技派俳優として輝く柳楽さんについて、出演作品と共にご紹介しましょう。

輝かしいスタートと挫折を味わった苦悩の日々

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1990年、東京で生まれた柳楽優弥さん。初めて受けた『誰も知らない』のオーディションで主役に選ばれ、その存在感と演技力を評価され、第57回カンヌ国際映画祭で最年少主演男優賞を受賞するなど、いくつもの映画賞を受賞しました。
一気に知名度が上がった柳楽さんですが、その後の俳優活動は順調とは言えず、2008年には体調を崩し仕事を減らしています。同年、安定剤を大量に服用したことで病院に運ばれました。

2010年には、『すべては海になる』で俳優に復帰。2012年には初舞台、2014年位は連続ドラマ初主演、と復帰後は徐々に多方面で活躍する姿を見せ、今では映画にドラマにひっぱりだこの演技派俳優となっています。

国内外で絶賛された柳楽優弥さんの初主演映画『誰も知らない』

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父親の違う4人の子供たちを持つ母親(YOU)は、また別の男と暮らすため家を出て行ってしまいます。現金書留で送られてくる生活費だけを頼りに、誰にも知られないまま兄弟だけの生活が始まります。しかし、電気もガスも止められ生活費もいつの間にか届かなくなります。長男の明(柳楽優弥)は、児童相談所に話すと4人がバラバラになってしまうと思い、コンビニの期限切れのお弁当などをもらいながら、どうにか暮らすのですが…。

『海街diary』などの是枝裕和監督が、実際の事件を題材に映画化しました。
主演の柳楽さんは史上最年少として、そして日本人初としてカンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞を獲得しました。

男子高校生と女性書店員の絆を描いた『すべては海になる』

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27歳の夏樹(佐藤江梨子)は書店のアルバイト。10年前の失恋がきっかけで援助交際に走ってしまった過去を持ち、未だに人とうまく接することができません。ある日、万引きをした女性の家庭を訪ねた時に出会った、その家の長男・光治(柳楽優弥)。高校生の彼は、DVの父と万引き常習犯の母、そして不登校の妹という家庭を立て直そうと必死でした。夏樹と光治は、本を通して次第に心を通わせていくのでした。

心に傷も持ち、本を心の支えにして生きている男女の物語です。柳楽さんは、この年に女優の豊田エリーさんと結婚し、一児のパパとなりました。

どこにでもいる若者たちが幕府に青春をささげた時代『合葬』

慶応4年、江戸の治安維持を目的とした”彰義隊”と呼ばれる将軍慶喜の警護隊が結成されます。将軍への忠誠心を誓う秋津極(柳楽優弥)は自らの意志で入隊、逆に自分の意志とは裏腹に入隊した吉森柾之助(瀬戸康史)、悌二郎(岡山天音)。しかし、政府軍と彰義隊の若者たちとの関係が悪化し、ついに戦いが始まります。友情、恋…と、普通の若者として絆を深めていた彼らは、時代に流されその命を落としてくのでした。

情熱を持ち彰義隊に入る若者・極を好演した柳楽さん。共に戦う2人の仲間との深い絆に、思わず涙がこぼれる作品です。

俳優・柳楽優弥の真骨頂!その演技に震える『ディストラクション・ベイビーズ』

見知らぬ相手に喧嘩を仕掛け、殴り殴られ…を繰り返す泰良(柳楽優弥)。そんな彼に興味を持った高校生・裕也(菅田将暉)。ふたりは街でさらにヒートアップした暴力行為を行います。そして、キャバクラ嬢・那奈(小松菜奈)を拉致し車で逃げ去り…。

新進気鋭の映画監督・真利子哲也の、商業映画デビュー作です。大学在学中からその才能を認められ、この作品では”日本映画史上最も過激な108分”と銘打って狂気にかられる若者たちを描いています。

今作を見た柳楽さんの事務所の先輩でもある山田孝之さんは、「彼の芝居はズバ抜けていて、こんな緻密で繊細なこと俺はできてないなって思う。柳楽優弥ってマジですげーよ。」と狂気に満ちた演技を絶賛。柳楽さんは「腹をくくって挑んだ。」という言葉通り、危ないオーラに包まれた青年・泰良を全力で怪演しています。

ここ数年出演したドラマで一気にクローズアップ!

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「信長協奏曲」には信長の弟として出演

2014年には小栗旬主演でヒットしたドラマ「信長協奏曲」に、織田信行役で出演。その後2015年からは「まっしろ」では堀北真希の相手役、連続テレビ小説「まれ」では池畑大輔役…と、ドラマ出演が続きました。この春には工藤官九郎ドラマ「ゆとりですがなにか」の道上まりぶとしてコミカルな演技も披露しています。
テレビ出演が増えたのに比例して、2015年からは雑誌にもよく登場しています。

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「ゆとりですがなにか」のまりぶ役では同世代俳優たちと共演

舞台俳優としても才能を発揮!

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「NINAGAWA・マクベス」で見せるきりりとした雄姿

2012年には、「海辺のカフカ」の主人公・カフカ役で初舞台を踏みます。
そして2016年秋には、シェイクスピアの「マクベス」をもとにした時代劇の舞台「NINAGAWA・マクベス」にも出演予定。市村正親さん演じる、マクベスへの復讐を企てるマルカム役です。

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今後テレビや映画館で見る機会が増えること間違いなしの、柳楽優弥さん。シリアスな作品からコミカルな役柄まで演じるその目力には惹きつけられるものがありますね。
山田孝之さんから誘われたという「勇者ヨシヒコ」最新作にもぜひ登場してほしいものです。
2017年からはNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」にも出演が決まり、ノリにノっている柳楽さんの活躍に期待しましょう。

 

『誰も知らない』
©「誰も知らない」製作委員会

『すべては海になる』
©「すべては海になる」パートナーズ

『合葬』
©2015 杉浦日向子・MS.HS/「合葬」製作委員会

『ディストラクション・ベイビーズ』
2016年5月21日(土)テアトル新宿ほか全国公開!
©2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会

 

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