ウディ・アレン監督作も。スカーレット・ヨハンソンが出演する、小粒で味わい深い映画。

レコメンド

ロストイントランスレーション
出典:http://lastscene.hatenablog.com/entry/2013/11/24/193556

スカーレット・ヨハンソンといえば、「アベンジャーズ」などハリウッドの大作にも出演していますが、ウディ・アレンなどのシブいフィルムメーカーにも愛され、小粒でもスパイスの効いた秀作に多数出演しています。小悪魔女優と呼ばれる彼女の意外な魅力を再発見できる作品も含めて、オススメの5本をご紹介します。

魔性の女、スカーレットの魅力が全開!『マッチポイント』

マッチポイント
出典:http://blogs.yahoo.co.jp/raguna_rain/19674870.html

2005年公開のイギリス映画で、彼女がウディ・アレン監督と初めてタッグを組んだ作品です。この映画での好演が認められ、その後も彼の映画で重用されるきっかけとなりました。フィアンセのいる主人公の元プロテニス選手を誘惑し、その魅力で彼を翻弄していく演技は、まさに”魔性の女”全開で、その存在感の大きさからも、ウディ・アレンが彼女を気に入った理由がよくわかります。不倫の末の二人の結末は…。恋愛映画かと思いきや、中盤からサスペンスの様相を呈し、驚きのラストへ。
スカーレットの魅力はもちろん、ストーリーも秀逸で、ぜひ見ていただきたい作品です。

まだあどけなさの残るスカーレットの素晴らしい演技!『真珠の耳飾りの少女』

真珠の首飾りの少女-1
出典:http://korokoroje1nvu.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301826286-1

2003年イギリス映画。天才画家フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」誕生にまつわる秘話を描いた作品です。この絵のモデルになった少女は、フェルメールの画家としての活動に大きな影響を与えました。その少女を、可憐に、そして画家との交流を通じて生じる微妙な心の機微を見事に演じ、高い評価を得ました。失明した父に代わって家庭を支える為、フェルメール家の使用人として働くことになった少女。芸術を理解しない妻に辟易していたフェルメールは、ある時から彼女の芸術的才能を感じるようになり、次第に彼女への想いを募らせていきます。そこから始まる少女の数奇な運命…。
ほとんどスッピンで、まだあどけない顔のスカーレットですが、その変わらぬ魅力に引き込まれます。

実際のフェルメールの作品は…

真珠の首飾りの少女-2
出典:http://blog.livedoor.jp/shake24jp/archives/51108111.html

左がフェルメール作「真珠の耳飾りの少女」です。少し憂いを帯びた雰囲気を見事に再現していますね。スカーレット、素晴らしい。

スカーレット、東京で恋に落ちる…『ロスト・イン・トランスレーション』

ロストイントランスレーション
出典:http://lastscene.hatenablog.com/entry/2013/11/24/193556

2003年アメリカ映画。カメラマンの夫に付き添って来日した若妻が、CM撮影のために東京へ滞在していた落ち目の俳優と、お互いの寂しさから意気投合し、淡い恋心を抱いていきます。若妻を演じるスカーレットは撮影当時17歳。先に紹介した『真珠の耳飾りの少女』と同時期の作品ですが、まるで別人のような、幼さを残しながらも大人の魅力が増した演技には驚かされます。東京を舞台にした映画で、外国人から見た日本の風景が感じられる点でも面白い映画です。

母の死をきっかけに変わっていく不良少女を好演。『ママの遺したラヴソング』

ママの遺したラヴソング
出典:http://blog.livedoor.jp/clockworkorenge/archives/50072902.html

2004年アメリカ映画。家出をして乱れた生活を送っていたヒロインが、母親の死をきっかけに帰郷すると、自宅には母親の友人2人が住み着いていました。仕方なく同居を始めた彼女でしたが、2人との生活を通じて自分の人生を見つめ直していきます。勝気な性格の中にどこか孤独を感じさせるヒロインが、亡き母親をよく知る周囲の人々に癒され、少しずつ成長していく姿をスカーレットは見事に演じています。大物俳優ジョン・トラボルタとの丁々発止の演技合戦も注目です。

コメディでイメージ一新のスカーレットも最高!『私がクマにキレた理由(わけ)』

私がクマに切れた理由-1
出典:http://eiga.com/movie/34170/

2007年アメリカ映画。就職試験に失敗したヒロインが、ふとしたきっかけでセレブな家庭のベビーシッターをする事に。わがままな子供と理不尽な両親に24時間振り回されながらも、子供との交流や、恋をしながら成長していくヒロインをスカーレットが好演しています。小悪魔的魅力で有名な彼女がイメージを一新して初々しいヒロインをコメディタッチで演じ、新たな魅力を見せてくれた秀作です。

そう言えば…タイトルの「クマ」ってどういう意味?

私がクマに切れた理由-2
出典:http://www.officiallyjd.com/archives/452658/20150602_kandauno_31/

それはそうと、映画のタイトルが『私がクマに切れた理由』ですが、「クマ」って何のこと?って気になりませんか?実はこのクマ、スカーレット演じるベビーシッターの行動を監視するカメラが仕込まれていたぬいぐるみなんです。
ラストでこのクマにキレた理由をぶちまけるシーンは最高です!