【お家映画】Hulu (フールー)で見られる、ほっこり映画5選

レコメンド

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出典:http://blogs.yahoo.co.jp/aiiai99/9891238.html

寒い冬だからこそ、ほっこりできる映画を見て心暖かく過ごしましょう。今話題の動画配信サービス「Hulu(フールー)」で見られるほっこり映画を5本厳選してご紹介します。

”今”を大事に生きよう。『博士の愛した数式』

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出典:http://blogs.yahoo.co.jp/kuho30/24125692.html

家政婦として働くシングルマザーの杏子(深津絵里)は、不慮の事故によって80分しか記憶がもたなくなってしまった天才数学博士(寺尾聰)の家に、派遣されることになります。最初は戸惑っていた杏子ですが、博士の優しい人柄と、彼が発する「数式」を用いた暖かくて美しい言葉に、次第に心惹かれていきます。ある日、ふとしたきっかけで杏子に10歳の息子がいる事を知った博士は、一人で留守番をしている子供を心配し、彼の家に連れてくるように杏子に約束させます…。
全編を通して、ほのぼのとした空気が流れる優しい映画です。数学嫌いの人でも敬遠しないでください!博士が語る言葉は、確かに数学的ですが、特に難しいものではなく、説得力をもって観る者の心にストンと落ちてきます。学生時代にこの映画を見ていたら、もっと数学が好きになったはずです。80分という短い時間の中で生きてきた博士が語る最後の言葉は、今生きている時間が、いかに尊いものなのかという事に気づかせてくれます。

黒澤明の助手を28年間務めた監督、小泉尭史。

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出典:http://www.nikkei.com/

『博士の愛した数式』の監督、小泉尭史は、巨匠・黒澤明の助手を28年間務めた経験を持ち、「黒澤監督が存命なら自身がメガホンを取る事はなかった」という程、黒澤に心酔しています。生前、黒澤監督が映画化を熱望し、原作の脚色に取り組んでいた『雨あがる』の映画化を進め、自らが初めてメガホンを取り完成させました。『雨あがる』はヴェネツィア国際映画祭緑の獅子賞をはじめ数々の賞を受賞し、監督として確固たる地位を確立。現在まで本作を含め4本の映画を監督しています。
黒澤氏お気に入りの俳優として数多くの作品に出演していた寺尾聰を、『雨あがる』以降本作まで3本続けて主演に据えた事からも、彼の黒澤に対するリスペクトが見て取れます。

いつも変わらぬ兄弟愛に感動。『間宮兄弟』

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出典:http://blogs.yahoo.co.jp/aiiai99/9891238.html

江國香織の同名小説を、「天才」森田芳光監督が映画化した作品です。30歳を超えているのに、2人仲良く暮らしている風変りな兄弟がいました。兄・間宮明信(佐々木蔵之介)はビール会社のサラリーマン。弟・間宮徹信(塚地武雅)は小学校の校務員。それぞれの仕事をこなしながら、穏やかで自由な生活を送っていた2人でしたが、ふとしたきっかけで、いい年して恋人もいない状況に疑問を持ち始めます。兄弟は意を決して美女2人を自宅のカレーパーティーに誘うのですが…。弟が勤める小学校の先生(常磐貴子)やビデオ店でバイトする女子大生(沢尻エリカ)とその妹(北川景子)を巻き込んで展開していく恋愛模様が微笑ましく、兄弟の母親(中島みゆき)の存在感もいいスパイスとなっています。
理屈抜きに楽しめて、見終ると「こんな兄弟いいよなぁー」と暖かい気持ちになって、ほっこりできる作品です。

若くしてこの世を去った天才監督・森田芳光

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森田氏の葬儀で号泣する北川景子

『家族ゲーム』の斬新な映像で自らの才能を世に知らしめた、森田芳光監督。その後も『失楽園』『模倣犯』など、あらゆるジャンルの映画をヒットさせ、その独特の感性で「日本のスピルバーグ」とも呼ばれた天才監督でした。2011年、彼が61歳の若さでこの世を去った事は、日本映画界の大きな損失と言えるでしょう。「彼の映画に出演した女優は必ず売れる」とも言われ、黒木瞳、北川景子、深津絵里など、若くして森田作品に出演し、今や大女優となっている人も多く、それだけに彼の葬儀には多くの女優が駆けつけ、若すぎる死を悼みました。中でも北川景子の憔悴ぶりは痛々しく、人目をはばからず号泣する姿が印象に残っています。
『間宮兄弟』のオーディションで、森田氏から「自分が誰かわかりますか?」と質問され、答えらなかったにもかかわらず、彼女を合格させたというエピソードが、森田氏の先見の明を示す一端ともいえるのではないでしょうか。

子供の頃の夢を思い出そう。『スノーマン』

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たった26分のショートムービー。しかも言葉はなく、映像と音楽のみ。それでも心が震えるほどの感動を与えてくれる作品です。昨今のアニメはCG全盛で、そういう映像に慣れてしまっているが故、丁寧な手描きのアニメが何だか懐かしく、新鮮に感じられます。子供向けと思われがちな作品ですが、日々の仕事や生活に追われ、子供の頃の無邪気な気持ちなどすっかり忘れてしまった大人だからこそ、この作品の深い意図を汲み取れるのではないでしょうか。単なるファンタジー映画ではなく、しっかりとしたメッセージが込められた素晴らしいアニメ映画です。『スノーマン』から30年後に制作された続編『スノーマンとスノードッグ』もHuluで見られます。是非併せてご覧になってください!

クスッと笑えて感動できる上質のラブコメ『ホリデイ』

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出典:http://blog.goo.ne.jp/nryoko1220/

クリスマス直前になって恋に破れた2人の女性が、インターネットで出会い、お互い心機一転する為にホームエクスチェンジ(家の交換)をして生活することになります。環境が変わり、それぞれが新たな出会いをし、恋に落ちていくのですが…。キャメロン・ディアス、ケイト・ウインスレットなど、豪華なキャスティングが見事にハマっており、『恋愛適齢期』などのヒット作で知られるナンシー・マイヤーズ監督お得意の、クスッと笑えて感動できる上質なラブコメディに仕上がっています。
恋愛は人生に必要だけれど、もっと大切なものがある。時に傷つき、苦しみながらも、その大切なものを見つけてハッピーになれる!という人生のエールが感じられ、見終った後、元気になれる作品です。

他にも見どころ満載の『ホリデイ』

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出典:http://noboiero.blog.fc2.com/blog-entry-20.html
飛び入りでカメオ出演したダスティン・ホフマン

『ホリデイ』は、過去の名作へのオマージュがふんだんに盛り込まれている作品でもあります。インディー・ジョーンズのテーマ曲をギターで弾く場面があったり、名優ジャック・ニコルソンの大きな写真が、仕事部屋の飾ってあったり…。
ちなみにジャック・ニコルソンは、この映画の監督ナンシー・マイヤーズ作品『恋愛適齢期』に主演しており、彼女の遊び心がうかがえます。他にもジェームズ・ブランコ、リンジー・ローハンなどもカメオ出演していますので、是非探してみてください。また、たまたま通りかかったダスティン・ホフマンが、飛び入り出演でビデオ屋の客を演じている事も話題になりました。

あの頃は、みんな心豊かに生きていた。『ALWAYS三丁目の夕日』

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出典:http://www.fami-geki.com/detail/index.php?fami_id=01657

東京タワーが完成した昭和33年を舞台に、古き良き時代の家族の形をノスタルジックに描き、公開時には200万人以上を動員、数々の映画賞も受賞した感動の名作です。その時代をリアルタイムに過ごした人だけでなく、若い方が見ても何か懐かしい気持ちを覚えるのは、日本人のDNAが反応していると言えるかもしれません。アクション映画によく使われるVFX(特殊効果)を、当時の風景を細部にわたり見事に再現する技術として使った事は、素晴らしい発想の転換で、この映画の評価を高めた要因にもなっています。金銭的に裕福とは言えなくても、心豊かに生きられた時代、空き地で遊ぶ子供たちの声がいつも聞こえていた時代の雰囲気を是非味わってみて下さい。