『スター・ウォーズ』シリーズなど、重厚なSFが好きな人にオススメの映画

レコメンド

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今回はスターウォーズのような重厚なSF作品が好きな人におすすめしたいSF作品をご紹介致します。

人類は滅亡するために、生まれたわけではない―『インターステラー』

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2014年に公開され、大ヒットを記録した映画。
近未来、地球規模の食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが進んでいました。そんな状況で、あるミッションの遂行者に元エンジニアの男が大抜擢されます。そのミッションとは、宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというものでした。
地球に残さねばならない家族と人類滅亡の回避、二つの間で葛藤する男。悩み抜いた果てに、彼は家族に帰還を約束し、前人未到の新天地を目指すことを決意して宇宙船へと乗り込むー。
現代最先端の物理学・量子力学をもとにした脚本のリアリティやそれを見事に映像化したクリストファー・ノーラン監督のこの作品の完成度には驚嘆するばかり。
相対性理論を視覚で感じることができる希有な作品で、学問として理解できない一般の私たちにも十分に楽しめます。SF映画でもありながら、父と娘のヒューマンドラマも感じられる作品です。

お前の頭へ侵入する―『インセプション』

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上記に挙げた『インターステラー』や『ダークナイト』の監督が描く想像を超えた次世代アクション・エンターテインメント大作。
コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人が夢を見ている最中に、その潜在意識の奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むことのできる優秀な人材でした。彼は、企業スパイの世界でトップの腕前を誇っていましたが、やがて国際指名手配犯となってしまいます。そんなある日、コブの元に“インセプション”と呼ばれるほぼ不可能に近い仕事が舞い込み…。
スリリングな物語展開、夢の中で夢を見る連鎖=階層的な夢の世界観の描写を、非凡な映像美や新感覚アクションで魅せ、そこに主人公と妻の内面世界の葛藤を絡め、ドリーミングな気分を味わえる傑作になっています。
どれがどのレベルの夢で何が現実かをつかむのが大変だが、それこそがこの作品の魅力の一つですが、非常にややこしいのも確かなので、観終わった後にすぐに2回目を観たくなる作品でもあります。

宇宙のかなたにたった一つ森がある―『サイレント・ランニング』

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植物学者のフリーマン・ローウェル(ブルース・ダーン)は、宇宙船バレーフォージ号で3年間を過ごしていました。宇宙船内に作られた巨大なドームで、地球上に唯一残された植物の標本を栽培するという任務を負っていたのです。ですが、植物ごとドームを破壊して帰還するよう命じられたため、ローウェルは組織をあざむいて宇宙船をハイジャック!自ら負傷しながらも、仲間の宇宙飛行士たちを殺してしまいます。そして、土星の外輪へと向かう宇宙船に2体のロボット、ヒューイとデューイと共に1人残るのですが…。
古い映画ですが今見ても本当に新鮮です。真面目で禁欲的な主人公とユーモラスなロボットのとの友情や植物を絶滅から守る戦いには心を打たれました。ちなみに、作中登場する三体のドローン(ロボット)「ヒューイ」「デューイ」「ルーイ」(ドナルドダックの三つ子の甥っ子の名前から命名)は、R2-D2の元ネタとして有名です。ちょこちょことした動きが非常に可愛らしいです。

ストイックな創りの映像とストーリーが魅力的―『月に囚われた男』

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2009年に公開された、月を舞台にしたSFスリラー映画。
サム(サム・ロックウェル)は地球で必要なエネルギー源を採掘するため、3年間の契約で月にたった一人で滞在する仕事に就きます。地球との直接通信は許されず、話し相手は1台の人工知能コンピュータ(ケヴィン・スペイシー)だけの環境でしたが、任務終了まで2週間を残すある日、サムは自分と同じ顔をした人間に遭遇します。
タイトルどおり切ないストーリですが、映画に引き付ける魅力は最後まで存分にあります。次第に謎が解けていき、未来に起こりうるかもしれない事象を描いています。
奇をてらったところがなく、ごく淡々と進むストーリーは現代の大作とはかけ離れた魅力があります。

SF映画における金字塔―『2001年宇宙の旅』

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人間 vs. コンピュータの戦いを、陶酔の映像と音楽で描き出し、1968年のアカデミー賞特殊視覚効果賞を受賞した本作。木星探査に向かう宇宙船のクルーが見舞われる事件、そしてその先に待つ地球外の存在との接触を描いた映画です。
全体の7割以上が台詞の無いシーンで構成されており、ゆったりとした時の流れを感じさせる映画です。台詞のシーンは状況説明をしているにすぎず、実際、台詞の無いシーンのほうが観ていて心地好くなるほど。まるで自分自身が宇宙空間を漂っているような気分になり、“神秘”と“無限”を体感できます。無音のシーンも多いので眠くなる時があるのは事実ですが、台詞が多ければよかったとか常に音楽を流すべきだったとは全く思わせないこの作品の凄さは、まさに不朽の名作です。