まるで昼ドラ?国民的アニメ 「機動戦士ガンダム」登場人物たちの複雑すぎる恋愛模様

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まるで昼ドラ?国民的アニメ 「機動戦士ガンダム」登場人物たちの複雑すぎる恋愛模様
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これまでのロボットアニメの概念を覆したSFロボットアニメの金字塔

興味が無くとも、日本において「ガンダム」という言葉を知らないという方は珍しいのではないでしょうか。
富野由悠季原作の記念すべき第一作「機動戦士ガンダム」が1979年に放送されて以来、40年近くが経った今もなお続編や新作が発表され続けているSFロボットアニメの金字塔です。

近未来の「地球連邦軍」と「ジオン公国軍」の通称「一年戦争」を通して示されるテーマは「人間の革新と可能性」。リアルな戦争描写と濃密な人間ドラマで展開されるストーリーは、多くのファンから熱狂的な支持を獲得しました。

作品名の「ガンダム」がジャンル名として定着した国民的アニメと言っていいでしょう。特に、TV放送版を再編集・追加した映画版三部作は子ども向けとは思えないほどの奥深いドラマが大人の間でも注目を集め、当時としては驚異的な興行収益を記録しました。今回はそんな「ファースト・ガンダム」の登場人物たちの恋愛についてご紹介します。

時が経つにつれ変わってしまった2人…「フラウ・ボゥ⇒アムロ・レイ」

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ガールフレンドであり、母親的な存在でもあったフラウ

宇宙空間に浮かぶ人工居住地・スペースコロニーのサイド7に住む主人公「アムロ・レイ」。地球に母親を残し、父親も家を留守がちにすることが多いアムロを何かと気にかけ、世話を焼くガールフレンドが「フラウ・ボゥ」です。

「一年戦争」の戦火に巻き込まれる形で、否応無くアムロとともに宇宙戦艦「ホワイトベース」に乗り込むことになり、そのまま上等兵として編入、仲間たちとともに激戦をくぐり抜けてゆきます。常にアムロを気にかけ、その背中を追い続けていた彼女でしたが、成長とともにニュータイプに覚醒、人間離れした能力を開花させてゆくアムロに対し「あの人は私たちとは違う」と、その恋心を抑えるように徐々に距離を置いてゆくのでした。

最終決戦で脱出路を探す彼女に対して、アムロはテレパシーで誘導しながら「僕の好きなフラウ」という告白とも取れるメッセージを伝えます。しかしそれは元気づけるための言葉だったのか、続編である「機動戦士Zガンダム」ではその恋は成就せず、またアムロの心は別の女性にあったことが明かされます。

戦争が生んだシリーズ屈指の悲劇…「カイ・シデン⇔ミハル・ラトキエ」

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カイは悲嘆に暮れる中、ミハルの幻影を見る

「ホワイトベース」が地球に降り、港町ベルファストに寄港した際、「カイ・シデン」が出会った少女が「ミハル・ラトキエ」です。彼女は物売りで生計を立てる一方、幼い弟妹を養うためにジオン公国軍のスパイ活動も請け負っていました。カイはそのことを看破しつつも、軍人になることを良しとせず艦を下りたこともあり、彼女に同情しホワイトベースの状況を伝えるのでした。

しかし、敵襲に苦戦する同僚たちの様子を見かねたカイは、耐えきれずに艦へ再び乗り込み応戦、これを撃退します。その混乱に乗じ、ホワイトベースへと潜入したミハルは艦長室でカイと偶然再会します。
密航者の恋人としてカイに匿われるミハルでしたが、激しい戦闘の最中、自身の弟妹と同年代の子供たちが艦内に居るのを見て、自身の行為を恥じ、後悔します。そして罪滅ぼしのためと戦闘参加を志願、カイとともに大西洋上に出撃します。

戦闘中、故障により操縦席から発射できなくなったミサイルを格納庫まで降りて直接操作するミハル。発射されたミサイルは敵に命中しますが、発射時の爆風に巻き込まれた彼女は洋上へと投げ出されてしまい…。
ミハルの死はカイに戦う意味を悟らせ、二度と悲劇を繰り返さないために戦争を終わらせるという強い決意を抱かせるのでした。