CinemaGene(シネマジーン)

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まるで昼ドラ?国民的アニメ 「機動戦士ガンダム」登場人物たちの複雑すぎる恋愛模様

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出典:http://blog.livedoor.jp/
これまでのロボットアニメの概念を覆したSFアニメの金字塔

興味が無くとも、日本において「ガンダム」という言葉を知らないという方は珍しいのではないでしょうか。
富野由悠季原作の記念すべき第一作「機動戦士ガンダム」が1979年に放送されて以来、40年近くが経った今もなお続編や新作が発表され続けています。
近未来の「地球連邦軍」と「ジオン公国軍」の通称「一年戦争」を通して示されるテーマは「人間の革新と可能性」。リアルな戦争描写と濃密な人間ドラマで展開されるストーリーは、多くのファンから熱狂的な支持を獲得しました。
作品名の「ガンダム」がジャンル名として定着した国民的アニメと言っていいでしょう。特に、TV放送版を再編集・追加した映画版三部作は子ども向けとは思えないほどの奥深いドラマが大人の間でも注目を集め、当時としては驚異的な興行収益を記録しました。今回はそんな「ファースト・ガンダム」の登場人物たちの恋愛についてご紹介します。

時が経つにつれ変わってしまった2人…「フラウ・ボゥ⇒アムロ・レイ」

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出典:http://blogs.yahoo.co.jp/
ガールフレンドであり、母親的な存在でもあったフラウ

宇宙空間に浮かぶ人工居住地・スペースコロニーのサイド7に住む主人公「アムロ・レイ」。地球に母親を残し、父親も家を留守がちにすることが多いアムロを何かと気にかけ、世話を焼くガールフレンドが「フラウ・ボゥ」です。
「一年戦争」の戦火に巻き込まれる形で、否応無くアムロとともに宇宙戦艦「ホワイトベース」に乗り込むことになり、そのまま上等兵として編入、仲間たちとともに激戦をくぐり抜けてゆきます。常にアムロを気にかけ、その背中を追い続けていた彼女でしたが、成長とともにニュータイプに覚醒、人間離れした能力を開花させてゆくアムロに対し「あの人は私たちとは違う」と、その恋心を抑えるように徐々に距離を置いてゆくのでした。
最終決戦で脱出路を探す彼女に対して、アムロはテレパシーで誘導しながら「僕の好きなフラウ」という告白とも取れるメッセージを伝えます。しかしそれは元気づけるための言葉だったのか、続編である「機動戦士Zガンダム」ではその恋は成就せず、またアムロの心は別の女性にあったことが明かされます。

戦争が生んだシリーズ屈指の悲劇…「カイ・シデン⇔ミハル・ラトキエ」

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出典:http://otonanorobotto.com/548.html
カイは悲嘆に暮れる中、ミハルの幻影を見る

「ホワイトベース」が地球に降り、港町ベルファストに寄港した際、「カイ・シデン」が出会った少女が「ミハル・ラトキエ」です。彼女は物売りで生計を立てる一方、幼い弟妹を養うためにジオン公国軍のスパイ活動も請け負っていました。カイはそのことを看破しつつも、軍人になることを良しとせず艦を下りたこともあり、彼女に同情しホワイトベースの状況を伝えるのでした。
しかし、敵襲に苦戦する同僚たちの様子を見かねたカイは、耐えきれずに艦へ再び乗り込み応戦、これを撃退します。その混乱に乗じ、ホワイトベースへと潜入したミハルは艦長室でカイと偶然再会します。
密航者の恋人としてカイに匿われるミハルでしたが、激しい戦闘の最中、自身の弟妹と同年代の子供たちが艦内に居るのを見て、自身の行為を恥じ、後悔します。そして罪滅ぼしのためと戦闘参加を志願、カイとともに大西洋上に出撃します。
戦闘中、故障により操縦席から発射できなくなったミサイルを格納庫まで降りて直接操作するミハル。発射されたミサイルは敵に命中しますが、発射時の爆風に巻き込まれた彼女は洋上へと投げ出されてしまい…。
ミハルの死はカイに戦う意味を悟らせ、二度と悲劇を繰り返さないために戦争を終わらせるという強い決意を抱かせるのでした。

働くモテ女子!「ブライト・ノア⇔ミライ・ヤシマ⇒スレッガー・ロウ」

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出典:http://ameblo.jp/
それぞれに対して複雑な感情を抱く3人

「ブライト・ノア」は19歳の地球連邦軍士官候補生です。サイド7で搭乗していたホワイトベースが急襲を受けた際、巻き込まれた民間人とともに脱出、艦長の負傷に伴い、二代目艦長に抜擢されます。士官候補生ながら、戦争を通じて徐々に指揮官として成長してゆきます。
「ミライ・ヤシマ」は地球連邦の元高官(故人)の娘であり、他のクルーと同様にサイド7から避難する形で乗組員となります。ブライトとは互いに意識はしているものの、偶然再会したかつての婚約者の強引な行動にも介入しようとしない優柔不断さに半ば失望を感じていました。
「スレッガー・ロウ」はホワイトベースが再び宇宙に向かう際、配属された経験豊富なパイロットです。
一見、軽薄に見える言動の陰に隠された、誠実かつ芯の強い性格を知ったミライは徐々にスレッガーへと惹かれてゆきます。
戦闘中に乗機が被弾し、一旦帰艦したスレッガーの身を案じるミライでしたが、戦闘中に持ち場を離れることなど当然できるはずもありません。そんな様子を見たブライトは「君のことを見守るぐらいのことはこの僕にだってできるつもりだ」、「君の気持ちはわかっている。が、僕はいつまでも待っているよ」と、スレッガーの元へミライを向かわせます。
遠回しに想いを伝えるミライに対し、スレッガーは「自分にとってミライは眩しすぎる、世界が違うんだ」と言いながらも、母の形見である指輪を託し、キスをした後に再出撃します。そして圧倒的な戦力を誇る敵機に特攻を仕掛け、戦死してしまうのでした…。その後のブライトとミライの関係は続編で描かれていますので、気になる方は是非チェックしてみてください。

数奇な運命をたどる女性の禁断の恋「アムロ・レイ⇒セイラ・マス」

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出典:http://xn--mckxbvf4c359tdwhuyqdqp.xyz/archives/357
原作の小説版においては男女の関係だった2人

「セイラ・マス」は敵であるジオン共和国の初代首相「ジオン・ズム・ダイクン」の忘れ形見、本名「アルテイシア・ソム・ダイクン」といいます。
父である首相が暗殺され、その首謀者であるザビ家の台頭により居場所を失った彼女は名を変え、素性を隠し地球へと逃れます。その後、移住したサイド7で医療ボランティアとして活動していましたが、他のクルーと同様にホワイトベースへと避難し、乗組員となります。同僚パイロットである主人公アムロに対して、特別な感情を抱いているような素振りは見られないものの、彼女もまたニュータイプの素養を持ち合わせており、原作である小説版では男女の関係が描かれています。
アムロのライバルである「シャア・アズナブル」は実兄であり、肉親同士が敵味方に別れて戦うという、数奇な運命に翻弄され苦悩しながらも、強く成長してゆく彼女に対して、密かにアムロが好意を寄せていたことが続編によって明らかになります。
しかし、セイラ本人は続編で登場するシーンはあるものの、アムロと直接関わることはなく、小説版のように恋が成就することはなかったようです。

悲劇の三角関係「アムロ・レイ⇔ララァ・スン⇒シャア・アズナブル」

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出典:http://matome.naver.jp/
複雑な三角関係は時間を超越して、なお2人の男を苦しめる

「シャア・アズナブル」は乗機の色と、ニュータイプと噂される驚異的な能力から「赤い彗星」の異名を持つジオン公国軍のエースパイロットです。地球連邦軍にその恐怖を轟かせる彼の正体は、セイラことアルテイシアの実兄「キャスバル・レム・ダイクン」。セイラと同様にザビ家からの迫害を逃れた彼は、仮面をかぶり、正体を隠したまま目覚ましい戦果を上げて行きますが、そこへ立ちはだかるのがニュータイプとして覚醒したアムロでした。
「ララァ・スン」はシャアによって、その非常に高いニュータイプ能力を見出された少女です。荒んだ境遇から自身を救い出してくれたシャアに恋愛感情を抱き、「その能力だけを愛している」と言い放たれても、それを承知で彼の期待に応えるためにニュータイプ能力を発揮し、連邦軍を恐怖に陥れる天才パイロットへと成長してゆきます。
ガンダムとの戦いの最中、共にニュータイプとして覚醒していたアムロとララァは意識を共鳴させます。ララァは「私にとってあなたは遅過ぎて…」、アムロは「僕にとってあなたは突然すぎた」と遅過ぎた出会いを嘆くのでした。
そこへ割って入るシャアでしたが、アムロの能力はすでにシャアを凌駕していました。
アムロがシャアにとどめを刺そうとした瞬間、ララァはそれを庇い、乗機を焼かれ戦死してしまいます。
ララァと共振させた意識の中には未来のビジョン、そして希望が示されたはずが自らそれを消し去ってしまったアムロ、そして自身の力量不足からララァを失ったシャア、2人は心に深い傷を負い、それぞれ帰還します。
そしてララァは2人にとって唯一無二の存在として彼らの心に住み続ける「永遠の女性」となるのでした。

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出典:http://iblos3om.com/

映像化されていない小説やコミックも含め、数多くの続編やスピンオフ作品が今なお発表され続けるガンダム。中でも今回紹介した「宇宙世紀」シリーズは特に人気が高く、その最新作にし最終作と思われる「機動戦士ガンダムUC」は本作のアンサーとしてアムロとシャア、そしてララァの関係の終わりが示唆され話題となりました。
誰もが知っていると言っても過言ではないメガヒット作品ですが、改めてストーリーを見直してみると、そこに込められたメッセージが心に迫ってきます。今回紹介した人間関係の行方は数多く作られた続編で確認することができますので、未見の方はそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

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