『ブラック・スワン』だけじゃない!ダーレン・アロノフスキー監督の名作を集めてみた

レコメンド

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『ブラック・スワン』で脚光を浴びた映画監督ダーレン・アロノフスキー。しかし、『ブラック・スワン』以外にも、数々の名作を世に送り出しているのです。

数字に取りつかれた天才を斬新に表現『π』(パイ)

π(パイ)
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常人離れした数学の天才マックス・コーエンが、ある時出会った216桁の数字。この数字をめぐり様々な組織が入り乱れ、マックスに襲いかかる物語です。モノクロの映像ながら、斬新な表現や刺激的な効果音が好評を博し、1998年度サンダンス映画祭最優秀監督賞など数多くの賞を受賞しています。

麻薬がすべてを破壊する。『レクイエム・フォー・ドリーム』

夢への鎮魂歌。そのタイトルの通り、主人公たちが夢を見ながらも薬物依存によって、その夢を失っていく様子を描いた衝撃作です。どこにでもいる普通の人々が麻薬によって崩壊していく様は、当時の人々に大きなショックを与えました。また、劇中で使われた「Lux Aeterna」という曲は、他の映画の予告編などにも多く用いられています。

熱く、激しく、生きた男を見よ『レスラー』

ミッキー・ローク演じるかつてプロレスのスターだったランディが、心臓発作をきっかけに自分の人生を見つめなおしていく、というストーリー。しかし、なにもかもうまくいかず仕事や家族を失ってしまいます。往年のプロレスラーランディの姿と、当時落ち目だと言われていたミッキー・ロークの姿が重なり、涙せずにはいられない、屈指のプロレス映画です。

白鳥と黒鳥。相反するふたつを演じるバレリーナの物語『ブラック・スワン』

バレエ「白鳥の湖」で主役を務めるダンサーは、清廉さの象徴である「白鳥」と、官能的な「黒鳥」のふたつを演じ分けることが求められます。主役であるニナはこれに悩み、過酷な練習や演技の追求の末に、幻覚を見るまでになっていきます。このニナ役を見事に演じ切り、アカデミー賞でナタリー・ポートマンが主演女優賞を受賞しました。

物議を醸した超大作『ノア 約束の舟』

ノアの箱舟を映像化した本作は、批評家の中でも意見の分かれる作品となりました。ノアという人の人間性に迫った脚本や、大掛かりなCGなどが評価される一方で、教科書的であるといった批判もあります。また、聖職者からはノアや創世記の描き方について厳しい意見が寄せられています。

ダーレン・アロノフスキー監督の名作数々、いかがでしたでしょうか?人間の弱さや可能性などを深く掘り下げて描く、ダーレン・アロノフスキー監督の作品で自分と向き合ってみるのも良いかもしれません。

『ノア 約束の舟』
©2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

『レスラー』
©2008 Wild Bunch

『ブラック・スワン』
©2010 Twentieth Century Fox