
『スター・ウォーズ』と聞くと、最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開が記憶に新しいですね。『スター・ウォーズ』シリーズからの引退宣言をしたジョージ・ルーカスの意思を継いだのは、ハリウッドきっての天才映画監督J・J・エイブラムス。現実離れした設定とドラマティックな展開で我々を不思議な世界へ誘ってくれる、J・J・エイブラムスの世界を覗いてみませんか?
こんなところでも力を発揮していた…泣ける映画の代表『アルマゲドン』
地球へと向かってくる小惑星。このままでは激突し、人類は壊滅してしまいます。そこで立ち上がったのが石油採掘を仕事とする男たちでした。宇宙船に乗り込み、小惑星の中に核爆弾を仕掛ける作戦です。地球の運命をかけて、14人は旅立つのです。
世界中の映画館が涙であふれた、ジェリー・ブラッカイマー制作、マイケル・ベイ監督の名作『アルマゲドン』。その脚本として名を連ねていたのは、30代を少し過ぎたJ・J・エイブラムスです。
その1998年にはテレビドラマにも進出し、2001年からは2重スパイのヒロインを描いたサスペンスアクション「エイリアス」、飛行機事故で生き残った彼らの奇妙な体験を描いたミステリードラマ「LOST」と、日本でも大ヒットした海外ドラマを制作しました。
2005年には、「エイリアス」の大ファンだったトム・クルーズの誘いで『M:i:Ⅲ』の監督に。そこから、監督としても活躍が始まります。
日本でも巻き起こった「LOST」旋風
日本では2005年から放送を開始した同ドラマは、瞬く間に話題に。
2010年、ファイナルとなるシーズン6まで放送されて着実にファンを増やし、劇中でキーとなった数字”4 8 15 16 23 42”で、ロトくじを買う人が続出しました。
壮大な宇宙をより感じられる新しいエピソード『スター・トレック』
出典:http://rogersworst.blogspot.jp/
かつて、宇宙艦隊で士官を務めていた父を亡くしたカークは、宇宙艦隊に入って3年が経ちました。エンタープライズ号に乗り込んだ彼は、バルカン人のスポックらと共にバルカン星へ向かいます。ところが、巨大な艦隊の攻撃を受け、パイク艦長は拉致されおまけにバルカン星が破壊されてしまう事態に。
2009年監督作品。
これまでのTV、映画作品で船長として乗組員をまとめていたカークの、若い頃の物語です。テンポ良く進むストーリー、スピード感あふれるアクションは見ていて飽きません。宇宙で星が消滅する様子など大胆で神秘的な映像は、「LOST」のような彼の制作したドラマを思い出させます。
2013年公開の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』も監督しています。
思春期の少年たちの不思議な体験『SUPER 8/スーパーエイト』
自主映画を撮るために線路わきに出かけた少年、ジョーたち。撮影中に列車事故が起こります。大きな爆発の中、事故の原因となった車から降りてきたのは彼らの学校の教師でした。そして、このことを誰かに言ったら殺される、と言い残し去っていきます。
その後、映画の主役を演じていた少女アリスがさらわれてしまいます。行方を探すジョーたちは、宇宙人の隠れ家らしいものを見つけるのですが…。
ブライアン・バーグとスティーブン・スピルバーグがプロデューサーで参加。
エル・ファニング、ジョエル・コートーニーが出演した、一昔前のSF映画を思い起こさせるような、ノスタルジーも感じることのできる作品です。
敵を倒し、IMFを守り抜くことができるか?『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
諜報部員イーサンたちに課せられた任務は、謎の多国籍スパイ組織”シンジケート”の壊滅。しかし、任務の途中で捕えられたイーサンは謎の女性イルサに助けられます。彼女や仲間たちとシンジケートを追い詰めていく一方では、彼の所属するスパイ組織・IMFが解体の危機に陥ります。
2006年、『M:i:Ⅲ』で映画監督デビューを果たし、2011年公開のこの作品では原案・制作で携わっています。そして2015年、監督・脚本・制作『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』も大ヒットしました。
どの作品も、J・J・エイブラムスらしいスタイリッシュさを醸し出した映画になっています。
フォースを持つ者の新たなる戦いが始まる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
1983年に公開された『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(エピソード6)の30年後を描いた作品。銀河系はファースト・オーダーと呼ばれる銀河帝国の残党に脅かされていました。
かつてジェダイの騎士として戦ったルークは姿を消し、レイアたちは彼を探していました。
一方、レイはフィン、ルークの地図を持ったBB-8とともにミレニアム・ファルコン号に乗り込み、ハン・ソロ、チューバッカ達と助けを求めて惑星タコダナへ向かいます。
もともと『スター・ウォーズ』シリーズの大ファンだったJ・J・エイブラムス。だからこそ、この作品を世に出せてほっとした、と語っています。
ハリソン・フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャーといった1作目のキャストも揃い、大興奮した人も多いでしょう。再び世界中をスター・ウォーズ一色に染め、新たな伝説の始まりとなった作品です。
閉鎖された空間で行き詰る男女の恐怖『10 クローバーフィールド・レーン』
突然の事故の後、目を覚ますとそこはシェルターの中でした。ミシェルはハワード、エメットと共にそこで生活することに。外に出ると殺されると必死に制止するハワード。一体外で何が起きているのか…!?
姿なき敵、謎の現象など、見えない恐怖を描くことも多いJ・J・エイブラムス。
この作品について、2008年に公開された『クローバー・フィールド/HAKAISHA』とは「同じDNAを持ってはいるが、世界観を共有したオリジナルの物語」だと説明しています。
2016年6月17日(金)公開の最新作です。
これからますますスケールアップしそうな予感
映画はもちろん、最近では「フリンジ」「パーソン・オブ・インタレスト」といった人気ドラマが続々と日本でも放送され、彼の世界を楽しむことができます。
畳みかけるように起こるアクシデント、予測不能なストーリーが癖になる、J・J・エイブラムスの作品をぜひ手にとってみてくださいね。
『アルマゲドン』
©Buena Vista Home Entertainment、 Inc.
『スター・トレック』
© 2009 PARAMOUNT PICTURES. STAR TREK and related marks and logos are trademarks of CBS Studios Inc.
『SUPER 8/スーパーエイト』
©2011 PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
©2011 Paramount Pictures.
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
©2015Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
『10 クローバーフィールド・レーン』
6月17日(金) 全国公開!
©2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.