ミュージカル「魔女の宅急便」、映画『のみとり侍』『センセイ君主』福本莉子インタビュー

インタビュー

昨年新しいミュージカル版が制作され、連日大盛況のまま幕を閉じた「魔女の宅急便」。13歳になった魔女のキキが満月の夜に旅立ち、新しい街で出会った人々との交流を通して成長していく姿を描いた物語。そんな大人気の作品がフレッシュなキャストともに2018年6月に帰ってくる!今回キキ役を演じる福本莉子さんにお話を伺ってきました!(※取材は4月下旬)

――今回、ミュージカル「魔女の宅急便」で初舞台・初主演に挑戦する思いを教えてください!

自分が初めて観たミュージカルが去年の「魔女の宅急便」で、そのときは普通にお客さんとして観ていたので、初めてこのお話を聞いたときは「嘘でしょ!?」と思いました。とてもおもしろい作品だったので、今回このような形で自分が出演できるというのがすごく嬉しいです!でもその半面不安もあったりして… とにかく何もかも初めてなので、どうなるか分からない部分もありますが、今は発声練習からしっかり頑張っています。

――昨年、観劇したときの感想は?

去年は先輩である(上白石)萌歌さんがキキを演じていたのですが、まさに13歳の活発な女の子そのものでした!一番最初の「ただいま!」というセリフからものすごく印象的で、今回自分が演じるにあたっても最初の一言が決め手だなと感じましたね。

――お気入りのシーンはありますか?

パン屋でキキとトンボが言い合いになって追いかけ合うシーンです!二人がぐるぐると走り回っているところに、藤原一裕(ライセンス)さん演じるフクオさんがやって来て、キキとトンボの間に立ちふさがって二人を止めるというシーンなのですが、無言でど~んと立つフクオさんに、「あぁ…」ってしゅんとなる二人がかわいいなと思いました。

――アニメ映画とミュージカルではどのような部分が違いますか?

まず、映画でのジジはみなさんも知っているとおり猫ちゃんなんですけど、ミュージカルだと子役の子がジジの格好をして横にちょこんと座っていて、それがすごく愛らしいんです。ジジ役の子との共演も楽しみですね!あと、ミュージカルでは13歳のキキと幼少期のキキを同じ舞台で見ることができるので、心境の変化とかもより伝わりやすいのかなと思います。

――福本さんがキキと似ているなと感じるところはありますか?

演出家の方には“芯がしっかりあるところ”がキキと共通していると言われました。

――福本さんが思うキキの魅力はどんなところですか?

13歳で独り立ちして、知らない街に行って、仕事を見つけて…っていう姿はたくましくてかっこいいです!

――トンボ役を務める関西ジャニーズJr.・大西流星さんの印象はいかがですか?

かっこいいというよりは、どちらかといえばかわいらしい印象ですね!年齢も私のほうが一つ上なので、そう見えているところもあるのかなと思います。演じるうえで、トンボよりもキキのほうが少しませている部分もあるので、実年齢もうまく活かしていきたいです。

――今回共演者の方とは全員初共演ということですが、早く会ってみたいと思う方はいらっしゃいますか?

おソノさん役の白羽ゆりさんです!歌声が本当に素晴らしいというのを演出家の方から聞いていて、生でぜひ聞いてみたいです!

――ご自身の歌についてはどうですか?

普通の歌だと裏声で歌うこともあるんですけど、ミュージカルだと話すように歌うっていうのもあって、しっかり地声で高いところまで出さないといけないんです。それがやっぱり難しいなと感じています。

――今回のミュージカルで楽しみなことは何ですか?

トンボ役の大西君と一緒に歌う曲です!ハモりもあるんですけど、今はまだ練習を始めたばかりというのもあって、うまくいかない部分も多くて。でも、それが本番でどれくらいきれいになるのかっていうのがすごく楽しみです。

――出演するにあたって、何か気をつけていることはありますか?

演出家の方からアドバイスをいただいて、歌詞を動詞で考えるようにしています。例えば“困っている”の中にも、焦っているとかいろいろな要素があるので、そういうのを詳しく楽譜に書いて、その部分を歌うときにどう表現すればいいのか分かりやすくなるようにしています。

――これから稽古に入られるということですが、共演者の方とはどのように過ごしていきたいですか?

やっぱり仲良くなれたら嬉しいですね!なので、できるだけおしゃべりしたり、コミュニケーションをたくさんとって、良い関係性を築けたらいいなと思います。

――実際にキキの衣装を着てみたとき、どんな気持ちでしたか?

ウィッグがすごくかわいくて!思ったよりも自然なんですよ!あんなに大きいリボンをつけるのも初めてだし、実はつけまつげも初めてつけて、すごくテンションがあがりました!ひたすらつけまつげに感動していましたね(笑)

――本番一発勝負の舞台、その楽しさやおもしろさはどういうところにあると思いますか?

毎回毎回、違ったものになるところです!相手の反応によって、こちらも返し方が変わってきたりするので、そういう部分は楽しめるんじゃないかなと思いますね。

――お客さんの反応も含め、期待していることはありますか?

やっぱり「おもしろかった!」って言ってもらいたいです!満足して帰っていただけたら、すごく嬉しいです。

――今回、福本さんの地元である大阪でも公演がありますよね!地元で公演ができることについてはいかがですか?

学校の友達とかも観に来てくれると思うので、それがすごく楽しみです!「観に来て!」って声をかけたら、「チケットとれたよ!」とか「2日間観に行くよ!」って言ってくれて嬉しかったです。そのぶん頑張らないとなという気持ちもありますね。

――最後に、「魔女の宅急便」を観に来てくださる方にメッセージをお願いします!

去年とはまた違う「魔女の宅急便」を楽しんでもらえるように、そして元気を与えられるように頑張るので、楽しみにしていてください!

――大西さんとの関西コンビで奏でるハーモニーを楽しみにしています!