個性的なキャスト陣による笑いあふれる舞台挨拶!意外(?)なゲストも!映画『ルームロンダリング』完成披露試写会レポート

イベントレポート

映画『ルームロンダリング』舞台挨拶

近年女優業での活躍が目覚ましい池田エライザさんが主役に抜擢され、7月7日(土)より全国ロードショーとなる映画『ルームロンダリング』。6月11日(月)にニッショーホールにて本作の完成披露試写会が行われました!会場には池田エライザさん、オダギリジョーさん、渋川清彦さん、健太郎さん、片桐健滋監督が登壇!さらに池田さん演じる主人公・八雲御子が事故物件に住んでその履歴を帳消しにする“ルームロンダリング”のアルバイトを行うという本作ならではのゲスト、事故物件住みます芸人の松原タニシさんも登場し、大いに盛り上がった舞台挨拶の内容をたっぷりお伝えします!

観客席からの割れんばかりの拍手と大歓声に包まれて舞台に登壇した池田さん、オダギリさん、渋川さん、健太郎さん、片桐監督。まずはおひとりずつ挨拶のお言葉を頂きました。

池田さん(八雲御子役)「みなさん、こんばんは。先ほど噂で、早い時間からこの雨の中待っていてくださった方もいらっしゃったと伺いました。本当にありがとうございます。短い時間ですが、冷え切った体をあったかくできるような時間を過ごせればいいなと思っております!よろしくお願い致します。」

オダギリさん(雷土悟郎役)「オダギリです、よろしくお願いします。」

オダギリさんの簡潔すぎる挨拶に観客席からは拍手とともに笑いが起きます。さらに司会者から主人公のおじ役であるオダギリさんに、池田さん演じる御子を優しく見守る役どころということで池田さんとの共演の思い出について質問がありました。しかしこれに対しても「特にないです。」と応えて笑いを誘うオダギリさん!会場から爆笑が起こった後、「無理やり出すと、撮影中に(池田さんが)ミーアキャットをペットにしようかどうしようかを悩んでいらっしゃいました。それを強烈に覚えています。」とフォロー(?)していました。さらにキャスト陣の挨拶が続きます。

渋川さん(パンクロッカーの幽霊 公比古役)「こんばんは。人いっぱいいるなー!(会場で笑いが起こる)津軽弁の…っていっても、すこしだけなんですけどね?パンクロッカーをやりました。金髪は自分で染めました。以上、よろしくお願いします。」

色々な役を演じていらっしゃったものの、幽霊役は初めてだという渋川さん。「監督があんまり幽霊っぽくやんなくていいというか、普通の生身っぽくでいいって言ってたんで、普段通りやりました!」と本作での演技について語りました。

健太郎さん(虹川亜樹人役)「みなさんこんにちは!虹川亜樹人役を演じさせてもらいました、健太郎です。今まで演じたことのない役柄で、初めてのコンビニ店員もやれて、すごく楽しい撮影でした。よろしくお願いします。」

片桐監督「監督と脚本をやらせていただきました片桐です。こんな雨の日に、たくさんの方に来ていただいてすごくうれしいです。よろしくお願いします。」

事故物件、幽霊、と聞くとゾッとするようなイメージを持つ方が多いと思われますが、爽やか且つコメディタッチに描かれた本作。池田さんとオダギリさんに、台本を読んで本作の惹かれたところ、惚れ込んだところについてそれぞれ語っていただきました。

池田さん「私が台本を頂いたのは、ちょうど母の実家に帰っていた時で、長らく会っていなかった家族に久しぶりに会っていた時でもあるので、私にとって最初に読んだ『ルームロンダリング』の印象は、やっぱり母とのお話なのかな?って思いました。観ていただけるとわかると思うんですけど、コメディなどの要素があるんです。私は現場に入って渋川さんと同じシーンをやるまで、この作品がコメディだっていうことには気づいてなかったです。渋川さんとお芝居してみて、あれ?これもしかしてちょっとコメディなのかもしれないぞっていうことに気づきました。」

池田さんの驚きの発言に渋川さんから「それどういうことなんですか。」とツッコミが入ると、会場から笑い声が上がります。

オダギリさん「感無量というか、監督と脚本を書いた梅本さんのことは昔から知ってて、割と友達に近い感覚でこのふたりが脚本を書き上げたっていうこと自体が嬉しくって。それがオリジナルストーリーだっていうことがまた嬉しくって。だからほんとに、一枚一枚大切に読んだ記憶がありますね。」

続いて司会者から監督に、本作を書いたきっかけについて質問がありました。

片桐監督「もともとは色々本は書き溜めてはいたんですけど、中村義洋さんの『残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋』っていう作品をやってる時に思いついた題材で、それを下北沢の居酒屋でおっさんふたりが話をして、プロットをまとめていったっていう感じですね。」

そして、自分のカラにこもりがちで幽霊が見えてしまうという特殊な能力を持つ女の子に、これまで溌剌とした女性らしい役柄を演じてきた池田さんをキャスティングした理由については…?

片桐監督「池田さんがダ・ヴィンチに書評を書かれていたりっていうので、ビジュアルよりも内面がわかったっていうのと、僕が今お仕事をさせてもらってた廣木隆一さんが池田さんの名前を出した時に「エライザ暗いよ」って言ったのがガツンときた感じですかね。」

そしてそんな池田さんは今回の役柄、御子に共感する部分について語ります。

池田さん「生活リズムが近くって、私も御子ちゃんと同じように低い机に覆いかぶさる感じで絵を描いたりというか。それこそ書評を、パソコンだと行き詰ってしまうことがあるんで手書きにすることがあって、ずっとああいう体勢だったりするので。自分がひとりでいるときにそういう風になるっていうのは御子ちゃんと一緒だなって思いました。」