CinemaGene(シネマジーン)

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もしも「パラノーマル・アクティビティ」の手法で恋愛映画を撮ったら…


同時にいくつもの恋をフラフラと渡り歩いてしまうハンナ。こう聞くと普通の恋愛映画みたいですが、「パラノーマル・アクティビティ」のようなドキュメンタリータッチなのです。

マンブルコア派の若い才能が集結した『ハンナだけど、生きていく!』

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本作は、グレタ・ガーウィグが代表作「フランシス・ハ」に出演するより前の2006年に、映画関係者の友人たちとアパートで共同生活をしながら制作した作品です。自らのアイデンティティーに悩む若者を題材に、低予算で映画を制作する「マンブルコア」派の彼らが即興演技で作り上げた作品は、リアリティに溢れており、ドキュメンタリータッチの作品を見ているような錯覚に陥ってしまいます。

恋に多情なハンナがまた恋をする

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大学を卒業したばかりのハンナ(グレタ・ガーウィグ)は、いくつもの恋を繰り返すことで、慢性的なフラストレーションを抱えるようになってしまいます。
無職になったボーイフレンドと別れたハンナは、職場の仲間であるマット(ケント・オズボーン)とポール(アンドリュー・バジャルスキー)の二人と恋に落ちます。

奔放だけれども説得力のある女性「ハンナ」

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グレタ・ガーウィグの代表作「フランシス・ハ」の元ネタとも言われる本作は、チャーミングな女性でありながら、結局誰と付き合っても別れてしまうハンナのありのままの恋愛を描いています。
二人の男性と同時に付き合ったりと、恋愛にだらしのないハンナですが、それも自分に正直だからこそ。その等身大の姿が逆に身近さを感じさせます。

2006年のマンブルコア隆盛の時代の空気が感じられる作品

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特筆すべきはそのカメラワーク。ピントがぶれたり、無意味なカットを挟んだりと、普通の映画では見られない拙さです。だからこそ、ドキュメンタリータッチ的な空気を感じられる作品となっています。

自主制作的なマンブルコア派の空気とグレタ・ガーウィグの魅力が詰まった『ハンナだけど、生きていく!』。
グレタ・ガーウィグファンは必見です。

『ハンナだけど、生きていく!』
(C)Visit Films

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