――それぞれ役作りで意識したこととかはありますか?
恒松「でも山田さんは本当にお兄さんな感じがしました!私は一人っ子なんですけど、山田さんは現場でもみんなのお兄ちゃんみたいな存在だったので、私はこの方に身を任せれば大丈夫かなという思いでお芝居をしました。」
山田「ありがとうございます…!」
飯塚監督「単に年上だからじゃなくて?(笑)」
恒松「でもやっぱり実際のお兄ちゃん感がにじみ出てました!」
山田「僕は男子メンツが、以前に共演していたり、スタジオで会って話したことがあったり、ほとんど知っているメンツだったので、逆に女子や恒松さんとの距離の詰め方は考えましたね。その結果、アプリで顔を交換して写真を撮るっていう(笑)」
飯塚監督「顔交換してたね(笑)」
恒松「私はそれが現場で“一番”おもしろかったことです!(笑)吉川愛ちゃんと3人でやらせていただいて、すっごい馴染むんですよ!私たちの顔に山田さんの顔が!(笑)」
山田「公式のSNSでご覧になってくれている方もいると思うんですけど、9個くらい下の子と仲良くなるためには、アプリを使えばいいんだなっていうのを現場で学びました(笑)」
恒松「ほんっとに(笑いすぎて)お腹が痛かったです!」
山田「めっちゃ笑ってくれてたもんね(笑)」
恒松「本当に一番おもしろかったんですよ、あの現場の中で!」
飯塚監督「その“一番”っていうの、もう分かりましたよ(笑)」
(笑)
――監督は2人に兄妹を演じていただくにあたって、お願いしたことなどはありますか?
飯塚監督「そういうのは特になかったと思います。」
山田「僕が印象に残っているのは、いろんな少女漫画原作がある中で、これはそういうのとは少し違って、自然な人間模様が見えたらいいと監督がおっしゃっていて。実は僕も少女漫画原作のものをやるときにそれをいつも心がけていたんです。ちゃんと二次元が三次元になるように、生きている流れがしっかり見えるようにすることが重要だなと思っていたので、監督のその話を聞いたときは、「僕もそう思っています」とお伝えしました。」
――恒松さんは他のキャストさんとの共演シーンも多かったと思いますが、一番楽しかった思い出に残っていることはありますか?
恒松「う~ん…」
――あ、一番楽しかったのはさっきの顔交換のやつですかね…?
山田「本当に一番なの!?すげぇ嬉しい!」
恒松「今回の現場では、私にとって苦しいことしかなかったので… 実は昨日、今日のイベントのために、いろいろと思い出そうと一人で映画を観に行って来たんですよ。久しぶりに観たら、当時のことを思い出してしまいましたね。心の中がモヤモヤして、どうしたらいいか分からなくなっている役でしたが、私自身は結構ポジティブな性格で、そこをどう調節して演じればいいんだろうというのはずっと悩んでいたんです。いろんな共演者の方にも迷惑をかけてしまいましたし… だから楽しかったのがあの顔交換アプリでした…!でも楽しかったシーンで言うと、大好きな杏奈とのシーンが一番楽しくて、一番幸せな時間でした!」
山田「僕、あの歩道橋のシーン好きですよ?」
恒松「歩道橋のシーンは苦しいしかなかったです…」
山田「でも、すごくよかったですよね?きっと伝わってるはずです。」