キャストが明かす衝撃の撮影現場エピソードの数々とは!?映画『サムライマラソン』完成披露イベント&舞台挨拶レポート

イベントレポート

佐藤さん演じる甚内の腰痛持ちの上司・植木義邦(うえき よしくに)を演じた青木さんは、バーナード監督との現場を「テストなしで撮って行くスタイルなので、茂みに隠れるシーンでは誰もその茂みの奥に何があるのかをチェックしていない。だから飛び込んで思い切り転びました」と苦笑いしながらも、「監督の指示ならば、たとえ日の中、水の中!」と熱い役者魂を見せました。そんなバーナード監督の「新鮮なファーストテイクというものは一度しか撮れない。だから初めからカメラを回す」というこだわりの一発本番スタイルに対して、隠居予定だがもう一花咲かせたいと願う老侍・栗田又衛門(くりた またえもん)役の竹中は、「テストなしの本番という撮影は緊張感も相まって興奮しました。僕が静かな芝居をすると、バーナード監督が『もっとテンションを上げて!』という。即興性を求めていく刺激的な現場でした」として、楽しそうに振り返りました。

確かな信念を持って戦いに参加する若い侍・三郎を演じた小関さんは、共演シーンの多かった隼(はやぶさ)役の木幡さんから、「(小関から)飲みに連れて行ってほしいという誘いがあった。でも飲み会の最後に呼ばれてお金だけ払って帰るということもあった」と暴露される場面も。小関さんは「馬に乗って相手を斬りに行くというワンシーンワンカットの撮影が午前中に終わってしまい、残りの時間は反省する事しかなくて、時間があるものだから反省しすぎてしまって…」と照れ顔を見せるも、森山さんから「だから木幡さんを食事に誘ったりしたんだね」と心境を察してもらうと、小関さんは「一緒にお風呂に入ったりしながら」と、仲良しすぎるエピソードを披露して会場を沸かせました。

ステージでのトークセッション後は、キャスト・監督がレッドカーペットを歩き、会場に集まった約700人のファンと交流し、黄色い歓声が飛び交いました!

佐藤「正直ちょっとなめてましたね…」
“マラソン”ならではの苦労を語る!

さらにTOHOシネマズ 六本木にて、本作の完成披露試写会を実施。上映前の舞台挨拶では、タイトルにも出てくる「マラソン」シーンの過酷さが語られ、佐藤さんは「たくさん走りました。撮影の規模自体が日本映画にはないスケールだったので、自然と走る距離も長くなる。『地平線まで走ってくれ』と言われる日々でした。かなりのスピードで走るシーンを6分くらい長回しで撮影ということもあって、正直ちょっとなめてましたね…」と反省の弁。紅一点の小松さんが「自分の体力のなさを痛感したけれど、みんなと一緒に走れて楽しかった」と笑顔を見せると、森山さんも「そもそも山育ちだから、山が似合うよね!」と太鼓判。小松さんは「伸び伸びとできました。皆さん優しいし何をして怒らないから」と終始ニッコリ。

そんなキャストのやり取りをにこやかに眺めていたバーナード監督は、「皆さんそれぞれ役者としてスタイルが違うし、演じる役も違うけれど、最強のキャストに恵まれました。素晴らしいアンサンブルが生まれており、本当に皆さんの演技に感服」と手放しで絶賛!最後に佐藤さんは「これまで様々な現場で経験してきた常識が一切通じない、何もかもが初めての挑戦でした。天候も関係なくどんどん撮影するので、繋がりが不安だったけれど、まったく気にならず。今まで自分たちがしてきた『天気待ち』の時間は何だったのかと…」とカルチャーショックを告白しつつ、「新しい事に対してもがきながらも、いつも以上に役と向き合ってみんなで力を合わせて生み出したという感のある作品。新時代の時代劇として楽しんでほしい」と公開に向けてアピールし、舞台挨拶は幕を閉じました。

映画『サムライマラソン』は2月22日(金)公開です。

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『サムライマラソン』公式サイト
佐藤健 小松菜奈 森山未來 染谷将太
青木崇高 木幡竜 小関裕太 深水元基 カトウシンスケ 岩永ジョーイ 若林瑠海/竹中直人
筒井真理子 門脇麦 阿部純子 奈緒 中川大志 and ダニー・ヒューストン
豊川悦司 長谷川博己
監督:バーナード・ローズ
原作:土橋章宏「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)
脚本:斉藤ひろし バーナード・ローズ 山岸きくみ
企画・プロデュース:ジェレミー・トーマス 中沢敏明
音楽:フィリップ・グラス 衣装デザイン:ワダエミ
配給:ギャガ
2019年2月22日(金)公開
©”SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partners GAGA.NE.JP/SAMURAIMARATHON