――浜野さんは、登坂さんと中条さんのキューピッド役ということですが、改めて現場の雰囲気はいかがでしたか?
浜野「僕が現場に入ったのが、みんながフィンランドで撮影をして帰って来てからだったんですよ。フィンランドって労働条件がしっかりしてるから、結構時間をかけてゆったり撮影したみたいなんです。滞在時間もしっかり取って。だから僕が入ってからの撮影も、日本の現場ではありえないほどゆったり時間をかけて撮っていて、それがすごい良かったんですよね。良いものを愛でながら、「いいよ~あやみいいよ~!」みたいな感じで、微笑ましかったです。まあ、待ちましたけど(笑)」
――兄貴分の浜野さんがいて、登坂さんは心強かったんじゃないですか?
登坂「でもずっとふざけてましたよ!僕にしかカメラが向いていないときとか、めっちゃふざけてました!(笑)僕しか分からない角度でしかふざけてなくて、僕もそりゃ笑うじゃないですか。それでもう一回みたいな…」
高岡「今、怒ってるの?(笑)」
登坂「いや!先輩の役柄のまま現場にいる感じだなと思っていましたけど、でも僕にしか分からないような仕掛けとかをずっとしてくるから…」
浜野「反応してくれるからすごい嬉しいんですよ(笑)」
登坂「何回かシカトしようかなと思ったんですけど、すごい仕掛けてくるから、応えようと思って(笑)アドリブっぽいものもしましたよね。」
浜野「アドリブっていうか、盛り上がってきちゃって!」
登坂「監督も笑ってましたよね?」
橋本「浜野さんのシーンは、ほとんどアドリブに近くて、1、2分くらいずっとカットかけずに…」
登坂「長いなと思いましたもん!」
橋本「登坂くんはいつまで我慢するんだろうと思って(笑)」
登坂「もう終わってるのに、ずっとカットがかからないなっていう現場でした(笑)」
――田辺さんは美雪に余命宣告をする主治医という重要な役割でしたけど、演じられてみていかがでしたか?
田辺「あやみちゃん演じる美雪を子どもの頃から診ている主治医で、あやみちゃんとも実際に3回目の共演なので、小さい頃から知っているという役には入りやすかったです。」
中条「10代の頃からお会いしていたので。」
田辺「この何年かでね。だからやりやすかったです。でもお医者さんとしては、結構辛いことを言わなければならないし、娘ぐらいの感覚なので、やっぱり辛いけど、でもお医者さんがあまりそういう感情を出しすぎてもよくないし、でもドライに機械的でもよくないし… というところで葛藤しながらという部分がありましたね。」