キャストが演じた役柄や舞台裏、衝撃的なあのブルマのシーンの話も!映画『惡の華』完成披露舞台挨拶レポート

イベントレポート

8月8日(木)東京・TOHOシネマズ日比谷にて、映画『惡の華』の完成披露舞台挨拶が行われ、伊藤健太郎さん、玉城ティナさん、飯豊まりえさん、秋田汐梨さん、そして井口昇監督が登壇しました!

自身が演じた役や危機一髪な舞台裏

思春期の暗黒面を体現する春日高男役の伊藤さんは「難しい役で、これまで挑戦したことのないタイプの役。演じるにあたり少年の心になることが大事だと思って、当時の自分と向かい合って目線を同じにする作業から入りました。撮影期間はお酒をやめたり、結構大変でした」と熱演を報告。

春日の中に自分と通ずる何かを見つけ執拗につきまとう仲村役の玉城さんは「原作キャラクターが確立しているので、そこを崩さず超えていかなければというプレッシャーがあった。撮影中は原作のコマを写真に撮ってそのシーンの前に見返したり、待ち受け画面にしていました」と驚きの役作りを明かしました。

文学好きが高じて春日と交流を深める常磐文役の飯豊さんは「二人に比べて穏やかな撮影だった」と笑顔も、終盤の3人で極寒の海に浸るシーンに触れて「思った以上に寒くて、人間の体ってこんなに小刻みに動くんだと思うくらいに底冷えした。全身が濡れるので撮影は一発本番。二人が完璧な芝居を見せてくるので、そこに入っていくのに緊張した。二人がガンガン来るから…」とハード場面を回想。

すると伊藤さんが「波のひきが凄いのに、2人ともガンガン行くから、俺はレスキュー隊みたいな感じだった。自分も波に引きずられていくので『これどうするの!?』となった」と危機一髪な舞台裏を紹介しました。

春日が片想いするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役の秋田さんは「胸キュン少女漫画しか読んでこなかったので、衝撃的だった」と本作との出会いに絶句しながらも、井口監督からは「50人くらいいた候補の中でもずば抜けた演技力があった。こんなにもダークな芝居ができる人は秋田さんしかいない!」と太鼓判を押されたとのこと。

伊藤さんも「例えセリフであっても『ガッカリした』と言われたときはリアルに傷つくくらいに胸に刺さって『ああ、ごめんなさい…』となった」と秋田さんの演技力に翻弄されたようで、玉城さんにも責められるというシチュエーションには「もうボッコボコというか、ビンタも鼓膜が破れるかと思った」と戦々恐々。それに玉城さんは「結構ガチでやらせてもらいました」とニヤリとしていました。

ブルマ履く!嗅ぐ!衝撃的なあのシーン

ブルマを履いている伊藤さんの姿は衝撃的で、玉城さんは「人生で男性にブルマをはかせることは今後二度とないと思う。はかせられて良かった」と満面の笑みを浮かべていました。盗んだブルマの匂いを嗅ぐという姿を見せた伊藤さんには「慣れていたじゃん!」「日常茶飯事でしょ?」と畳み掛けるドSぶりで、伊藤さんを「バカ言ってんじゃないよ!」と慌てさせていました。

そのブルマを嗅ぐシーンは撮影初日に行われそうで、伊藤さんは「今までブルマの匂いを嗅いだことなんてないし、どうしようかと。井口監督からは『ブルマの繊維、分子すべてを吸い取ってくれ!』と言われて、この人何を言っているのか…と。でも撮影初日にそのシーンを演じたおかげで、春日の変態的な気持ちを理解することができた」と未知なる扉を開いていました!

自身の青春時代を振り返って

映画の内容にちなんで自身の青春時代を振り返る流れになると、玉城さんと同じ高校に通っていた飯さん豊は「ティナは頭が良くてモテモテ。男子からアタックされている姿を見たこともあります。クラスでも人気者で、仕事の忙しいティナを励ます会が開かれることもあった」と玉城さんのリア充ぶりを証言。

しかし当の玉城は「そんなことあった?すごーい」と完全に他人事。飯豊さんから「なんで忘れてるのよ!」とツッコまれていた。

一方の伊藤さんは「今でもよくつるむ地元の仲間たちと楽しい青春時代を過ごしていました。でも今考えたら先生に『スイマセン!』なこともあって…。今では足を向けては眠れない恩師には、ぜひ自分が主演を務めた今回の作品を観てほしい。主演作で恩返しができたら嬉しい」と照れつつも呼びかけていました。

最後に井口監督は「高校時代の自分と同じように、自分の居場所が見つけられない方に観てほしい。そんな悩める方々の救いになるような作品になれば」とアピールしました。

主演の伊藤さんも「過激な作品ではあるけれど、根っこの部分には思春期を過ごしたことのある人ならば誰でも共感できるようなものが詰まっています。この映画を観て救われる人もいると思う」と期待を込めた力強い言葉で締め、大盛り上がりの完成披露舞台挨拶は終了しました。

映画『惡の華』は9月27日(金)公開です。

『惡の華』公式サイト
伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 飯豊まりえ 
北川美穂 佐久本宝 田中偉登 松本若菜 黒沢あすか 
高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾
監督:井口昇  脚本:岡田麿里
原作:押見修造「惡の華」(講談社『別冊少年マガジン』所載)
製作:『惡の華』製作委員会(ハピネット ひかりTV ファントム・フィルム 角川大映スタジオ 日活)
配給・宣伝:ファントム・フィルム
9月27日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会