映像センスがきらりと光る、海外の映画をあつめてみた

レコメンド

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映画館でその映像の美しさに感動したことはありませんか?ストーリーはもとより、その映像にこだわっている作品はたくさんあります。もちろん、お家映画でも十分楽しめます。いくつか紹介してみましょう。

2012年のアカデミー賞作品賞『アーティスト』は色もなければ声もないのに超おしゃれ!

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1927年、サイレント映画時代の物語。ハリウッドで映画スターに成長してゆく女優ペピーと忘れ去られてゆく俳優ジョージの恋の行方を描ています。

白黒でありながら、光の量や色のトーンなどでも嬉しさや悲しさの感情を表現しています。劇中の映画と同じくこの映画自身もセリフはありませんが、逆にそれが新鮮でとってもおしゃれな映画です。
ラスト数分では「あ!」と思うはず。ジョージの飼い犬の名演技と、ラストシーンを見逃さないでくださいね。

奇才ティム・バートン監督『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』は恐ろしくて美しい

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舞台は19世紀のイギリス。理髪店を営むスウィーニー・トッドはかつて自分を陥れた男に復讐するため、ミセス・ラベットと手を組み静かにその時を待っているのです。

ファンタジックな世界観で魅せる映画監督、ティム・バートン。
『チャーリーとチョコレート工場』はカラフルな世界、『スリーピー・ホロウ』は暗く鬱蒼とした景色が印象的ですが、この作品はそれらとはまた違います。彩度をとことん落としたダークな映像の中で真っ赤な血だけが鮮やかに目に焼き付く、そんな恐ろしい映画です。
しかし、ミュージカルなのでとんでもないセリフもメロディに乗せてさらりと歌われ、赤がキーカラーとなっている映像はとても幻想的です。

「3D映画の先駆者」といわれる監督ジェームズ・キャメロンの『アバター』は映像革命で空前の大ヒット

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人類が宇宙に進出している22世紀、衛星パンドラで人間が暮らすために開発された肉体「アバター」により任務を遂行するジェイクたちはやがて争いに巻き込まれていきます。

2009年当時の最先端SFXと3D技術を駆使して作られました。この作品を機に3D映画がさらに世に出るようになったのではないでしょうか。
まるで、実在する世界のような細かな設定と動き、美しい映像にうっとりします。

イギリス湖水地方の情景が素晴らしい『ミス・ポター』はピーターラビットの生みの親ビクトリクス・ポターの実話

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1902年のイギリス。女性が働くことに偏見のあった時代、ポターは絵本を作ることに人生をささげます。編集者ノーマンと恋に落ち、今では誰もが知っている「ピーターラビット」を生み出したポターの波乱の人生が描かれています。

ピーターラビットが生みだされたポターの家、農場、湖などイギリスの自然が絵のように美しく、その時代のファッションや街並みも素敵な映画です。そして、劇中にたびたび登場するポターが描いた世界も素晴らしいです。

海と空、太陽と星…崇高な自然と魂を感じる映画『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』

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乗っていた船が難破し、救命ボートに残ったのはシマウマ、ハイエナ、オラウータン、ベンガルトラ、そして16歳の少年パイ。彼らの227日の漂流生活が始まります。

嵐の海、凪の海など様々な海の表情と、水平線から空に向かうアングルや空から見下ろすようなアングルなどの映像が素晴らしいです。そして、美しさと迫力を併せ持った芸術的な自然を感じられます。夜には夜光虫が星のように光り、クジラの迫力には圧倒されます。
残った動物たちと少年の生きる姿をとおして、映像美と共に自然界の厳しさを教えてくれる映画です。

『グランド・ブダペスト・ホテル』はコミカルな描写と色彩豊かな映像がマッチした絵本のような映画

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ホテルのコンシェルジュ、グスタヴは常連客のマダムDが殺されたことで容疑者扱いされていしまいます。潔白を証明するため、そしてホテルを守るためベルボーイのゼロと共に謎の解明に乗り出します。

大きな文字の描かれた墓地のレンガ壁という1枚の写真のようなシーンから始まります。そして、ピンクのホテル、オレンジ色のホテル内、真っ赤なエレベーター、パープルのユニフォームのホテルマン。とにかく鮮やかです。
3つの時代を行き来するストーリーはその時代によって画面サイズが変わり、まるで絵本のようで切り取って飾っておきたくなるシーンが満載です。

ディズニー映画『ティンカーベル』は、彩り豊かな春夏秋冬が夢のような世界

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『ピーターパン』でおなじみの妖精ティンカーベル誕生の物語。
ネバーランドの妖精の谷で生まれた妖精にはそれぞれ仕事が与えられます。物作りの仕事を与えられたティンカーベルは不満顔。人間界に春を届ける妖精の仲間になろうと試みます。

とにかく文句なしにキレイ!冬には雪、秋には枯葉、夏には緑、そして春には色とりどりの花が本当に美しいです。それに加えて陽に照らされる妖精たちや木々とその影が出す立体感がアートののようです。「影」は『ファンタジア』や『不思議の国のアリス』などディズニー映画ではとても効果的に使われていて、『ピーターパン』の中でも彼の影の話が出てきますね。
この映画ではラストに『ピーターパン』につながるエピソードもありますので、チェックしてみてください。