CinemaGene(シネマジーン)

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大人女子にオススメ。池波正太郎のエッセイに登場する老舗たち

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出典:http://blogs.yahoo.co.jp/mappihm/28118061.html

「鬼平犯科帳」などで知られる文豪・池波正太郎。彼は美食家としても有名で、「食」に関するエッセイも多数残しています。そのエッセイの中で紹介された「老舗の名店」を和・洋・中・デザート・お酒とそれぞれのジャンルから厳選してご紹介します。

池波が最も愛した蕎麦屋。「神田まつや」

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出典:http://ommki.com/news/archives/1110

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出典:http://pata.air-nifty.com/pata/2010/05/post-779f.html

池波正太郎と言えばやはりこの店。「神田まつや」をご紹介しないわけにはいきません。彼のエッセイに何度も登場しています。食通ならば盛りそばかな?と思いきや、彼が好んで注文したのが「カレー南蛮」。ともすれば、グルメを気取る人には邪道とも言われかねないこのメニューを選ぶところが、逆に彼らしくもあります。1884年に創業、現在の店舗は1925年に建築されたもので、東京都の歴史的建造物に選定されています。蕎麦屋の名店が数多く並ぶ神田界隈でも「日本一忙しい蕎麦屋」として情熱大陸などの各メディアでも紹介されるなど、蕎麦好きなら一度は訪れたい名店中の名店です。

●店舗データ
所在地:東京都千代田区神田須田町1-13
TEL:03-3251-1556
営業時間:
(平日)11:00~20:00
(土・祝)11:00~19:00
定休日:日曜日
HP:http://www.kanda-matsuya.jp/p01.htm

日本の洋食店の歴史を作った店。「銀座・煉瓦亭」

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出典:http://hitosara.com/tlog_13002430/

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出典:http://shoku.otoshu.com/4827/33937/34041.html
池波のエッセイにたびたび登場する「ポークカツレツ」

池波のエッセイ「青春忘れもの」で、少年時代に煉瓦亭で食べたカツレツに衝撃を受けたというくだりがあります。文豪となった後もずっと贔屓にしていたこの店で、彼が好んで注文したのは「上カツレツ」。若い頃は3枚平らげた事もあったようで、食欲が衰えた晩年には1枚を食べ、1枚を持ち帰って夜食にしたというぐらい愛したメニューでした。1895年に創業し、トンカツ以外にもオムライス・エビフライなどもこの店が元祖と言われ、日本の洋食店の歴史を作ったと言っても過言ではない老舗の名店です。  

                               
●店舗データ
所在地:東京都中央区銀座3-5-16
TEL:03-3561-7258
営業時間:11:15~15:00(L.O14:15)/16:40~21:00(L.O20:30)
※土曜・祝日 ~20:45(L.O20:00)
定休日:日曜日
HP:http://ginzarengatei.com/  

何もつけずに食べる絶品の餃子。「蓬莱閣」

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出典:http://blogs.yahoo.co.jp/

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出典:http://dancyu.jp/article/walk/
池波が決まって注文した「蒸し餃子」

横浜中華街の中でも、美味しい餃子と言えば必ず名前があがるお店です。焼き餃子・蒸し餃子・水餃子と3種類のメニューがありますが、池波が好んで食べたのが蒸し餃子。厚めの皮で食感はプリップリ。ニンニクの代わりにニラを使っているのが特徴で、他店では味わえない独特の風味が絶品です。また、店内には「醤油不要」と書かれた貼り紙がありますが、店主のオススメは、何もつけずに食べる事。池波自身も醤油・酢など一切つけずに食べていたようで、実際試してみると、溢れ出る肉汁に旨味が凝縮され、これが餃子本来の味なのかと感動さえ覚えます。是非一度体験してみて下さい。

●店舗データ
所在地:神奈川県横浜市中区山下町189
TEL:045-681-5514
営業時間:
(平日)11:00~15:00/17:00~21:00
(土日祝)11:00~21:00
定休日:水曜日

異空間で味わう和スイーツに感動。「甘味処 竹むら」

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出典:http://blogs.yahoo.co.jp/mappihm/28118061.html

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出典:http://tabelog.com/
創業以来愛され続ける「粟ぜんざい」

「甘味処 竹むら」は先にご紹介した「神田まつや」と同じ神田須田町にあります。この界隈は、戦時中に空襲の被害を受けず、当時のままの風情を残している数少ない地域で、創業100年を超える老舗も多数立ち並び、大都会東京の中で、タイムスリップしたかのような異空間を感じられる貴重な場所です。甘いものにも目がなかった池波は、この店を「昔の汁粉屋というものの匂いを残している店」とエッセイで絶賛し、「鬼平犯科帳」に登場する「しる粉屋」のモデルになった店とも言われています。池波が好きだったメニューは「粟ぜんざい」。 「神田まつや」で蕎麦を食べながら日本酒を一杯ひっかけた後に訪れ、よく注文していたと言われます。「粟ぜんざい」を出している店は何件かありますが、実際には「キビ」を使っている店が多く、本当に「粟ぜんざい」と呼べるのはこの店のメニューだけです。また、池波がよくお持ち帰りに注文した「揚げまんじゅう」は注文を受けてから揚げる名物として、今でも大人気のメニューとなっています。

●店舗データ
所在地:東京都千代田区神田須田町1-19
TEL:03-3251-2328
営業時間:11:00~20:00
定休日:日祝日     

池波が愛したお酒「ドライ・マティーニ」が味わえる店。横浜・ホテルニューグランド「バー・シーガーディアンⅡ」

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出典:http://bar-navi.blog.suntory.co.jp/002368.html

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出典:http://ure.pia.co.jp/articles/-/36548?page=6
池波が愛したカクテル「ドライ・マティーニ」

横浜で1927年に開業した老舗ホテル「ホテルニューグランド」。あのダグラス・マッカーサー元帥やチャーリー・チャップリンなども宿泊した事でも知られ、今でも当時のクラシカルな雰囲気を残している為、映画のロケなどに使われる事も多いようです。池波も横浜に来た際には常宿として利用し、エッセイ「食卓の情景」でも紹介されています。日本酒のイメージが強い池波ですが、このホテルのバー「シーガーディアン」で出されるドライ・マティーニを愛し、最近ではまず見られない「オン・ザ・ロック」で飲んでいたようです。1991年にホテル内の場所は移動し、店名も「シーガーディアンⅡ」に変わりましたが、味は当時と同じものを提供しているとの事。レトロな雰囲気の中、池波が愛したカクテルを堪能してみませんか?

●店舗データ
所在地:神奈川県横浜市中区山下町10 ホテルニューグランド本館 1F
TEL:045-681-1841
営業時間:17:00~23:00(L.O22:30)
定休日:年中無休
HP:http://www.hotel-newgrand.co.jp/sea-guardian-2/
  

オススメの池波正太郎エッセイ3冊。

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出典:http://www.amazon.co.jp/

block6-2_散歩のとき何か食べたくなって
出典:http://www.amazon.co.jp/

block6-3_むかしの味
出典:http://www.amazon.co.jp/

池波正太郎の「食」に関するエッセイは多数出版されていますが、その中でもオススメの3冊が「食卓の情景」「散歩のとき何か食べたくなって」「むかしの味」です。ここでご紹介したお店以外にも、魅力ある老舗の味が多数紹介されており、彼独特の多彩で絶妙な味覚の表現方法は秀逸。読めば、すぐにでも店に行って食べたくなる欲求にかられます。最近流行のお店もいいですが、池波エッセイに触れ、たまにはちょっと大人気分で老舗の味を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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