CinemaGene(シネマジーン)

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思わず食べたくなる!美味しそうな料理が出てくる小説

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出典:http://repimo.org/994

美味しい料理は人の味覚も視覚も嗅覚も、心さえも惹きつけますよね。そんな料理は、小説でもやはり人気の題材です。今回は、ご飯のお供に合いそうな、思わず食べたくなる美味しそうな料理が出てくる小説をご紹介します。

”パ・マル”があったら常連になりたかった「タルト・タタンの夢」

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近藤史恵(著)

商店街の小さなレストラン“ビストロ・パ・マル”。メニューはブイヤベースやさくさくのタルトの上にキャラメル状のりんごが乗っかったタルト・タタンなど、気取らないフレンチ料理。シェフ三舟の料理は、本当にフランス料理が好きな客の気持ちと舌を掴むものばかり。そんな彼は、客の周辺で起きる不可解な出来事の真相をあざやかに解いてしまう!
日本でイメージされるフランス料理の堅苦しさを一変させてくれます。こんなお店が近所にあったら常連になりたいなと思うほど、三舟シェフが腕をふるっているメニューはどれも美味しそうです。ワインを片手に気軽に読んでみて欲しい作品です。

こんな飲み会に参加したい「Rのつく月には気をつけよう」

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石持浅海(著)

湯浅夏美、長江高明、熊井渚の3人は、大学時代からの飲み仲間。社会人になって何年も経つ今でも、3人は集まって飲んでおり、毎回うまい酒においしい肴は当たり前。飲み会のルールは、長江のマンションで行うこと、美味しいお酒とそれに合うつまみを用意すること、定番の飲み会にアクセントをつけるため1名ゲストを呼ぶこと。ゲストの恋愛話にひそむちょっとした謎とは…?
手間をかけていないお酒のつまみは、普段の食卓にありそうなものや私たちでも食べたいと思ったらすぐ出来てしまいそうなものばかり。お酒と旬な料理の組み合わせは、読んでいてたまらなくなります。一人酒のつまみに合う軽妙な作品です。

何でもない日常が愛おしい「それからはスープのことばかり考えて暮らした」

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吉田篤弘(著)

仕事を辞め、路面電車が走る町に越して来た青年・大里。アパートの屋根裏に住むマダムに教えられ、商店街の外れのサンドイッチ店「トロワ」に行った彼は、その店の味に魅せられ、働くことになり、オリジナルスープを考案することに。個性的な人々との交流、ほのかな時空を越えた恋、どこか懐かしさを感じる町を舞台にした、スープをめぐる温かい物語。
次から次へと料理が出てきて、どれもこれも美味しそうに食べていきます。読んでいると、サンドイッチが食べたくなり、スープが飲みたくなることは間違いありません。特別なことは何も起きなくても、それでも時間は流れうつろいゆくものがあります。ゆるやかに生きながら幸せになる方法もあるのだと、多くの人に読んで欲しい優しくて温かい作品です。

読み終わるのがもったいなくなる「ぶたぶたの食卓」

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矢崎存美(著)

見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男性・山崎ぶたぶた。薄ピンク色のバレーボールぐらいの大きさのぶたのぬいぐるみで、妻と娘が2人おり、良き夫で良き父、料理も上手だ。彼が作る料理は、どこか懐かしく切なさを感じる思い出の味。その味が人々の心を癒し一歩踏み出す勇気を与えていくファンタジー作品。
出てくるのは、自分でも作れそうな素朴で難しい材料も手順もない料理ですが、どれもこれもが美味しそうで思わずよだれが出そうになります。料理のおいしさや温かさ、満腹感は、思い出や気持ちも含まれたものなのかなと感じる優しい物語です。読んだ人の心をほっこりさせる、読んで良かったと思える作品です。

極上のミステリーと料理を味わうなら「メイン・ディッシュ」

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北森鴻(著)

ある雪の日、小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエは三津池修(通称・ミケさん)と名乗る男と出会い、一緒に暮らし始めます。ミケさんは料理の達人でありながら、どんなに難しい事件も見事に解決していく。しかし、そんなミケさん自身にも謎があり…。
ユーモラスで軽妙な語り口で進んでいくので、とても読みやすいです。連作短編集ですが、読み終わった後には長編を読んだような気分になります。出てくる料理の描写が本当に美味しそうで、食べている登場人物たちの幸せそうな顔が浮かんでくるほどで、読んでいてお腹がすいてくるほどです。ミステリーもとびきりの料理も楽しみたい方におすすめです。

本当にこんなお店があったら、本当にこんな人がいたら、小説を読んでいてそう思う瞬間ってありますよね。紹介させていただいた本は、そんな気持ちになる作品であり、お腹が空いてしまうほどです。1冊読み終わる頃には、コース料理を食べ終えたようなぜいたくな気分が待っています。物語だけでなく、料理にも注目して読むと新しい小説の楽しみ方が広がるかもしれませんよ!

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