なぜこんなにも支持されるのか。作家、林真理子の世界

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みなさんは林真理子という作家をご存知でしょうか。いまその鋭い感性で物事の言い難い本質を切り出す彼女のエッセイや小説が、ジワジワと部数を伸ばしています。賛否両論ありつつも、多くの人を魅了してやまない林真理子の世界に迫ります。

林真理子って?小説家?エッセイスト?

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林真理子は日本の小説家・エッセイストです。本屋の娘として生まれたため、幼少期から本に囲まれて育ちました。また、高校時代には地元山梨の山梨放送でラジオDJの仕事をしていたときもあるそうです。大学卒業後、アルバイトをしながらコピーライター養成講座に通い、コピーライターとしてのキャリアを積みます。1982年「ルンルンを買っておうちに帰ろう」を発表。エッセイストとしての道を歩み始めました。また1986年には直木賞を受賞し、小説家としての地位も確立します。他にも吉川英治文学賞や島清恋愛文学賞を受賞するなど、高い評価を得ている作家です。

人気作家林真理子の壮絶な過去!

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現在でこそ成功者として名高い林真理子ですが、その過去は壮絶です。学生時代は、「林真理子を100回泣かせる会」が結成されるほどイジメを受けており、画鋲を乗せた手を無理やり握らされるなど、苛烈な体験をしています。また学校を卒業後しばらくは4枚40円のパンで食いつなぐほど極貧にさらされたこともあるのだとか。しかしながらイジメられていた当時は、「みんなきっと私が好きだからこんなことをしてしまうのだ」という妄想を信じて疑わず乗り切れたそうです。また極貧時代も植毛バイト、つまり植毛用の髪の毛を注射器に入れるというバイトでなんとか食べて行っていたとか。やはり凄腕作家は考え方も凄いです。他にも採用試験で40数社全滅しただとか、雑誌でメイクのモデルやったら「ブスの人向けメイク」として紹介されるなど、壮絶な過去をお持ちです。

林真理子のプライベート大解剖!

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印税収入は年収3億円とも言われ、自宅は東京杉並区代々木上原駅近くの豪邸。ご主人は一橋大学卒のエリートサラリーマン(とは言っても現在はリストラにより主夫をされているそうです)、一人娘も青山学院付属中学に通うなど、セレブ感が漂う私生活です。前述の壮絶な過去からは想像もつかない成功っぷりですね。何が彼女をここまで大きくしたのか、彼女の著作から読み解いていきます。

強烈な人生を支えたのは野心!「野心のすすめ」

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林真理子自身が、人生哲学を初めて語った本がこちら。一時期書店の店頭などでも平積みされていたので、目にされた方も多いのではないでしょうか。壮絶なイジメを受けていた子供が、なぜここまで全ての夢を叶えるに至ったのか。その原動力は「野心」でした。「野心」なき現代に、あえてその必要性を説く彼女の文章は、全ての「どうせ無理」と諦める人を突き動かします。

現代日本に潜むカースト制を暴いた問題作「下流の宴」

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こちらは小説です。中流家庭を自負する主婦の目下の悩みは、高校中退した息子が連れてきたフリーター娘。二人が結婚すると言い出したことで、主人公である主婦は「うちが下流に落ちてしまう!」と危惧。何が何でも阻止しようと画策します。一方でフリーター娘は「私が医者になる」と勉強を始める始末。とにかく主人公親子が清々しいまでにひどいので、スカッとしたい方にはオススメです。でもこんな人、いますよね。たまに。

いかがでしたか。林真理子の赤裸々な文章は女性を中心に高い評価を得ています。
これを機会に是非一度、手に取ってみてくださいね。