CinemaGene(シネマジーン)

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​一度見たら忘れられない。伝説的カルトアニメ『ファンタスティック・プラネット』って知ってる?

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出典:http://www.fistsofheaven.com/

宮崎駿監督にも影響を与えたといわれる『ファンタスティック・プラネット』は、その独創的な世界に魅了された人も多い、知る人ぞ知るアニメ映画です。と言っても、決して子供向けではありません。好き嫌いがはっきり分かれそうなこの作品。少しその世界をご紹介しましょう。

知ってる人はかなりの映画通!『ファンタスティック・プラネット』

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出典:http://leblogdegeek.eklablog.fr/

1973年に製作されたこの作品(原題『LA PLANETE SAUVAGE』)は、フランスとチェコスロバキアの合作。同年、カンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞しました。
日本では1985年に公開されています。

原作は、SF作家ステファン・ウルの長編小説。監督は、幻想的かつシュールな作品で知られているフランスの映像作家でもあるルネ・ラルー。2004年にこの世を去るまでに7本のアニメ映画を撮影し、この『ファンタスティック・プラネット』は、彼のもっとも有名な作品となりました。

哲学的、宗教的な香りのするストーリー

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出典:http://rebloggy.com/

人間(オム族)が、ドラーク族という青い体の巨人たちに支配されている世界。彼らによって母親を殺された赤ん坊は、ドラーク族の少女ティバにペットとして拾われ、テーラと名付けられます。
成長したテールは、頭につけるレシーバーを使って学習するティバをこっそり真似て、どんどん知識を得ます。そして、すきを見てレシーバーを持って逃げだしたテールは、人間の仲間にも知識を習得させ、人間を絶滅させようとしているドラーク族から逃れるために、安住の地となる他の惑星への移動を計画するのでした。

4年の歳月をかけて完成した大作映画

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出典:http://pitivier-blog.blogspot.jp/

写実的な絵は、漫画家であるローラン・トポールが描きました。何枚もの絵を置き換えては撮影するという手のかかる方法でアニメーションに仕上げられ、完成までに費やした期間はなんと4年。登場人物の動きのスムーズさには驚かされます。
鉛筆画を丁寧に色づけしたような絵は教会の壁画のような作風で、独特の雰囲気を出しています。
そして、音楽はジャズピアニストとしても有名なアラン・ゴラーゲルが担当しました。この作品では当時にしては珍しい電子音楽を提供し、幻想的でどこか気怠いBGMで映画を引き立てています。

サイケデリックな色彩と形で表現された幻想と怪奇

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出典:http://www.nitehawkcinema.com/

とにかく出てくるものすべてが不気味。ドラーク族の真っ赤な目は、夢に出てきそうです。
彼らの服や登場する草木、動物たちはおぞましいほどの色と形のものばかり。建造物までも異様です。それなのに、芸術性を感じてしまうこのセンスはなんなのでしょう。
そして、冒頭のショッキングなエピソードから始まる、ドラーク族の容赦ない人間への仕打ちは、少し『猿の惑星』を思い出させますが、ドラーク族の方が恐ろしいかも…。

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出典:http://rebloggy.com/
神話のような美しさもありますね。

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出典:http://weirdfictionreview.com/
ブサかわいい動物たちもでてきます。

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出典:http://darkcornerbooks.com/
軟体動物のような自然が不気味です。

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出典:http://ameblo.jp/
廃墟なのにバランスのとれた建物はアートのよう。

癖になるかも?!『ファンタスティック・プラネット」のシュールな世界

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出典:http://matome.naver.jp/

絵本が動いているようなイメージの中で、グロテスクなものたちが現れ奇妙なふるまいをする世界。
「不思議の国のアリス」の世界観にも似ているかもしれません。
40年ほど前の作品にもかかわらず、今もなお世界中に熱狂的なファンを持つ『ファンタスティック・プラネット』。一見の価値ありです。

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