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1938年、サンフランシスコに生まれ、1981年に43歳の若さで亡くなるまで30本以上の映画に出演したナタリー・ウッド。そのキャリアは子役から始まりました。ミュージカルからサスペンスまで、名作と言われる作品に多く出演し、ハリウッドを代表する女優であるナタリー・ウッドについて、出演する映画作品と共に紹介しましょう。
信じれば本当になる奇跡『三十四丁目の奇蹟』
メイシー百貨店の人事課に勤めるドリスは、クリスと名乗る老人をサンタ・クロースとして雇います。クリスのサンタは大好評でしたが、ドリスは娘のスーザンには現実的な教育をしており、サンタは本当はいないと言い聞かせていました。しかし、ある日クリスに会ったスーザンは、彼を本物のサンタだと信じて疑いません。
子役として活躍を始めたナタリーの1947年の代表作。サンタを信じるスーザンで、大人気となりました。
若さゆえの悲しい恋で大ヒット『理由なき反抗』
警察に連行された17歳のジム。そこで出会った少女ジュディたちと、転校先の学校で再会します。新しい学校でも、不良たちに目を付けられたジムは、フルスピードで発進した車をどちらが崖ぎりぎりまで走らせることができるかという、“チキンラン”をすることに。不良たちと共にいるジュディたちが見守る中、ジムは崖ぎりぎりで脱出しますが相手のバズはそのまま落ちてしまうのでした。
ジェームズ・ディーンの代表作であり、ナタリーがアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた出世作でもあります。1955年の作品です。
劇中歌も有名な名作ミュージカル『ウエスト・サイド物語』
不良グループ・ジェット団と、それに対抗しているシャーク団。あるダンスパーティーで、2つのグループが偶然顔を合わせます。そして、そこに来ていたジェット団リーダーの妹・マリアは、シャーク団のトニーと恋に落ちてしまいます。
1961年、ブロードウェイのミュージカルとして人気だった同作が映画化されました。マリア演じるナタリーはもちろん、兄を演じたジョージ・チャキリスも注目されました。
鉄道員の青年と町の女性の恋の行方『雨のニューオリンズ』
とある下宿屋で開かれているバースデーパーティ。そこに宿泊することにした鉄道員のオーエンは、アルバという女性と出会います。多くの男性を虜にしてきたアルバは、オーエンの気も引こうとしますが、彼は全くその気なし。それがますますアルバの気持ちを高まらせ、オーエンも少しずつ心を開き始めます。オーエンにニューオリンズへ誘われるアルバでしたが、実は母親に結婚相手を決められていたのでした。
可愛らしいアルバをナタリーが演じ、オーエンに扮したのはロバート・レッドフォード。美男美女で絵のような2人です。1966年の作品。
他人の記憶を伝えるマシンが呼ぶ恐怖『ブレインストーム』
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人間の記憶や知覚を人に伝達できるマシンを開発したリリアンは、マイケル、カレンなどの協力を得て研究を続けていました。それは”ブレインストーム”と名付けられ、伝達するだけではなく記録することもできるほどの進化を遂げていました。軍事用に利用するという提案には、当然ながら強く反対していました。ところが、ブレインストームの危険性が確認され、リリアンは自らの死の瞬間を記録して亡くなります。
近年では『ジャージー・ボーイズ』『ミッドナイト・ガイズ』などに出演しているクリストファー・ウォーケンが主演を務めたSF映画。カレン役で出演していたナタリーの遺作となりました。
40年という短い生涯の中で、多くの名作と共に人々の記憶に残る輝きを放ち続けたナタリー・ウッド。今も色褪せない名演に酔いしれてみてはいかがでしょうか。