映画で泣きたい!と選ぶ映画、見たら思わず泣けた映画…。泣いた後は必ず心に残って、誰かにおすすめしたくなります。見るのにちょっと覚悟がいるほど胸にぐっとくる作品もありますが、ストレス解消にもデトックスにもピッタリの、王道の泣けちゃう邦画をご紹介します。
若者にこそ見てほしい、泣ける映画の代表作『永遠の0』
新聞社が主催する終戦記念プロジェクトの仕事を頼まれた健太郎(三浦春馬)は、祖父・久蔵(岡田准一)のことを調べ始めます。久蔵は特攻で戦死した海軍の兵士。健太郎は当時を知る関係者が数名存命だと聞き、彼らを尋ねていきます。そして、戦場で生きた人々の真実を知っていくのでした。
放送作家・百田尚樹のデビュー小説が映画化され、2013年公開時には日本中の映画館を涙であふれさせました。主演にV6の岡田准一を迎え、三浦春馬、井上真央、濱田岳、染谷将太など若手演技派が揃いました。さらに平幹二郎、山本學、風吹ジュン、橋爪功などベテランが脇を固めています。サザンオールスターズが歌う主題歌「蛍」がより映画を盛り上げ、今や泣ける邦画No.1と言っても過言ではない作品です。
涙なしでは見れないラブストーリーといえば”セカチュー”こと『世界の中心で、愛をさけぶ』
間もなく結婚予定の朔太郎(大沢たかお)は、婚約者の律子(柴崎コウ)がいる故郷の高松へと向かいます。そして、そこで思い出したのは高校時代の恋人であったアキ(長澤まさみ)のこと。当時の朔太郎(森山未来)は病を抱えたアキと恋に落ち、それはアキの死によって終止符を打たれたのでした。そして朔太郎は、数年たった今もアキのことを忘れることができずにいたのです。
『ピンクとグレー』などの行定勲監督が、大沢たかおを主演に迎えて制作した2004年公開の純愛ストーリー。平井堅が歌う主題歌「瞳をとじて」も大ヒットしました。高校時代の、純粋でストレートなふたりの愛が辿る辛い道のりに、ハンカチ必須の作品です。
もう一度会えるなら…誰を選びますか?『ツナグ』
出典:http://tapia.cocolog-nifty.com/
”ツナグ”と呼ばれる、生きている者と亡くなった者の再会をかなえてくれる使者。高校生の少年・歩美(松阪桃李)は、ツナグの使命を祖母から受け継ぐ見習いとして活動していました。そして、亡くなった母に会いたい男、けんか別れしたまま亡くなった親友に会いたい女子高生などの願いをかなえるため、一晩だけ会うことができる機会を作ります。しかし、一生の中でツナグに頼めるのは一度だけなのです。
2012年、辻村深月の同名小説を平川雄一郎監督が映画化した作品です。ファンタジックな設定の中で、残酷な現実を目の当たりにするエピソードや、再び会えても数時間のタイムリミットという設定が、より涙を誘います。もし自分だったら…と考えると、またまた涙が出てきてしまうかも。
最後に伝えたい、様々な形の愛『想いのこし』
金と女にだらしない最低の男・ガジロウ(岡田将生)は、ある日交通事故に巻き込まれます。幸い生き残ったものの、その事故で亡くなってしまった4人の男女が幽霊となって現れます。そしてガジロウは、彼らの残したお金と引き換えに彼らの思い残したことを引き受けることに。それぞれの願いをかなえるためにガジロウは奔走します。
『ツナグ』と同じく、平川雄一郎監督の2014年の作品。
岡田将生演じるダメ男が、幽霊たちの願いをかなえるため披露した女装も話題となりました。その奮闘ぶりはおかしくもあり、感動もあり…彼と同じように映画を見ている者の心も洗われていくような気がします。
突然この世に戻ってきた数千人の人々『黄泉がえり』
阿蘇地方では、ある時を境に死んだ人が当時の姿のまま蘇る、という現象が起こります。その調査を命じられた厚生労働省の川田(草彅剛)。愛する家族や友人が蘇って喜ぶ人々、戸惑う人々…しかし、それはある一定の地区に埋葬された人たちに起こる現象で、しかも時が来るとまた彼らは消えていくことがわかります。川田は思いを寄せる幼馴染の葵(竹内結子)を訪ね、彼女の亡くなった恋人を蘇らせようとしますが…。
塩田明彦監督の2003年の作品。脚本には犬童一心、斎藤ひろしなども名を連ねています。
草彅剛、竹内結子が恋人同士で共演。そして、アーティストRUIとして登場する柴崎コウの美しく切ない歌声にも注目してください。
泣ける映画、というと、その主題歌や挿入歌も映画の一部として人の心に焼きつくことが多いようですね。今回紹介したのはすべて”別れ”が涙の理由になる作品です。でも、他にもその理由はサクセスストーリーで泣けるもの、幸せを感じて泣けるものなど、などさまざま。ぜひ、あなたの泣ける1本を見つけてください。たまには映画を見て号泣するのもいいものですよ!
『永遠の0』
©2013「永遠の0」製作委員会
『ツナグ』
©2012 「ツナグ」製作委員会
『想いのこし』
© 2014 「想いのこし」製作委員会
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