CinemaGene(シネマジーン)

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ブラピやタランティーノに影響を与えた日本人映画監督・塚本晋也って知ってる?

映画『悪夢探偵2』より。松田龍平さん

映画『悪夢探偵2』より。松田龍平さん

出典:http://tsukamotoshinya.net/

ローマ国際ファンタスティック映画祭、ヴェネツィア国際映画祭など国外の映画祭でも賞を受賞し、あのブラッド・ピットやタランティーノ監督が影響を受けたことを公言している日本人映画監督・塚本晋也。そのディープで刺激的な作品の数々をご紹介します。

独特の世界観で魅せる塚本流SF『鉄男 TETSUO』

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出典:http://tsukamotoshinya.net/

ある朝目が覚めると、自分の頬に金属のようなニキビが…。それはどんどん体を侵食し、とうとう体全体が金属と化してしまったサラリーマン。そんな時、かつて起こした交通事故で轢いてしまった男が、自分を狙っていることを知ります。

廃材を使ったSFXでアパートで撮影したこの作品は、ローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリを受賞した、1989年の作品です。ドラマ、映画、ナレーターなどあらゆるジャンルで活躍する田口トモロヲの初主演作品でもあります。

艶めかしく解放されていくひとりの女性の本能『六月の蛇』

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出典:http://tsukamotoshinya.net/

”こころの電話相談”の職員であるりん子は、ある日自殺をしたいという男の電話を受けます。その後、彼女の元に盗撮された自分の写真が携帯電話と共に届きます。それは、自殺願望のあるあの電話の男、飴口からでした。脅迫され飴口の指示する格好をし、街に出るりん子は、次第にそのアブノーマルな行動に快楽を覚えはじめます。

塚本信也監督がストーカー飴口として出演もした2003年の作品です。ヴェネチア国際映画祭など国内外の数々の映画祭で賞を獲得した、塚本監督の代表作ともいえる異様な雰囲気の官能映画です。

人の夢に入り事件を解決する『悪夢探偵』

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出典:http://tsukamotoshinya.net/

刑事の慶子は、初めて現場に出た事件で不思議な証言を聞きます。そこから、その事件は死者が見た夢と大きな関係があると確信し、1人の探偵の協力を得るため彼に会いに行きます。それは、悪夢探偵という人の夢に入り込むことのできる男でした。

塚本晋也自身が書いた小説を原作とした作品。松田龍平が主人公の悪夢探偵・影沼京一を演じています。Hitomi、安藤政信などが共演しました。
2008年には続編『悪夢探偵2』が公開されました。

ひとりの女性の抱えきれない愛情が狂気に変わる『KOTOKO』

幼い息子を1人で育てる琴子は、自分を失いそうになり、自らを傷つけることでどうにか親子としての生活を保っていました。しかし、次第におかしな行動に出るようになり虐待を疑われ、息子と引き離されます。そんな彼女の前に現れたのは小説家の田中でした。琴子に愛を告げる田中にも、琴子は奇行を繰り返すのでした。

2012年、ヴェネツィア国際映画祭でオリゾンティ賞を受賞した作品です。シンガーソングライターでもあるCoccoが主演し、鬼気迫る演技で話題をさらいました。彼女を愛する田中を塚本監督自身が演じています。

極限の戦地でひとりの男が見たものは…『野火』

第二次世界大戦のさなか、フィリピンのレイテ島では日本軍の田村一等兵が病に侵され野戦病院へと送られます。しかし、病院も食糧不足のため追い出されてしまい、とうとう原野をさ迷い歩くことになるのでした。

大岡昇平の小説をもとに映画化した、2015年の作品です。塚本監督自らが主演し、リリー・フランキー、中村達也などが共演しました。

アイキャッチ
出典:http://lmaga.jp/

タランティーノやギャスバー・ノエなどの映画監督たちが絶賛する映像を生みだす、塚本晋也監督。万人受けする作品ではないかもしれませんが、心に響き心に残る映画を作り続けているのは、海外でも高い評価を得ていることからもわかります。ぜひ一度手に取ってみてください。

『悪夢探偵2』
©2009 TSUKAMOTO SHINYA・KAIJYU THEATER ALL RIG
HTS RESERVED.

『鉄男』
R15+
©1989 KAIJYU THEATER

『六月の蛇』
©2002 KAIJYU THEATER・TSUKAMOTO SHINYA

『悪夢探偵』
PG12
©2009 TSUKAMOTO SHINYA・KAIJYU THEATER ALL RIGHT
S RESERVED.

『KOTOKO』
PG12
©2011 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER
The trailer is uploaded by distributor in Japan.

『野火』
PG12
© SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

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