CinemaGene(シネマジーン)

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どことなく不思議で、淡い印象が漂う幻想的な映画たち

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出典:http://ameblo.jp/persona78/entry-10983308330.html

サスペンス・コメディ・ラブストーリー等々、映画のジャンルにも色々ありますが、ジャンルを問わず、非現実的で不思議な設定の作品、映像美で幻想的に魅せる作品など、独特の世界観を持つ個性的な作品をいくつかご紹介します。

岩井俊二の映像美と切ないストーリーに感動。『Love Letter』

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出典:http://osakadai.blog.fc2.com/blog-entry-52.html

「岩井美学」とも呼ばれる、独特な映像美を持つ作品を多数発表してきた奇才、岩井俊二監督の名作中の名作です。中山美穂演じる女性は、恋人を雪山の事故で亡くしますが、彼への想いは消えず、届くはずのないラブレターを送ります。そして数日後、彼女のもとに何故か亡くなったはずの彼から返事が届く…。
物語が進むにつれて様々な伏線がつながり、観る者が感じる疑問を解き明かしていきます。岩井作品独特の美しい映像と、バックに流れるREMEDIOSの音楽が見事にシンクロして、一気に作品に引き込まれていきます。
感動のラストは、公開から20年たった今見ても涙がとまりません。いつまでも色あせない、ファンタジー・ミステリー・ラブストーリーの全ての要素が詰まった素晴らしい作品です。

娘の身体に宿った妻と、妻の身体を亡くした夫の、愛の結末は?『秘密』

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出典:http://bookshow.seesaa.net/article/210773005.html

妻と娘の乗ったスキーバスが崖から転落し、妻は亡くなります。奇跡的に命をとりとめた娘が、やがて意識を取り戻すと、父に衝撃の告白をします。「私は妻の直子です」と。その日から、父と、亡くなった妻の人格を宿した娘との奇妙で微笑ましい生活が始まります。しかし、娘の身体が成長していくにつれ、複雑な感情、様々な障害が起こります。それを一つずつ乗り越えながら、一年、また一年と時間は過ぎて行く…。そんなある日、彼女から娘の人格が顔を出すようになります。娘が戻ってきたと喜ぶ一方で、それは妻との別れへの始まりだったのです…。
ラストで明らかになる、妻の哀しい選択が切なく、涙を誘います。現実的にありえない話ですが、だからこそ表現できる素晴らしい夫婦愛のかたちに、感動必至です。

小説も併せて読みたい!

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出典:http://woodcaffee.blog106.fc2.com/blog-entry-721.html

『秘密』は、今や大ヒットメーカーとなった東野圭吾がブレイクするきっかけとなり、推理作家協会賞を受賞した名作の映画化です。できれば小説、映画両方見られる事をオススメします。どちらを先に見るかは各自の判断におまかせしますが、必ず新たな発見があるはずです。

『秘密』はフランスでリメイクされています。

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出典:http://www.amazon.co.jp/

『秘密』は2007年にフランスでリメイクされました。キャッチコピーは「運命は、愛する人を二度奪っていく」。日本版をある程度踏襲しつつも、生活スタイルや、夫婦のありかたの違いは顕著に表れており、日本版と比較して見るのも面白いですね。日本未公開の作品ですが、DVDで見られます。

圧倒的な映像美と秀逸なストーリーは必見。『アメリ』

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出典:https://retrip.jp/articles/4100/

幼少時の両親との関係が原因で、周囲とのコミュニケーションがとれず、空想の世界が一番の遊び場となってしまったアメリ。そのまま成人になった彼女でしたが、あるきっかけで他人を幸せにすることに喜びを感じるようになり、様々なイタズラやお節介を仕掛けていきます。そんな彼女が、変わった趣味を持つ不思議な青年と出会い、恋に落ちますが、やはり自分で想いを伝える事ができません。彼女の恋の結末は…。
「映像が美しい作品」と言えば必ず名前が上がるこの作品。ジャン・ピエール・ジュネ監督独特の圧倒的な映像美は、この作品でも十分発揮されています。お得意のブラックユーモアも散りばめられ、それでいてストーリーも秀逸。困難を避けてはいけない。失敗を恐れずチャレンジする勇気を持つ事が重要なんだというメッセージは心に響きます。

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出典:http://ameblo.jp/persona78/entry-10983308330.html
『アメリ』の一場面

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出典:http://www.fashion-press.net/news/9256

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出典:http://hasikko.exblog.jp/21326350/
「天才スピヴェット」の一場面

「映像の魔術師」と異名をとるジャン・ピエール・ジュネ監督。世界的に大ヒットした『アメリ』以外にも「デリカテッセン」「ロスト・チルドレン」などが有名ですが、昨年公開された「天才スピヴェット」では3D映画に挑戦。彼自身が「史上最高に美しい3D映画になった!」と語る通り、画面全体の細部に至るまで配色、濃淡、採光など綿密に計算された映像美にはただただ感動です。『アメリ』と併せて「天才スピヴェット」もご覧になられてはいかがでしょうか。

美しい映像に隠された「恐怖」。『ピクニック at ハンギング・ロック』

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出典:http://zilgz.blogspot.jp/2013/07/at75.html

1900年のバレンタインデー。ピクニックに出かけた名門女子学生の生徒・教師数名が姿を消す。この事件をきっかけに巻き起こる不可思議な出来事の連鎖を、独特の幻想的で神秘的な映像で描いていきます。そしてその美しい映像の裏に感じる「恐怖」の真相は?
鬼才ピーター・ウィアーの才能を世に知らしめた名作です。

人間って素晴らしい!『ストレイト・ストーリー』

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出典:http://kakinotanet.blog.fc2.com/blog-date-20141226.html

主人公は73歳の老人。ある日、兄が心臓発作で倒れます。その兄とは仲違いをして10年以上疎遠になっていたにもかかわらず、兄に会うために、たった一人で出発します。300マイルも離れた地へ、しかも時速8kmしか出ない農作業用トラクターで…。1994年にニューヨークタイムスに掲載された実話を基に、名匠デヴィッド・リンチがユーモアと哀愁たっぷりに描いた作品です。
デヴイット・リンチと言えば「カルトの帝王」と呼ばれ、「ツイン・ピークス」など独特の作風で知られていますが、彼の作品としては異色の「純粋に感動できる」この作品は、リンチの懐の深さを感じさせてくれます。

既存の映画とは一線を画す魅力が満載。

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出典:http://flaneur777.blog35.fc2.com/blog-entry-906.html

ここでご紹介した作品は、好き嫌いがはっきり分かれる作品が多いと思います。好きな人は何度でも見たくなるし、ちょっと合わないなと思う方もおられるでしょう。それでも、映画ファンならば一度は見ていただきたい作品ばかりです。食わず嫌いをせずに是非一度ご覧にってください。

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