映画『そして、バトンは渡された』永野芽郁 田中圭 石原さとみ 稲垣来泉 市村正親 前田哲監督 登壇!キャストだけが知る、本作に隠された共演者の秘密も明らかに!?驚きと感動のジャパンプレミアレポート

イベントレポート

10月29日(金)公開の映画『そして、バトンは渡された』。本作のジャパンプレミアが10月5日(火)東京国際フォーラム ホールC にて開催され、永野芽郁さん、田中圭さん、石原さとみさん、稲垣来泉さん、市村正親さんそして前田哲監督が登壇しました。

いよいよ公開まで一ヶ月を切った、“今年一番泣ける”と話題の本作。始めに永野さん&田中さんの父娘ペアが腕を組みながら登場し、田中さんがサプライズプレゼントのミニブーケを永野さんへ差しだすと、まさかのプレゼントに目を丸くさせながらも嬉しそうなキュートな笑顔が飛び出しました。続いて稲垣さんからブーケを受け取った石原さんが喜びを露わにしながら、手を繋ぎ実の母娘のような石原さん&稲垣さんの母娘ペアも登場。梨花とみぃたんと共に暮らす泉ヶ原役の市村さん、前田監督も揃い、緊急事態宣言も明けて、ファンを迎えてのイベントとなった会場は盛大な拍手に包まれました。

まずは挨拶と合わせて一足先に本作を鑑賞した感想を伺うと、「まずミニブーケにびっくり!キュンってしましたよー!ありがとうございます!映画はとにかく優しい空気に包まれる、素敵な映画ができたなと自信を持って言えます。観てくださった方が、救われる何かがあるんじゃないかなと思います。」(永野さん)、「僕も映画を観て、本当に観る人によって見え方が変わる作品だなと思いましたし、一度観てから、二度目を観ても、がらりと景色が変わる映画で面白いです。優子と森宮さんが親子喧嘩をするシーンが大好きなので、皆さんにも注目してほしいです。」(田中さん)

「私は梨花という血の繋がらない娘・みぃたんのために生きている、大胆な女性を演じました。予告では涙のシーンが多かったですが、それと同じくらい笑顔のシーンもあります。緊急事態も明けた新しい時代の中、愛に溢れて心が温まる作品ですので、皆さん楽しみにしていてください。」(石原さん)、「今日はこのような素敵な場所に登壇させていただき、これから映画を見てくださる皆様にお会いできて嬉しいです。私が演じたみぃたんは、いつもみぃみぃ泣いている泣き虫の女の子なんですが、この映画には愛と優しさが溢れています!本当に沢山の方にこの映画を観ていただきたいと思っています!」(稲垣さん)

「本当に美男美女と美少女のキャストの中に僕が入って、どれだけ仕事ができるか不安でしたが、なかなかいい味を出しています(笑)ぜひ楽しみにしていてください。」(市村さん)、「この映画の撮影は昨年の10月から11月にかけて撮影しまして、コロナがまだ猛威を振るっており、準備も困難な時期でした。スタッフとキャスト皆で力を合わせて、作ったこの映画を今日、皆様に届けることができて、感動しています。」(前田監督)と、それぞれ思い思いに映画の魅力を語りました。

永野さんは本作のオファー前に原作を読んでおり、永野さんの母も原作が好きで優子役を娘に演じてほしいと熱望していたようで、「私も母親も原作を読んでいまして、目の前で読んでいる母の姿も見ていたんですけど、とにかく楽しそうに笑っていたり涙を流していたり、感情が揺さぶられていました。『もしこれが映画やドラマ化されたとき、主人公を芽郁が演じてくれたらなあ』と会話をしていたので、今、ここにいるのが不思議な気持ちでいっぱいです。役が決まった時は母もびっくりしていて、今までお仕事のことで、これ演じてほしいとか、楽しみ、とか言われたことがなかったんですけど、今回はすごく楽しみにしているねって言っていました。」と、運命的に優子役に抜擢されたときの想いを振り返り、母親も滅多にない期待を寄せているそう。

また田中さんは眼鏡とエプロン姿が印象的な、料理好きの森宮さんを演じたが「自分が父親なので、最初はどうにかなるだろうと思っていたんですけど、実際は芽郁ちゃんの年齢と自分の子供たちの年齢が全然違うので、父親としての感覚が当てにならなかったです。監督と一緒に役を作っていって、特に“お兄ちゃん”のようにはならないよう気を付けながら、父親として凄く幸せな家族を演じさせていただきました。森宮さんは料理が得意なんですけど、僕は料理をしないし、普段は眼鏡もかけていないし、共通点というのは…懐の広さですかね!(笑)」と女子高生の娘を持つ若い父親という役作りの難しさを振り返りつつ、懐の広さをアピールするお茶目な田中さんに会場からは思わず笑い声が響き渡りました。

そしてキャリア初のシングルマザー役に挑戦した石原さんは「正直、初の母親役ということに気負いはしませんでした。血の繋がらない娘を持つということは、梨花にとっても初めての経験なので、最初は不安ながらも愛が育っていくというところがリンクしていたんだと思います。同時に、梨花がみぃたんのことを好きなように、私がどれだけみぃたんのことを好きになるのかが重要だなと思い、クランクインの前に監督が二人きりの時間を用意してくださったんですが、一緒に過ごしてすぐに、もう本当にくるみんのことが好きだな!って思いました。二人で撮った写真を待ち受け画像にして、離れている時間はそれを見ながら愛を育んでいました。役作りはこれで終わったし、これから愛を深めていくだけでいいんだと思うと、本当に楽しく撮影ができました。」と、表面上の演技だけではなく、心からみぃたんへの愛情を育むために勤しんでいました。

そんな石原の娘役を演じた稲垣さんは「楽屋でも撮影のときもずっとお話をしていて、本当に親子みたいな関係が作れました。この間、久々にお会いした時も、さとみちゃんがくるみん!って変わらずに呼んでくれて、嬉しかったです。」と、実の母親のように慕い、あだ名で呼び合いながら二人の関係は今も変わらず母娘のよう。

シングルマザーの梨花を受け入れ、みぃたんにも愛情を深く注ぐ泉ヶ原さん役の市村さんは、「さとみちゃんとは親子の役で共演したことがあるんですが、仮にも夫婦の形になるとは思わなかったです。僕の子供は男の子二人なので、来泉ちゃんという可愛い女の子とお芝居をやれたことがルンルンで、仕事してるのか遊んでるのか分からなかったんですけど、お金持ちという役柄は地でいけたかな?って思います(笑)」とさらりとジョークを飛ばし、キャストからも笑みが零れました。

本作の原作は本屋大賞を受賞し、累計発行部数 100万 部を突破している大ベストセラーですが、前田監督は「瀬尾さんの原作と出会って、ちょうど人とのコミットを控えなければいけない窮屈で寂しい状況の中、この作品を作り上げることができるかなという不安はあったんですが、観客の皆さんにこの物語を届けたいという想いが強かったです。瀬尾さんから、優しく背中に手を添えてくれるような、大丈夫だよと耳元で囁いてくれるような優しい物語をバトンとして受け取って、スタッフ・キャストと一緒にそのバトンを観客に届けられたらいいなと思っていました。」と、今回の映画化に至った経緯を明かし、今だからこそ届けたい作品に仕上がりました。

現場では永野さん&田中さん、石原さん&稲垣さん、それぞれペアでの撮影シーンが多く、永野さんは「卒業式のシーンは、演技をしてピアノも弾いていたので、すごく頭も使って、手が動かなくなりながらの撮影だったんですけど、田中さんが疲れてるだろうなと気を遣ってくれて、ケーキを買ってくれたんです!あれは嬉しかったです…!」と田中さんの優しい一面が。田中さんは「長い長時間の撮影で、ずっと壇上でピアノを弾いて演技をしていて、俳優として本当に尊敬したんです。差し入れを買って、お疲れ様って渡したらすごく喜んでくれたので、良かったです。」と、永野さんの女優魂に胸を打たれたそう。

一方の稲垣さんも印象に残る撮影シーンを問われると、「みぃたんが、ママに本を渡すときに、指にカレーのルーが付いていて、その本を持てなくて、慌ててました!(笑)」と、おっちょこちょいな石原さんの一面が明かされたかと思うと、「それ、実は演技だったんです!(笑)でも、それを本当に焦っていたって思ってくれたら嬉しいです!」と梨花の役作りだったことを知り、さすがプロの実力に稲垣さんも尊敬の眼差しを向けていました。

市村さんは、「僕は芽郁ちゃん、岡田くん、来泉ちゃんが皆、ピアノを弾くシーンがあるんですけど、元々は弾けなかったのに、撮影の何か月か前に練習して弾けるようになったと聞いてびっくり!うちの子もピアノを習っているんですがあまり上手くできないんだよね、って来泉ちゃんに相談したら、『続けることが大事だよ!』ってアドバイスを貰いました(笑)」と、10歳とは思えない大人びた稲垣さんの素顔が垣間見えます。

永野さんは優子の卒業式のシーンで誰もが知る卒業ソング「旅立ちの日に」を、日々レッスンを重ねて実際に演奏。ピアノ未経験でありながら、更に演技にも集中しなくてはならない大変なシーンでしたが、「撮影に入る三ヶ月前からピアノの練習を始めたんですけど、『猫踏んじゃった』も弾けないし、楽譜も読めなかったので、三ヶ月後にあの有名な合唱曲を弾けるようになるのか?という不安と戦いながら練習をしていたんですが、だんだんとピアノが楽しくなって、早く皆さんにお見せしたいという想いが募りました。実際に中学の卒業式で歌ったんですけど、そのときはお友達が難なく伴奏をやっていて、あの子すごいな!って今になって思いました(笑)」と練習に励んでいた日々を振り返り、自身の思い出とも重ねました。

田中さんも「最初はピアノが弾けなかったことが分からないくらい、自然で楽しそうだったし、三ヶ月でこんな風にできるんだ、練習頑張って本当に偉いなと驚きました。プレッシャーに追い込まれている状況で、緊張もしてたと思うんですけど、楽しさが前面に出ていたのが、優子ちゃんぴったりで、ピアノを弾いている芽郁ちゃんが好きでした。」と永野さんをベタ褒めし、それには永野さんも少々照れくさそう。

本作には様々な「秘密」が隠されており、見どころでもありますが、撮影現場を共にした皆さんだから知る、私だけが知る秘密を暴露!

まず永野さんが「監督の秘密があります!監督は赤が好きだと思うんです!ポスターでも優子は赤いカーディガンを着ていて、監督が優子を赤とイメージしています!」と暴露?すると、「そうですね…ヒロインは赤が映えるし、永野さんも似合うので、実は重要なアイテムとして赤を着ていただいたんです…!」と映画を観ないと分からない、本作に隠された秘密があるのかまごつく前田監督。

続いて田中さんは「赤で思い出して、あまり言いたくないんですけど…芽郁ちゃんはトマトが苦手なんですよ!優子と森宮さんがご飯を食べるシーンがあるんですけど、何を食べているのかな?って、芽郁ちゃんはトマトが苦手ということを意識しながら観ていただければと思います(笑)」と、体を張った永野さんの演技を観られるシーンがあるかも?石原さんは「私はくるみんが、圭くんと大森南朋さんに対してだけはいたずらっ子になることを知っています!くるみんがなぞなぞを出して最後まで答えられない南朋さんをいじって、南朋さんもまたいいリアクションをしてくれるんです(笑)」と子供らしい無邪気な一面に稲垣さんは、「して…ました!(笑)」と可愛い罪を認めました。

稲垣さんは自分の秘密を明かし、「私は7才から10才のみぃたんを演じたんですが、喋り方や声、表情、動作などを微妙に変えていたんです!」と大人顔負けな演技力を密かに発揮していました。市村さんは「僕は芽郁ちゃんの秘密を知っています。再来年で僕も役者50周年で、色々な女優さんを観てきましたけど、こんなに自然な演技をできる女優さんは初めてお会いしました!何でだろう?って考えたんですけど、実は毎朝おかかのおにぎりを食べていたんです!最近の取材で会ったときもおかかおにぎり。そこに秘密があるのかな?って思います(笑)」と分析し、「ゲン担ぎとかではないんですけど4,5年前から毎朝おかかのおにぎりなんです。ずっとシャケ派だったんですけど、ある日、『シャケじゃないしょっぱいものがいい!朝から食べてる感じが欲しい!』と思って、おかかを選んでから早4年が経ちました(笑)」と永野さんの隠された日課が明らかとなりました。

最後に「一年前に撮影して、今日皆さんに観ていただけることで本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。この映画全体を通して、誰かを大切に想ったり、大切に想われたり、愛情深く何かを想うということがすごく素敵なんだなと改めて感じましたし、家族や友人、自分が大事にしたい人に何か言葉をかけたい想いでいっぱいになりました。皆さんにもそういう想いになっていただきたいです。是非、楽しんでください!」(永野さん)

「卒業式のシーン、永野さんを始め、ピアノを弾くだけで大変なのに、そこに感情を乗せて、キャストの方には素晴らしいお芝居をしてもらっています。僕は俳優さんが輝いたら映画も輝くと思っていますが、今回ほど輝きを見せていただいたのは感謝しかないし、観客に届けられることが喜ばしいです。今日がこの映画を観る最初のお客さん、初めてのバトンになるので、是非、今日観た感想をバトンに乗せて周りの人達にも渡して頂けたらありがたいです。宜しくお願い致します。」(前田監督)とこれから作品を観る方に向けてメッセージを送り、イベントは終了。

劇中の家族の姿と同様に、仲睦まじいキャスト達の温かい絆を覗かせ、声が出せない中でも笑顔と拍手で表現するファンの熱気に包まれながら、幕を閉じました。 

『』公式サイト
<ストーリー>
4回苗字が変わっても前向きに生きる優子(永野芽郁)と義理の父森宮さん(田中圭)。そして、シングルマザーの梨花(石原さとみ)と義理の娘・みぃたん(稲垣来泉)。ある日、優子の元に届いた母からの手紙をきっかけに、2つの家族が紐解かれていくー。優子が初めて家族の《命をかけた嘘》を知り、想像を超える愛に気付く物語。映画のラスト、驚きと感動であなたの幸せな涙があふれ出す。

<作品概要>
■監督:前田哲  ■脚本:橋本裕志  
■出演:永野芽郁 田中圭 岡田健史 稲垣来泉 朝比奈彩 安藤裕子 戸田菜穂 木野花 / 石原さとみ / 大森南朋 市村正親
■インスパイアソング:SHE‘S「Chained」(ユニバーサル ミュージック)
■公式Twitter:https://twitter.com/baton_movie
■公式Instagram:https://www.instagram.com/baton_movie/ 
■配給:ワーナー・ブラザース映画 ■コピーライト表記: ©2021映画「そして、バトンは渡された」製作委員会