CinemaGene(シネマジーン)

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湊かなえに池井戸潤。人気作家たちの入門書を集めてみた

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出典:http://heartfireathome.blogspot.jp/

湊かなえに池井戸潤。著作がドラマ化や映画化されていている人気作家がたくさんいらっしゃる昨今。一度は読んでみたいなと気になっている作家さんはいるけれど、いったいどれから読んだらいいの?とお困りの方も多いのではないでしょうか。
そんな人気作家の作品から、一番始めに読むのにぴったりの入門書を集めました。

湊かなえさんといえば、愛ゆえの狂気と苦い読後感

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湊かなえさんのデビュー作であり、とても軽快なテンポとスリルあふれるストーリー展開や、苦い読後感で話題なった「告白」。2009年本屋大賞受賞、2010年に松たか子さん主演で映画化された事でも大変話題になった作品です。

我が子を校内で亡くした女教師を軸に、ひとつの事件を「級友」「犯人」「犯人の家族」からそれぞれに語らせ真相に迫るというストーリー。
視点が変わっていく事で徐々に浮き彫りになっていく真実は、読み手を飽きさせる事なく展開していくので、ミステリーに慣れない方でも読みやすい一作です。
その後もたくさんの作品が映画化、ドラマ化されている湊かなえさんですが、新人離れした圧倒的な完成度を誇る「告白」は、やはり湊かなえデビューにおすすめの作品です。

池井戸潤を読むなら直木賞受賞作から

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ドラマ「半沢直樹」のブームからドラマ化が後をたたない池井戸潤作品の中から、入門としてオススメなのが「下町ロケット」。第145回直木賞を受賞した本作はWOWWOWでドラマ化された後、TBS「日曜劇場」でも再度ドラマ化された事でも記憶に新しい作品です。

研究者の道をあきらめ家業の町工場を継いだ主人公。突然商売敵である大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられ…。
善悪がはっきりしており、テンポ良く読めるので、ビジネスの物語が苦手な方でも夢中になって読める事間違いなしのストーリーです。
正義や努力するものが最後には勝つというストーリーは、在り来たりの様で最近のエンターテイメント小説の中では実は珍しいものだったり。
安心して読めるストーリーが、複雑な現代の中で受けている要因の一つなのではないでしょうか。

小学3年生だったすべての大人たちへ

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西加奈子さんの「円卓」

2015年「サラバ」で直木賞を受賞されたことで、大変話題になった西加奈子さん。
以前から「きいろいゾウ」や「円卓」などが映画化されており、今後さらなる活躍が期待される作家さんの一人です。

そんな西加奈子さんの入門としておすすめなのが、2013年芦田愛菜ちゃん主演で映画化された「円卓」。小学3年生の子供たちの愉快な生活や疑問、心の成長を痛快なテンポで描かれた作品です。西加奈子さんの作品の魅力のひとつでもある関西弁を使った文章は、コチラの作品でもとても巧妙に描かれており、子供たちの生き生きとした様子に思わず読み手も童心に帰ってしまう事間違いなしです。

何度でも楽しめる「フィッシュストーリー」

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数多くの作品が映画化されている人気作家の伊坂幸太郎さん。
軽快なテンポと伏線の回収劇に定評のある作家さんですが、
入門書としておすすめなのが、「フィッシュストーリー」です。

2009年に映画化された「フィッシュストーリー」は、短編集なのでサクサクと読め、伊坂作品の入門としておすすめなのですが、伊坂作品ならではの他の作品とのリンクなど、時系列や登場人物など様々な小ネタが仕込まれており、コチラで伊坂作品にハマった方は、他の作品をたくさん読んだ後に戻ってみると、また違った面白さが発見出来るという、2度も美味しい作品です。

ほろりと涙がこぼれる。優しさに溢れた木皿作品

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こちらは番外編ですが、脚本家として高い人気を誇る木皿泉さんの処女小説であり、ご本人達の脚本でドラマ化もされた「昨夜のカレー、明日のパン」。
木皿さんによるオリジナルの小説はまだ一作しか出版されていませんが、小説デビュー作でいきなり2014年度本屋大賞2位にも輝いたのは、やはり木皿泉さんのすばしさ故ではないでしょうか。

大切な人を失った人達の再生の物語である本作は、疲れた心をそっと撫でてくれるような優しい言葉達で埋め尽くされています。自分でいる事、食事をする事、働く事など普段の毎日が、何か特別なものに思えてくるような勇気やあたたかさをくれる小説です。

人気作家さんたちとの、はじめての出会いにおすすめの入門書。
お気に入りの作家さんたちの、お気に入りの一冊に出逢える事を願っています。

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