CinemaGene(シネマジーン)

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映画『ドラゴン・タトゥーの女』の原作「ミレニアム」シリーズを徹底解説!

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出典:http://www.zastavki.com/

ダニエル・クレイグ主演で日本でもヒットした映画『ドラゴン・タトゥーの女』の原作は、北欧で有名なミステリー小説だって知っていましたか?それ以前にも本国スウェーデンで映画化されており、原作小説は世界中でヒットしています。
日本ともアメリカとも違う独特なミステリーとして人気の、北欧発「ミレニアム」シリーズを紹介しましょう。

2011年のハリウッド映画『ドラゴン・タトゥーの女』

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出典:http://www.telegraph.co.uk/

映画でこの作品を知り、原作を読んだという人も多いでしょう。
レッド・ツェッペリンをBGMに金属が溶けたような、モノトーンの映像が印象的なオープニング。まるでミュージッククリップのようです。
『ファイト・クラブ』『セブン』などのデヴィッド・フィンチャー監督が作りあげたミレニアムの世界は、過激な描写と洗練されたセンス、キャストの演技などあらゆる面で世間を騒がせました。

2009年のスウェーデン映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』

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出典:http://movies.yahoo.co.jp/

日本での劇場公開はされていませんが、ニールス・アルデン・オプレヴ監督、ミカエル・ニクヴィスト主演で2009年に製作された作品。小説「ミレニアム」3部作を映画化した1作目です。
183分と、ハリウッド版158分よりも長い上映時間ですが、大筋ではほとんど違いはありません。
北欧で生まれた小説を北欧映画として、原作の3部作すべてが映画化されています。

原作者は、50歳の若さでこの世を去ったスティーグ・ラーソン

STOCKHOLM 2004-11-02Swedish journalist and author Stieg Larsson.Stieg Larsson died from a heart attack in 2004, 50 years old. His three thrillers that were unpublished when he died,  "Men who hate women", 2005 ,  "The girl who played with fire", 2006  and  "The air castle that blew up", 2007 are all bestsellers in Sweden and in several other countries.Photo: Britt-Marie Trensmar / SCANPIX code 36710
出典:http://www.visitsweden.com/

原作者のスティーグ・ラーソンは1954年スウェーデンで誕生し、グラフィックデザイナー、雑誌編集者として長く働いていました。2002年からミレニアムシリーズの執筆に取り掛かり、2004年には3部作の出版契約を結びます。
2005年に第1部「ドラゴン・タトゥーの女」が発売になり、瞬く間にベストセラーとなりましたが、ラーソンは2004年11月に心筋梗塞で、自書のヒットを知ることなく死去しました。

世界で読まれるミステリー「ミレニアム」シリーズ

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出典:http://www.voyager.co.jp/

北欧のミステリー小説は、数年前から日本でも人気です。他の海外ミステリーにはない独特の世界観が、ハマる理由の一つ。よくみられる、巧妙なトリックを次々見破り息つく暇もない展開、といった痛快なイメージよりは、社会批判であったり移民問題や人身売買などをテーマにした重苦しい雰囲気が特徴に挙げられます。

「ミレニアム」3部作もそれに反せず、政界の闇やDVなどを取り上げつつ、いったい犯人は?という謎を解くドキドキ感もしっかり盛り込まれています。

ミレニアムとは雑誌の名称。その責任者であるミカエルから調査を請けおうのが天才ハッカーでもある調査員リスベット。少年のような風貌で頭はキレますが複雑な過去を持つ孤独な女性です。

第1部「ドラゴン・タトゥーの女」では、調査を受けたリスベットは36年前の失踪事件について真実を追っていきます。

第2部「火と戯れる女」では、前作から1年後が舞台となり売春組織の記事をきっかけに猟奇殺人が起こります。そしてその容疑者としてリスベットが…。

第3部「眠れる女と狂卓の騎士」では、前作で病院に収容されたリスベットが精神病院へ送り込まれそうになります。さらに公安警察内のある組織は自らを守るために彼女を含む関係者抹殺を企てます。そこでミカエル、リスベットたちは法廷で争うことを決意します。

このように「ミレニアム」はシリーズを追うごとにスケールがアップしていきます。
猟奇殺人やリスベットの過去の秘密、政府や公安との争い、陰謀、そして法廷…と、舞台や要素が変わりながらも、ミカエルとリスベットたちの戦いは続きます。
そこがまた、面白いところでもあります。

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出典:http://kimageru-cinema.cocolog-nifty.com/

外国の小説は地名も人の名前も覚えにくいし…などと敬遠している人も多いでしょう。でも、日本をはじめ全世界で大ヒットし映画化ドラマ化までされたこの名作を読んでみれば、その考えは謎解きのごとく大どんでん返しでひっくりかえるかもしれませんよ。

『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』
©Yellow Bird Millennium Rights AB, Nordisk Film, Sveriges Television AB, Film I Vast 2009

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