あったかいココアと観たい。冬の街かどが舞台の映画

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すっかり冷え込んできましたね。こんな日は、あったかいココア片手に映画でもいかがでしょう。映画の中でも冬の街で起こる人間模様は、心まであっためてくれます。今回はそんな冬の街が舞台の映画を5本ご紹介です。

冬のニューヨークの屋根裏で起こる珍騒動!『裸足で散歩』

裸足で散歩
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新婚のポールとコリー。エレベーターもないボロアパートの5階というサイアクの新居に暮らし始めた二人は、ささいなことからすれ違ってしまいます。品行方正なポールと衝動的で好奇心旺盛なコリー。またコリーの母親と、二人の「隣人」ベラスコ。4人が絶妙に関わりあって、20世紀最大の流行作家ニール・サイモンの最も愉快な珍騒動が生み出されます。

登場人物たちの個性豊かなやりとりに注目!

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コリーは自分の母親を思い、ベラスコと中を取り持とうと四苦八苦。それに対して、そんな衝動的なことは認められないポール。4人の個性がよく表れているシーンです。新婚二人の部屋の「中を」通って窓づたいに自分の部屋へ向かうベラスコも、コリーにとっては好奇心を刺激してくれる相手ですが、ポールにとってはただの変わり者。折り目正しいポールはなかなか慣れることができません。4人での食事の後、とうとう喧嘩をしてしまいますが。
散々笑って、見終わった後はほっこりできる、そんな映画です。

冬のパリで描かれる男女の愛欲『ラストタンゴ・イン・パリ』

ラストタンゴ・イン・パリ
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冬のパリ。中年男のポールは、アパートの空き部屋で偶然出会った若い娘ジャンヌにいきなり襲いかかります。それなのに、2人は何事もなかったかのように別れました。ジャンヌには婚約者が、一方、ポールは妻が自殺したばかりで人生に絶望している。そんな2人はその後もアパートの空き部屋で会い続け、互いの肉体におぼれていきます。
大胆な性描写が話題となったこの作品ですが、冬のパリで描かれる人間模様が見事に演じられています。

こんな5歳児いる?『ロッタちゃん はじめてのおつかい』

ロッタちゃん はじめてのおつかい
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豚のぬいぐるみを何より大切にし、ゴワゴワのセーターは着たくないからハサミでズタズタに。こんなテゴワイ5歳児が主人公のスウェーデン映画『ロッタちゃんはじめてのおつかい』です。原作小説でも有名なロッタちゃんの活躍が映画で描かれており、冒頭で家族と喧嘩したロッタちゃんは家を出ることを宣言。隣の家の納屋に住むことにしますが、お化けが出そうでどうしよう!といういかにも少女らしい映画。
後半ではクリスマスツリーがないと嘆く兄弟に、ロッタちゃんが奇跡を起こします。

その愛くるしさが武器?!

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逐一相棒の豚のぬいぐるみ「バムセ」に、自分の心情を語りかけるロッタちゃん。まるでツイッターを見ているようですが、そのバムセも「世界一大切」と言われつつ置き去りにされたり尻尾を掴まれてぶん回されたりと、なかなかひどい目にあいます。そして何より、ロッタちゃんの周りの大人はみんな優しいのです。それは、きっとロッタちゃんの一途で計算しない純粋さに感化されているから。北欧の田舎町で繰り広げられる、心温まる(そしてたまにイラっとする)ストーリーを楽しんでくださいね。

あなたはサンタを信じますか?『三十四丁目の奇跡』

三十四丁目の奇跡
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ニューヨーク、マンハッタン34丁目のスクェアに実在するメイシーズの旗艦店が舞台。キャリア・ウーマンの独身ママと、サンタクロースを信じない6歳の少女の前に謎の老人が現れます。クリスと名乗るその老人は、自分は本物のサンタだと言います。有名デパート、コールズは彼を客寄せのサンタとして雇い入れ、彼は一躍人気者に。しかし、ライバル店の陰謀によってクリスは逮捕されてしまう。彼は、気の触れた哀れな老人か、本物のサンタなのか。前代未聞の裁判の結審の時、奇跡が起こります。老人を救おうとする温かい街の人々が織りなす人間模様にもご注目下さい。

ベルリンの壁の向こうに木霊する、愛のソナタ『善き人のためのソナタ』

善き人のためのソナタ
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東西冷戦下、東ベルリンでいったい何が起きていたのか。反体制の疑いのある劇作家ドライマンと、その同棲相手の舞台女優クリスタを監視するヴィースラー大尉。彼は国家に絶対の忠誠を誓っていました。24時間、徹底した盗聴によるプライベートの監視。その中で、ドライマンの奏でるソナタを聞くうちに、少しずつ、ヴィースラーの心に変化が起きていきます。
東西冷戦で完全に監視国家と化していた東ベルリン。その空虚な街並みとともに、ぜひ一度見てみてくださいね。

いかがでしたか?冬の街が描かれている作品は、心温まる作品か、もしくは心引き裂かれるような人間の本性を暴いた作品のどちらかな気がします。ぜひ一度、手にとってみてくださいね。