俳優「井浦新」の映画における変幻自在な役作り

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井浦新(いうらあらた)という俳優をご存知ですか?主演から助演まで、変幻自在の役作りで作品になくてはならない登場人物を形作る名人です。元々はファッションモデル出身ですが近年は渋目の役にもチャレンジ。そんな彼の魅力をご紹介していきます。

この作品で一躍注目されるように!『ピンポン』

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『ワンダフルライフ』で俳優デビューしたのち、人気漫画の映画化である『ピンポン』で一躍注目を浴びるようになった井浦新。『ピンポン』ではもう一人の主人公とも言えるスマイルこと月本誠役を演じました。飄々とした面持ちとクールな表情が相まって見事なハマり役になり、「メガネ男子」の異名を授かることになります。このころはモデル時代の芸名である「ARATA」をそのまま使っていました。

え!誰?!思わず叫んでしまう『蛇にピアス』

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衝撃の芥川賞受賞作品「蛇にピアス」を蜷川幸雄がメガホンを取って映画化した作品です。ひょんなことから付き合うことになったルイ(吉高由里子)とアマ(高良健吾)。アマは行きつけの彫り師シバ(ARATA)にルイを紹介します。アマと同棲しつつもシバと関係を持つルイ。シバは真性のサディスト。痛みと快楽に溺れていくルイ。そんななか、一つの事件が起きます。犯人が特定されないまま、ストーリーのラストを観客に任せる形で映画は終了。にしても『ピンポン』の役と比べると同一人物とは思えませんね。さすがにビックリします。ちなみに、かなり描写がドギツイので、苦手な方はご注意を!

オカルティックな役がはまりどころ!『20世紀少年』シリーズ

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超人気漫画シリーズの映画化『20世紀少年』シリーズでも『蛇にピアス』同様衝撃的な姿となって登場します。彼の役は諸悪の根源である「ともだち」に感化された青年です。続く2作目、3作目ではそれぞれ「ともだち」の実働部隊として暗躍。主人公やその娘、世界の要人を脅かす存在となります。ストーリーは複雑怪奇で1度ならず2度、3度観たくなる作品なので、井浦新の怪演にも注目しながらぜひ見てみてください!

悲劇の青年作家を熱演『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』

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「潮騒」や「金閣寺」など数々の名作を遺しつつも、壮絶な最期を遂げた三島由紀夫。その生涯を映画化した作品です。井浦新は主演として三島由紀夫を熱演。『20世紀少年』とは違った意味での狂気とも言える思想に傾倒していく三島を演じきっています。余談ですが、この作品を期に彼は芸名「ARATA」を「井浦新」と本名に変更しています。これは「三島由紀夫を演じた俳優の名前にアルファベットが出るのは好ましくない」と井浦自身が考えたからだとか。役に入れ込んで芸名まで変えてしまうのは、なかなかできるもんじゃないですよね。

着物だって着こなします「平清盛」

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三島由紀夫を演じたのと同年の2012年NHK大河ドラマでは、悲劇の皇族崇徳院を怪演。皇族同士の権力闘争に巻き込まれ外様へと追いやられる崇徳院。弟の後白河院への恨みが達するあまり天狗のような姿になってしまったと言い伝えがあります。政に参加できず歌を読むしかできない時代から荒波に揉まれ京都を追われ恨みの塊となる最期まで、見事に演じきっています。

人気ドラマでは一転社長役?!「探偵の探偵」

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90年代の刑事ドラマを彷彿とさせる画像ですがれっきとした2015年のドラマ「探偵の探偵」の一コマです。ここでは井浦は探偵社の社長役。「探偵とは限りなく法的にグレーであるものの、過剰な秘密は世の中を混乱させる」という二律背反とも言える信念のもと探偵業を営むハードボイルドな役柄です。『20世紀少年』や三島由紀夫、崇徳院といった狂気の人物とは打って変わって冷静沈着。髪型だけでも随分と印象が違いますね。

いかがでしたか?様々な役柄を演じ続ける井浦新。今後の活躍にも期待が持てそうですね。それにしても役ごとに顔や装いが全く違うので、次にどんな姿で出てくるのかも楽しみです。
ぜひ一度、出演作を見てみてくださいね!