CinemaGene(シネマジーン)

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本当にワタベと似ているかも…『マンガ肉と僕』三浦貴大インタビュー

「女による女のためのR-18文学賞」を受賞した、朝香式の同名短編小説を映画化した『マンガ肉と僕』が、新宿K’s cinema ほか全国にて絶賛公開中!
主人公ワタベの8年間を演じた三浦貴大さんにインタビューしてきました。
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Q:出演のお話が来た時の感想は?

三浦さん:
最初に脚本を読ませてもらったとき、主人公は僕が演じるワタベだけど、実は3人の女性の物語だなと感じました。
ワタベという僕の役に関しては、監督との打ち合わせの際に、「ワタベに関して、何かあったらなんでも言ってください。」と言われたんですけど、あまりにしっくりきちゃって…。「何にもないです」と返してしまい、そこで話が終わってしまうという…(笑)。
そのくらいしっくりくる、すごく演じやすい役だなと思っていましたし、8年間の話ですが、その中でワタベが変わっていく様を演じるのも、すごい楽しそうだなと思って、撮影入る前から楽しみでした。

Q:三浦さんとワタベとの共通点は?

三浦さん:
ワタベが大学入った18歳か19歳のときから物語が始まるんですけど、僕もそのくらいのとき、あんまり人とコミュニケーションを取ることが得意じゃなくて。
台本を読んでいる段階では文字ですけど、ワタベがどういう風に人と話しているのか、バイト先にいる風景とかが、すごく目に浮かんできて、自分との共通点を感じました。
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この物語で描かれている8年間の中で、他の人からは、ワタベ自身がすごく成長したように見えると思うんです。
人付き合いもできるようになって、自分のできることも増えて、その前に夢をあきらめたり、いろんなことがあるんですけど、その中で実は成長しているように見えることが、自分がすごくつまらない大人になってしまった、8年間はつまらない大人への道筋だったんじゃないか、ということにワタベは気がついているような気がするんです。

撮影したのが2年前で、ワタベと同じ年だったんですけど、僕自身も若干それを感じていたときだったので、その部分でも共感できるというか、本当にワタベと似ているかも…と思いました。
学生時代のワタベ、20代後半から現在までのワタベと、それぞれ共感できることがあったので、なんて演じやすい役だろうと思っていました。

Q:ワタベの気持ちがわからない!という部分はありましたか?

三浦さん:
菜子と付き合っているときは、見ていてイライラしますよね。自分の夢のためとはいえ、彼女の親に金を払ってもらってまで、同棲したいとは思わないので、菜子と付き合っているときのワタベは理解できない部分が多いですね。

Q:サトミとのシーンはどう演じましたか?

三浦貴大さん:
監督からは、「好きなように、自由に演じてほしい」と言われていました。
細かいセリフ回しだったり、細かい動きの部分では指示はありましたけど。ワタベがもともと持っているものが、少し見えるといいな。って、監督とも話していました。
すごいコミュニケーションが苦手で、バイト先ではしゃべれないし、菜子と最初に会ったときも、2人で会っていてもしゃべれないんですけど、なぜかサトミとはしゃべれるんです。
あれって、たぶんワタベがもともと持っている何かなんですよね。
ワタベが成長すると見えてくる部分だと思うんですけど、それを初期段階から感じさせるのがサトミとワタベのシーンかなって。その話は監督としましたね。
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Q:サトミとの最初の出会いで、隣に座らせるのはワタベだけでした。

三浦さん:
あれは、やさしいから座らせたということじゃない気がするんです。
やさしさじゃないんだと思います。ワタベの持っている、人間に対する興味のなさが表れているんだと思います。
差別をしないんじゃなくて、興味がないので誰でもいいんです。横に座るくらいだったら。自分のテリトリーを侵されない限りは、どうでもいいんですよ、ワタベは。
やさしさの対極にある、人に対する冷たさが見えればいいなと思っていました。

Q:大変だったシーンはありますか?

三浦さん:
菜子との話は大変だったなぁ。出町柳駅でのシーンは大変でした。
駅の職員さんは、みなさん撮影があることを知っていたんですけど、電車から降りてくるお客さんは何にも知らないので。
電車が止まって、お客さんがばーっと下りてきて、お客さんが横を通りすぎるまで撮影してたので、お客さんに「え?なになに?」ってずっと見られていて…。
そこまでずっとカメラ回しているんですけど、あれはもう・・・大変でした。
飛んでもない大げんかしているカップルに見えますからね(笑)。
徳永さんは、メンタル的にも大変だったでしょうし。

Q:素顔の三浦さんは、好きな人に対して、どんな態度を取りますか?

三浦さん:
役者始めた当初から、「もうすでに彼女がいる、しかも結婚間近。」か、「結婚している」という役が多くて、「その時にいい感じになって、付き合います。」という役を演じたことが少ないんですよね。しかも、その彼女に尻にしかれているタイプを演じることが多いんです(笑)。
なので、私生活もそうなのかもしれない(笑)。
あまり自分から希望を言うことがなく、極力家から出ないので、向こうが動いている人じゃないとだめですね(笑)。
優柔不断なんじゃないんです、何でもいいんです。でも、ワタベくんの何でもいいとは違いますよ(笑)。本当になんでもいいんです。食べ物とかも。
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女の子の友だちと話していて、僕の「何でもいい」について、解説したことがあるんです。
女の子の「何でもいい」は、「何でもよくない」。
「今日何食べたい?」って言われて、「何でもいい」って言ったからといって、本当に何でもいいかというとそうじゃないと。
僕の「何でもいい」は、本当に「何でもいい」。「何でも好き」なんです。

Q:彼女に主導権握られた方が楽ということですか(笑)?

三浦さん:
そうですね(笑)。向こうから提案されるほうがいいですね。
ざっくり「どこか遊びに行きたい」とか言われると、友達でも同じですけど、「どこかってどこだよ、家にいたいよ」って思っちゃうんです(笑)。
「いついつディズニーランドに行きたい」とか言われると、それは頑張って行きます(笑)。楽しそうだなって思いますし。
尻に敷かれるというか、僕としては家にいるのが一番楽しいので、向こうから提案されないと出かけなくなっちゃう(笑)。
でも、本当は家が一番好きなんです。適温に保たれた部屋が一番いい(笑)。
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Q:いまハマっていることは何ですか?

三浦さん:
昔からずっとマンガとゲームが好きで、完全に引きこもりですね(笑)。
ドラゴンボール世代なんですよ。

Q:作品が完成してみて。

三浦さん:
杉野さんとは年齢が近く、年齢の近い監督と仕事できる機会は少ないですし、しかも初監督作品に、主演として立ち会わせていただけるなんてなかなかない機会なので、この作品に関われたということがうれしいです。
本の段階から、杉野さんの作品に対する覚悟や、役に対する愛情みたいなものを感じていたので、いいものができるといいなと思いながらやっていたのを覚えています。
ぜひ、たくさんの方に見ていただきたいです。
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最後に、編集長が三浦さんの大ファンということで、CinemaGeneのロゴを持って記念撮影させていただきました!
三浦さん、ありがとうございます!!!
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『マンガ肉と僕』作品詳細


四月の京都。気が弱く引っ込み思案の青年ワタベは、活気に溢れる大学に馴染めず、孤独な日々を送っていた。一方、同大学の熊堀サトミは、その太ったみすぼらしい容姿から、周囲の学生に嘲笑されていた。
そんなサトミを差別することなく接してくれる唯一の存在がワタベだった。
その優しさにつけ込んだサトミは、彼の自宅に転がり込み、寄生し、やがてワタベを奴隷のように支配しようとする。そんな中、ワタベはバイト 先で知り合った菜子に惹かれていく。また、ふとしたきっかけからサトミの過去の断片を知ることになる。

『マンガ肉と僕』
PG-12
2月11日(木) 新宿K’s cinemaにて先行上映
2月13日(土)シネヌーヴォー(大阪)、京都みなみ会館(京都)、元町映画館(神戸)ほか全国順次公開
©吉本興業

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