CinemaGene(シネマジーン)

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様々な人間ドラマを描き出す映画監督・阪本順治の今見たい作品

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出典:http://eigaflex.com/

大阪出身の阪本順治監督は、1989年に『どついたるねん』でデビュー。日本映画監督協会新人賞などを受賞し、その後コンスタントに作品を発表しています。豊川悦司や佐藤浩一、原田芳雄など、個性派・演技派の俳優と組むことも多く、人間ドラマや社会派ドラマなど、ひとつにとらわれず幅広いテーマを描く監督です。阪本順治監督作品を紹介しましょう。

阪本順治監督最新作!噂が噂をよぶ『団地』

噂好きの奥様達が集う”団地”に引っ越してきた、ヒナ子・清治夫妻。店主をつとめていた漢方薬局をたたみ、今は2人でひっそり暮らしていますが、どこか人を寄せ付けないイメージが逆に目立っていました。
ある日、急に夫は「自分は死んだことにしてくれ」と言い、床下に隠れてしまいます。それを機に人前に姿を現さなくなったことで、近所ではヒナ子が夫を殺したとの噂がたちます。

2016年6月に公開予定の作品。ヒナ子には藤山直美、清治には岸辺一得といったベテランが顔をそろえました。他にも、大楠道代、石橋蓮司、工藤工などが出演しています。

かつての教え子たちとの心のふれあい『北のカナリアたち』

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出典:http://eiga.com/

北海道の離島にある小学校で教師を務める川島はるは、6人の生徒に合唱を教えていました。しかし、ある日バーベキューをしていた時に、ひとりの女生徒が海に転落。助けようとしたはるの夫だけが、命を落としました。
その後、島を離れたはるは東京で暮らしていましたが、20年たったある日、かつての生徒だった青年が殺人事件を起こします。彼は、はるの居所のメモを所持していたというのです。
そして彼女は、20年ぶりに島を訪れることになるのですが…。

『告白』『贖罪』など、衝撃的な作品で知られる湊かなえ原案です。主演に吉永小百合、成長した生徒たちに森山未来、宮崎あおい、勝地涼、満島ひかり、松田龍平、小池栄子と豪華キャストが揃いました。日本アカデミー賞では優秀監督賞、優秀作品賞などを受賞しました。

目を背けたくなるような現実がここにある『闇の子供たち』

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出典:http://blog.goo.ne.jp/

南部浩行は、タイに駐留する日本の新聞記者。彼はタイの臓器売買の調査をするよう言われます。そして、児童の臓器売買、児童売春が行われていることを知った南部は、情報を集めようと奔走します。一方、社会福祉センターからやってきた恵子のもとから、ひとりの少女が行方不明に。日本に帰国した彼女は、わが子の臓器移植を望む両親に、タイの子供たちがうける扱いを話し、考え直すように説得するのですが聞き入れてもらえません。

幼い子供たちの売春、臓器売買、虐待といった社会問題を真っ向から受け止め映像化し、世間に一石を投じた作品。南部に江口洋介、恵子に宮崎あおい、そして協力者のカメラマンには妻夫木聡が扮しています。
阪本監督は、演じる子役やその親に芝居の意図を納得してもらえるまで、繰り返し話し撮影しました。

熟女が一人で生きていくために必要なのは…『魂萌え!』

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出典:http://www.j-cqn.co.jp/

ある日突然心臓発作で亡くなった夫。葬儀の後、妻の敏子は夫に愛人がいることを知り、愕然とします。おまけに、久しぶりにやってきた長男に相続だ同居だと振り回され、娘はそんな兄に憤慨。友人たちと過ごしても気が晴れず、ひとりぼっちになった敏子は家を飛び出します。

桐野夏生原作のこの作品は、2006年にテレビドラマ化され、2007年に映画化されました。ひとりの熟年女性が自立していく様子を描いています。風吹ジュンが夫に先立たれた敏子を演じ、その息子を田中哲司、娘を常盤貴子が、敏子の親友を藤田弓子、由紀さおり、今陽子が演じます。

国家レベルの反逆を阻止できるか?!『亡国のイージス』

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出典:http://ameblo.jp/

東京湾沖で訓練航海していたイージス艦が、副長の宮津らに乗っ取られます。彼は政府に反旗を翻し、ミサイルの照準は首都圏に合わされていました。宮津は政府に対し要求を出し、そのタイムリミットは10時間。艦の構造を熟知している仙石は、爆破を阻止し部下たちを助けようとするのですが…。

事件の首謀者である宮津は寺尾聰、それを阻止しようとする仙石は真田広之が演じています。実物のイージス艦や戦闘機なども登場。国家レベルの壮絶な男同士の戦いを描いています。

いかがでしたでしょうか。阪本監督の作り出す世界は、時に耳が痛い言葉が胸に刺さり、避けていた現実を見るきっかけをくれます。ぜひ映画を見て、涙や笑いの中から再確認できる大切なものや言葉を受け取ってください。

『団地』
6月4日(土)、有楽町スバル座、新宿シネマカリテ他全国ロードショー
©2016「団地」製作委員会

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