知的で大人かっこいい名女優 ダイアン・キートンの魅力

レコメンド


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ウディ・アレン作品には欠かせないダイアン・キートン。彼女の背筋の伸びた凛々しさは今も変わらず素敵です。何年たってもその時その時の魅力を存分に発揮している、そんなダイアン・キートンが出演している作品を探してみましょう。

上品さと知的さを持ち合わせた彼女にぴったりの令嬢役を演じた『ゴッド・ファーザー』


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コルレオーネ・ファミリーはアメリカの頂点に立つマフィア。そのボスであるドン・コルレオーネは敵対するファミリーに襲われ重傷を負います。堅気な人生を送ろうとしていた三男のマイケルは、その事件を機にファミリーのために報復を決意するのです。

1972年に公開され、主演はマーロン・ブランド。息子のマイケルを演じたのはアル・パチーノです。この中で、ダイアン・キートンが演じたのはケイ・アダムズという両家のお嬢さんでした。知的な美しさのある彼女は清楚なワンピースがよく似合い、全体的に暗い雰囲気のこの作品に華を添えています。

ウィットにとんだ会話とファッションセンスで世界中の女性が夢中になった『アニー・ホール』


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コメディアンのアルビーが、過去を語りだすところから映画は始まります。それも、かなり早口にジョークを交えながら。歌手を目指しているアニーと出会い、付き合い始めます。しかし、次第にふたりの気持ちはすれ違いアニーは他の男性のもとに行ってしまいます。それでもやはり、あきらめきれないアルビーでしたが…。

1977年に公開されたこの作品を機に、ダイアン・キートンは当時のファッションリーダーとなります。マニッシュな装いをした彼女を真似する女子が急増。さらりと着こなすかっこよさが話題となりました。
そして、この作品ではアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。ウディ・アレンとはこの後もたくさんの映画で共演しています。小粋なジョークとおしゃれな演出など、今でもファンの多い映画です。

笑って笑って心がほっこりするコメディムービー『赤ちゃんはトップレディがお好き』

Diane Keaton in Baby Boom
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ひょんなことから赤ちゃんの面倒を見ることになったJ・C・ワイアット。仕方なく仕事と育児をがんばろうとするのですが、なかなか思うようにはいきません。ドタバタながらも、ほっこりするハートウォーミングコメディです。

1987年、ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門で主演女優賞を受賞した作品です。バリバリ働くキャリアウーマンを演じているダイアン・キートンが、赤ちゃんに振り回される様子がとてもコミカルでかわいいです。

2大女優が贈る、ハンカチ必須の感動作『マイ・ルーム』


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父と叔母の介護をしているベッシーは、自らも病に侵されていました。疎遠だった妹と久しぶりに話し、そのことを知った妹は二人の息子を連れてやってきます。姉妹のわだかまりも溶け始め、問題を抱えていた息子のハンクもベッシーと打ち解けるのですが、ベッシーの容態は悪くなる一方でした。

1996年公開のこの作品では、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。メリル・ストリープ、レオナルド・ディカプリオと共演しています。愛情深く父たちを介護する姿、妹に対する複雑な気持ち、そして弱っていく姿など胸をしめつけられるような演技はさすがです。

肩の力を抜いた大人の恋を教えてくれる『恋愛適齢期』


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若い女性が大好きなハリーはある日恋人とともに、彼女の母親が持つ別荘へ出かけます。ところがそこで母親エリカと偶然会ってしまい、しかもハリーは心臓発作で倒れるというハプニング。仕方なく彼はその別荘で療養することになります。恋人である娘は帰宅することになり、ハリーとエリカは二人きり。妙な関係のまましばらく共同生活をすることになりますが、ふたりは次第に惹かれあっていくのでした。

2000年代に入っても意欲的に映画に出演を続けるダイアン・キートンは、2003年にもまたアカデミー賞主演女優賞にノミネートされます。受賞した『アニー・ホール』を含めて、4度目のノミネートです。ジャック・ニコルソンとのカップルを演じた、大人のラブコメディです。

ハリソンとダイアン、こんな上司がいたらホントに素敵『恋とニュースの作り方』


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失業中のベッキーは、テレビ番組のプロデューサーという大役を受けることになります。しかし、受け持つ番組は視聴率がとれず悪戦苦闘のニュース番組。そこで彼女はかつての名キャスター、マイクに出演を依頼します。しかし、マイクはパートナーであるコリーンと衝突してしまい全くうまくいきません。

『恋愛適齢期』で再び恋愛の楽しさを思い出した女性を見事に演じ、その後もコメディ映画で存在感を見せていた彼女。2010年にはハリソン・フォード、レイチェル・マクアダムスと共に、頑張る女子のサクセスムービーに登場。
時には意地悪く、時にはおちゃめな古株キャスターのコリーンを演じています。ハリソン・フォードとの大御所ツーショットは見ごたえがあってかっこいいです。

舞台もストーリーも主演も、すべてが最上級『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』

『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』映画オリジナル予告編

最後に、2016年に公開されたダイアンの出演作品を2本紹介します。
まず、モーガン・フリーマンとの初共演が話題になった夫婦の絆を描いた『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』。

画家である夫・アレックスとその妻ルース。ふたりは愛犬とともにニューヨークのアパート5階に住んでいます。最上階で眺めの良いその部屋に満足しているのですが、エレベーターがないことが難点。歳をとり、このままではいけないと感じたルースは部屋を売ることを決断しますが…。

この作品では、仲の良い熟年夫婦を演じています。歳をとると難しくなることや大変なことはたくさんあるけれど、違う楽しみも数えきれないほどある、と希望をくれる作品です。

豪華なキャストが集まって繰り広げられる食事会の行方は?『クーパー家の晩餐会』

『クーパー家の晩餐会』映画オリジナル予告編

次は『クーパー家の晩餐会』です。

それぞれが秘密も持っている家族が、クリスマスの夜に集まります。心の中では別のことを考えているような彼らの嘘が少しずつばれて、最高の夜になるはずが最低の夜になりそうな予感が。シャーロットも実はこの日を最後に夫と離婚をするつもりなのでした。

シャーロットを演じるダイアン・キートンをはじめジョン・グッドマン、アラン・アーキン、アマンダ・セイフライドなど豪華キャストが揃いました。
『I am Sam アイ・アム・サム』などのジェシー・ネルソンがメガホンを取ります。


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40年以上にわたってコンスタントに様々な作品にかかわっているダイアン・キートン。
肩肘を張らずナチュラルなスタイルの演技は今もそのままです。
彼女の出演作は高評価されることも多く、きっと周りの人に恵まれ納得のいく作品作りに携わっているのでしょう。これからもたくさんの映画で会いたいですね。

『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』
2016年1月30日(土)、シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、恵比寿ガーデンシネマ、109シネマズ二子玉川ほか全国順次ロードショー
©2014 LIFE ITSELF, LLC ALL RIGHTS RESERVED.『クーパー家の晩餐会』
2月19日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
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