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第88回アカデミー賞で、悲願の主演男優賞を手にしたレオナルド・ディカプリオ。無冠の帝王と言われ続けてきたレオ様の俳優人生を代表作品と合わせて、ご紹介していきます。
オスカーを手にした、主演最新作『レヴェナント:蘇えりし者』
1823年の西部開拓時代、狩猟をしていたヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)はクマに襲われて負った傷のため、チームから取り残されることに。一緒にいた息子を仲間のジョンに殺された彼は、なんとか回復しジョンへの復讐を誓います。厳しい自然の中でひとり生きぬくための旅が始まります。
まずは、第88回アカデミー賞・主演男優賞を受賞した最新作を紹介します。これが主演男優賞4度目のノミネートで、悲願のオスカー獲得です。ディカプリオの鬼気迫る演技が話題となりました。スタントマンを使わないジョンとの対決など迫真のシーンの連続です。
初々しいディカプリオを堪能できる 『バスケットボール・ダイアリーズ』
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レオ様のスクリーンデビューは1991年。実は10歳前半から子役として活躍していました。1995年に公開された『バスケットボール・ダイアリーズ』では、クラスの問題児の一人を演じています。バスケットボールに夢中でただちょっと社会に反抗したかっただけだった彼らは、やがてドラッグなどに手を出し、どんどん深みにはまっていきます。この頃から、端正な顔立ちとすらりとしたスタイルで注目され始めます。
容姿と共にその演技力も評価され始めた『ロミオ&ジュリエット』
1996年には名作を現代版にアレンジし映画化したこの作品に出演。ベルリン国際映画祭・銀熊賞(男優賞)を受賞しました。ロミオ役のディカプリオとジュリエット役のクレア・デーンズ、ふたりの透明感のある美しさが魅力的です。
長年争いを繰り返しているモンタギュー家とキャピレット家。それぞれの家のロミオとジュリエットは、敵同士の家の者とは知らないまま、恋に落ちます。
しかし、親の決めた結婚話が進むジュリエットはロミオと共に生きていくためにある計画を実行します。そしてその計画をロミオに伝えるために手紙を書くのですが、それは彼のもとには届かなかったのです。
有名すぎるほどの悲恋ストーリーで、号泣間違いなしです。
レオ様ブーム到来!もはや知らない人はいない『タイタニック』
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1997年、ディカプリオがハリウッドスターとして世界中を熱狂させるきっかけとなった、『タイタニック』が公開されました。
1912年、イギリスからニューヨークへの処女航海に出発した客船タイタニック。その船に乗り込んだ上流階級のローズ(ケイト・ウィンスレット)と、貧しい青年ジャック(ディカプリオ)。二人は惹かれあい、素敵なひと時を過ごします。しかし、航海の途中で氷山に衝突したタイタニックはゆっくりと沈み始めるのでした。
第70回アカデミー賞・作品賞、監督賞など11部門で受賞しました。ところが、主演のディカプリオはノミネートさえされず、当日の授賞式は欠席をしてしまうほど落ち込んだとか。
その20年後である今年のアカデミー賞では、助演女優賞にノミネートされていたケイト・ウィンスレットと仲の良い様子も見ることができましたね。
良くも悪くも注目され始めた2000年代最初の作品『仮面の男』
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フランス国王ルイ14世の暴君ぶりに耐えかねた三銃士たちは、彼の双子の弟を王に仕立てあげる作戦を思いつきます。弟のフィリップは鉄仮面を付けて地下に閉じ込められていたのです。
『タイタニック』で一躍有名になったディカプリオは2000年公開の『仮面の男』で、なんとゴールデンラズベリー賞(最低の作品を選ぶ賞)を受賞します。
しかし、その後も『ザ・ビーチ』『ギャング・オブ・ニューヨーク』と、話題作に意欲的に出演していきます。
コメディでの才能も発揮した『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
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2002年にはスピルバーグ監督の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で、天才詐欺師のフランクを演じました。アクション以外のスピルバーグ作品という話題性と、トム・ハンクス演じるFBIとフランクとの追いかけっこという、コミカルなストーリーでヒットしました。
時には教師、時にはパイロットと姿を変えて詐欺を続ける18歳のフランク。それを追うFBIのカールは、何度となくあと少しのところで彼に逃げられてしまいます。あの手この手で軽快に逃げ続けるフランクの、その天才的な作戦は見ていて爽快です。カールと心が通い合う後半も見どころです。
シリアスなサスペンスでも主演が続いたここ10年の代表作『ブラッド・ダイヤモンド』
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内戦が続くアフリカでは、武器調達のためダイヤによる不正取引が行われていました。その密売人であるダニーは逮捕された留置所内でピンク・ダイヤモンドのうわさを耳にします。ダイヤ密売の実態を探っているジャーナリスト・ボーエン(ジェニファー・コネリー)と手を組んだダニーはともにソロモンのダイヤ採掘場を目指します。
2006年には『ブラッド・ダイヤモンド』、『ディパーテッド』と、ふたつのサスペンス作品が公開されています。2004年の『アビエイター』に続き『ブラッド・ダイヤモンド』では2度目のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
30代になり、影のある男が似合うように!『シャッターアイランド』
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2010年に公開されたミステリー大作。精神病患者の収容施設がある島”シャッターアイランド”で女性患者の失踪事件が起き、連邦保安官のテディたちが向かいます。捜査をしていく中で、どこか違和感を感じるテディ。ストーリーが進むにつれて彼の過去も徐々に明かされ、「これはもしかしてホラー?」と思えるような展開が待っているのです。
この年にはSFアクション『インセプション』も公開されました。どちらも現実離れしたストーリーと、その中で何かを背負って生きている一人の男を、ディカプリオが演じています。『シャッターアイランド』は『ディパーテッド』のスコセッシ監督と再びタッグを組んだ作品です。
大作主演は不動の地位となった『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
ジョーダン・ベルフォートは22歳の時にウォール街の銀行で勤め始め、その話術で人々の心をつかんでいきます。どんどん業績を伸ばした彼は26歳で証券会社を設立し億万長者となるのです。その後、ウォール街のウルフと呼ばれ、ますます有名になっていくのですが…。
スコセッシ監督と5度目の作品となったこちらは、2013年に公開されました。3度目のアカデミー賞・主演男優賞にノミネートされましたが惜しくも受賞はなりませんでした。ゴールデングローブ賞コメディ・ミュージカル部門では主演男優賞を受賞しています。実話を元にした映画ですが、常識では考えられない彼の破天荒ぶりに衝撃を受けます。テンポよくハチャメチャに進むストーリーとディカプリオのあっけらかんとした演技にスカッとします。
悲願のオスカー獲得!会場はスタンディングオベーション!
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主演男優賞の発表直後、ケイト・ウィンスレットと抱き合って喜ぶディカプリオ
今回のアカデミー賞授賞式ではディカプリオの名が呼ばれた時、観客席のスターたちが、スタンディングオベーションで祝福した様子が印象的でした。しばらく鳴りやまない拍手の中で見せる彼の表情は、喜びにあふれていましたね。環境問題について語ったスピーチも素晴らしかったです。
レオナルド・ディカプリオは、多くの大スターたちや、スコセッシ、スピルバーグ、タランティーノ、クリスファー・ノーラン、ジェームズ・キャメロンといった名監督とタッグを組み、次々とヒット作を作り上げてきました。今後、さらに歳を重ねて渋みの増した「レオ様」に会えるのを楽しみにしていましょう。
2016年4月22日 TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
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