出典:https://moviesplusmadness.wordpress.com/
ラース・フォン・トリアーを知っていますか?彼は知る人ぞ知る名作映画をたくさん生みだした鬼才です。そんなラース・フォン・トリアー監督の代表作をご紹介します。
ラース・フォン・トリアーの撮る映画とは?
ショッキングな映画を撮り続けるラース・フォン・トリアーは、観客の心をぐさっとえぐるようなストーリーを得意とします。彼の映画はどれもちょっと鬱っぽいのですが、なぜかとても楽しめて満足感を残していくから不思議です。
過激で官能的なシーンが満載の問題作『ニンフォマニアックVol.1/Vol.2』
ニンフォマニアックとは、セックスにおぼれ、見境なく男と寝てしまう半分中毒気味な人のことです。何人もの男と過激なセックスをしてきたジョーは、たまたま出会った初老の男セリグマンに、自分の生き方を赤裸々に語ります。過激で官能的なシーンが満載の問題作ですが、性とはいったい何なのかを考えさせられる、哲学的なメッセージも含んだ映画でした。
全世界で賛否を巻き起こしたグロテスクな傑作『アンチクライスト』
1組の夫婦が愛の営みをしている間に、幼い息子が事故死してしまいます。悲嘆にくれる妻と夫。2人はどんどんおかしくなっていきます。人間の性と、命と、死と、絶望をテーマにした作品です。
カンヌ国際映画祭で初上映された際には、そのあまりにも過激な暴力シーンの為に気絶する観客が発生したといわれる本作品。
ラース・フォン・トリアーは、同映画祭でパルム・ドールを受賞。主演のシャルロット・ゲンズブールは女優賞を受賞しています。
ラース・フォン・トリアーの生い立ち
彼はデンマーク出身で、無神論の家庭に育ちました。子供時代にはなんと「ヌーディストキャンプ」という、休日を裸ですごすキャンプにも参加していたそうです。この生い立ちや経験が、彼の撮る映画に影響を与えているのかもしれませんね。
花嫁と地球の滅亡を描く『メランコリア』
盛大な結婚式で周囲から祝福され、幸せいっぱいのはずのジャスティン(キルスティン・ダンスト)は、なぜか心に空虚感を抱えています。そんなとき、地球にメランコリアという巨大惑星が衝突するというニュースが舞い込みます。地球の滅亡がせまるなか、ジャスティンは不思議と晴れやかな心になるのでした。
『メランコリア』は、見た人の中で好き嫌いが真っ二つに分かれそうな鬱映画です。
『メランコリア』で監督が起こした騒動とは?
ラース・フォン・トリアーは、この映画の上映時にナチスドイツを支持する発言をしたということで、カンヌから永久追放となりました。ラース・フォン・トリアーの生きざまも、映画のストーリーに負けず劣らずの波乱万丈っぷりです。
美しくも、救いのない名作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
第53回カンヌ国際映画祭で、最高賞パルムドールを受賞した作品です。
目の不自由なセルマは不運な出来事に見舞われ続け、ついには殺人容疑で死刑判決を受けてしまいます。ラストシーンは衝撃的。良くも悪くも心に残る映画です。
『ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2』
2015年11月1日(土)~
新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷ほか全国順次公開
R-18
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